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抗原検査の簡易キットで、1日20万件の検査が実現すれば、ワンコインへの道を開く!

8月28日、安倍首相の辞任報道でかき消されたしましたが、政府は28日、新型コロナウイルスの新たな「対策パッケージ」を公表しました。 以下が、その主な内容です。

①ワクチンは2021年前半までに全国民に提供できる数量を確保
➁無症状者への入院勧告のあり方などを中心に検討を加え、医療資源を重症者に集中させる。
➂都道府県を越えて保健師らを応援派遣する体制を構築
④成田、羽田、関西空港で行う入国時の検査能力について1万人超を確保
⑤抗原検査の簡易キットを大幅に拡充するなどで20万件程度まで引き上げる。
⑥雇用調整助成金の特例措置を12月末まで延長 現在、新柄コロナ感染症は、指定感染症(2類相当)となっており、これを5類に変更するといった具体的な提言はなされませんでした。

注目すべきは、検査能力の拡充ですが、「季節性インフルエンザの流行に備え、簡易キット型の抗原検査を1日20万件程度実施できる体制を構築するとした。実現すれば現在のPCR検査能力1日約5万9千件と合わせて1日26万件近い検査が可能となる。」(8/29日経新聞)
簡易キット型の抗原検査は現在、発症から9日目までの有症状者への使用は認可されていますが、陰性ならPCR検査を再度行いことになっています。これを、無症状者へのスクリーニングにも使えるようにしようということですから、内容的には大きな変化であり「ワンコインでいつでも検査」に繋がる可能性があります。
「ワンコインでいつでも検査」は自由診療でこの簡易キット型の抗原検査を使えるようにしないと実現しません。PCR検査のように検体を検査機関まで運ぶような形式では時間がかかりすぎるしコストが下がりません。 安倍首相辞任の置き土産でしょうが、厚生省の厚い壁をぶち破れるか、大いに注目されるところです。


原 優二
風の旅行社代表取締役社長。1956年生まれ。東京都職員、アクロス・トラベラーズ・ビューローなどを経て、91年に風の旅行社を設立し現職。2012年からJATA理事、16年から旅行産業経営塾塾長を務める。

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