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「虎に翼」から考える、男性ができること

現在NHKにて「虎に翼」という連続テレビ小説(いわゆる朝ドラ)が放送されています。

普段私はテレビを全く見ない、というか我が家では地上波・BSともに映らないので見ることができません。情報収集は専らインターネットと極々僅かに新聞という状況になっています。
そのような中、木下斉さんが主催しているLDL(Locally Driven Labs)の公民連携推進議員でご一緒している、流山市議会の近藤みほ議員からこのドラマのことを紹介いただき、興味を持ったのでアマプラで契約をして見てみることにしました。


◯時代背景と主人公

昭和初期で女性の社会進出がまだ進まず、女性の権利も十分に確立されていない状態で主人公が「それまでの女性としてのあたりまえ」ではない生き方が描かれている、と私は捉えています。

主人公の猪爪寅子は、日本で初めて女性として弁護士、裁判官、裁判所長、それぞれを務めた三淵嘉子を題材に、原作は存在せずフィクションとして制作される。

Wikipediaより


◯途中まで見ての感想と考え

見始めて数話してから途端に見る行為そのものが重くなったことを感じました。それは当たり前のように男性が女性を所有物としてみたり、社会的地位を低くみている表現に嫌悪感を覚えるからだとわかったからです。もちろんコレはドラマですし、そういう時代もあったという受け止めでも良いのかもしれませんが、私自身が男性という属性にあることでの”同族嫌悪”なのだろうとわかりました。
ただ、やはり見ていて少し気分は重くなってきます。おそらく最終的には良い方向性になっていくんだろうなということは想像できるのですが、その途中段階ではやはり色々ときつい所もあるだろうなということも想像できます。
男性でも最初はいい顔をしていたとしても、根底では・・・ということもあるだろうなと思っていたら、やっぱりだったり。まぁ、それも含めてドラマですよね。

◯男女共同参画社会で男性ができることを考える

さて、ドラマをみて感想を述べるだけならここまで見てて苦しくなる必要はないのです。時代は描かれている昭和初期よりも少しはマシ担っていると思いますが、よりマシにしていくためにはどうしたらいいかを考えてみます。

ただ、ここで前提としておかなければならないのは、
「男性側からは対等の意識のところまでは持っていけるかなとは思うのですが、女性側からの話がでてこないと、超えられない壁はあるのかな」
というところです。

また、先日「週刊東洋経済」を読んでいる中で1つ気づいたことがあります。

直接的に表現されていたわけではないのですが、福井県での取り組みをみているなかで、女性も若者も管理職になりたくないということの根源はなんだろうと考えた結果、男性側が本気で取り組まないといけないことはこれじゃないかと思い当たることがあります。

・長時間労働が当たり前になっていないか
・適切な教育投資がなされているか
・ワークライフバランスがとれているのか

女性も若者も「今の男性の働き方」を見て、自分たちがそれをできるのか、やりたいのかということを判断します。現状として、人的資本経営ができている企業は本当にごく僅かで、行政に至っては公共の名のもとに職場のブラック化はとどまることを知りません。おまけに数年毎のジョブローテでキャリアとしての積み重ねもできていません。給与面ももちろんそうなのですが、自分の専門性を見つけ積み重ねることが仕事へのエンゲージメントを高めることになります。

まず、我々男性ができることは、自分たちの働き方や生き方を見直し、改革することが、女性や若者も働きやすい社会を作ることにつながるのではないでしょうか。

◯まとめ

今回のドラマを紹介してくれた近藤議員と、不定期に内容について思ったことをやりとりしている中、
「当事者不在であってはいけない、でも理解者がいなければ、ひろがらない」
というものがありました。そこから着想を得ながら日々頭の片隅でも考え続けてきたことが今回の内容です。もちろんこれからも考え続ける中でいろいろな変化はあると思いますが、考えることをやめてしまってはいけないことははっきりしています。

まだまだ不勉強な分野ではありますが、引き続きのご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。


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