サカイ

昨日、朝10時頃に大阪での泊まり仕事を終え、梅田のQBハウスで髪切ったりやらなんやらして、11時頃に「さあええ加減、家帰るか」と大阪駅を出発しましたが、滋賀県内大雨のため琵琶湖線運休。京都から先に進めなくなってしまいました。

とりあえずお昼にしよう。京都駅地下東口すぐのうどん屋でカレーうどんでもと思いましたが、えらい行列。
うーん、どうせ長時間足止めになるなら(この時点で運転再開時刻未定)、前から気になっていた京都市内の食堂に市バス乗って行ってみようかな。どうせ市バスは均一料金だし、京都駅から遠めのところで……。
何か麺系で、涼しいやつで、ということで、冷麺(冷やし中華のこと)の有名店、中華サカイに行ってみることにしました。市バス9系統に乗って堀川通を北上。

しかし京都市内も結構な雨。紫野にある中華サカイ本店は、バス停から10分くらい歩かないといけない。雨の中、なるべく歩く距離は短くしたいので、御薗橋の方のサカイに行くことにしました。大宮田尻町でバスを降りて、みその橋サカイに到着。

シャッターが閉まってる。
「月曜日定休。但し月曜日が祭日の場合は営業し、翌日休業とします。」
うわー、やってもた。バス乗る前にちゃんと確認しといたら良かった。

休業の張り紙を見てしょんぼりしていると、すぐ近くで信号待ちしていた親子の声が聞こえてきました。何やら若いお母さんが男の子(小学校低学年くらい)を結構強めに注意しています。それに対して男の子が

〜〜、ちっさいさかい!

と言い返していました。前半部分ははっきり聞き取れませんでしたが、恐らく「傘が」と言っていたと思います。

え、待って。小学生が接続助詞サカイを使ってる!?

サカイといえばよく知られた関西弁の表現ですが、共通語のカラに押されて若い世代ではほとんど使われず、特に京阪神の都市部では若者どころか中年世代でもサカイよりカラの方が通用しています。
私(30代、滋賀出身)はサカイを常用していますが、以前職場で後輩(20代、大阪出身)と会話していて「サカイって(笑)。何弁っすか(笑)」と笑われたこともあります。
現代の大阪などにおいてサカイは「じいさんばあさんが使うようなコテコテの関西弁」扱いなのです。私の地元でも、恐らく私よりも下の世代ではほとんど使われないのではないかと思います。サカイ常用者の私からすると寂しい状況です。

しかし、そんなサカイを、京都の小学生が使っていた!
サカイの冷麺にはありつけませんでしたが、サカイの貴重な使用場面に遭遇することはできました。

なんやこの落語みたいなオチは。

蛇足ですが、その後は御薗橋近くのラーメン店で醤油豚骨系のラーメンを食べ(これはこれで美味しかった)、京都駅にUターンしました。
御薗橋から戻ってきても電車は再開しておらず、伊勢丹の物産展を覗いて東北と新潟の美味しそうなものをあれこれ買ったり、ゴールデンカムイの30巻と31巻(最終巻)を買ってベンチで読んだり、お高い抹茶かき氷を食べたりして、結局5時間ほど京都駅を満喫しました。そんなに再開までかかるとは思わず、さすがに疲れました。

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