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イベント開催報告④ 富岡薬局前おかまちリビング オープニングイベント

2018年に横浜市と京急電鉄が公民連携のまちづくりに関する連携協定を締結したことを機にはじまった「みんなの富岡・能見台 丘と緑のまちづくり」(略して「おかまち」)。現在複数の地域創発リーディングプロジェクトが進行しています。
今回は、富岡地区のおかまち地域創発リーディングプロジェクトである「空き家WANTED!まちのあちこち拠点づくりプロジェクト」と「富岡情報プラットフォーム・拠点づくりプロジェクト」の活動により、富岡地区初のおかまち拠点である「富岡薬局前おかまちリビング」を開設、オープニングイベントを実施いたしましたのでその様子をお伝えいたします。

京急富岡駅前にあるこの場所は、富岡薬局さまの第二待合室として利用されておりましが、富岡薬局さまにご了承いただき、地域活動や地域交流・情報発信のできる拠点として「富岡薬局前おかまちリビング」と名付け、活動していくこととなりました。

2023年6月17日(日)のオープニングイベントでは多くの方々にご来場いただき、拠点としての第一歩を歩み始めました。

富岡薬局前おかまちリビングオープニングイベントの様子

イベントはプロジェクトメンバーが先生となって「健康体操」を実施。朝のアタマとカラダを目覚ますために、身体を動かすことからスタートしました。先生の掛け声のもと、座ったまま、足・股関節・手・腕・肩甲骨・肩と、“笑顔”で身体をほぐしました。

健康体操の様子

続いて第一部では、これまでのおかまちの取組の紹介を行いました。
まず、おかまち全体の取組について、横浜市より説明いたしました。
2018年7月の横浜市と京急電鉄の連携協定から始まり、地域住民を中心とした方々とのまちづくりワークショップを重ね、2021年5月にIMAGE BOOKを発行。ワークショップで見えてきた課題やアイデアを地域創発リーディングプロジェクトとして取りまとめており、少しずつ具体化していること、本日のオープニングイベントもその内の2つのプロジェクト合同の企画となることを、スライドを交えて説明しました。

おかまち全体の取組紹介

続いて、富岡地区で活動している2つの地域創発リーディングプロジェクトを紹介いたしました。
ひとつは、「空き家WANTED!まちのあちこち拠点づくりプロジェクト」。地域の空き家や空き地、空きスペースを人が集まる拠点として活かしていこうという取組になります。このプロジェクトでは、おかまちの取組を知ってもらうべく、「おかまちひろば」というイベントをこれまでに2回開催しております。そこから派生した、「おかまちヨガ部」は、毎月第4日曜日に富岡西公園で活動を始めています。

「空き家WANTED!まちのあちこち拠点づくりプロジェクト」の紹介

もう一つは「富岡情報プラットフォーム・拠点づくりプロジェクト」。個別での取組としては、2021年3月に「横浜富岡フォトフェスタ春2022」を開催。たくさんの富岡エリアの魅力ある写真を投稿していただきました。
また「おかまちBOOKs」として地域の歴史本や小説等、地域の方に寄贈していただいた本を貸し借りできる図書コーナーを、富岡薬局第二待合室に設置する取組も行いました。

「富岡情報プラットフォーム・拠点づくりプロジェクト」の紹介

そして、「富岡薬局前おかまちリビング」の経緯やコンセプトをご紹介。どんな方に使ってもらう想定か、どういう場所であって欲しいかなど、協議を重ねてきたことをひとつひとつひも解き、目的なく気軽に集える、誰でも新しいチャレンジができる、まちの情報のある場所にしたく、リビングと名付け、今後さまざまな活動をしていきたいことをお話しいただきました。


「富岡薬局前おかまちリビング」コンセプト・使い方の紹介

第二部ではおかまちに関わりのある学生さん達にもご参加いただきました。まず昨年のおかまちひろばにもご参加いただいた横浜市立小田中学校の生徒会の生徒2名による「小田中学校生徒会の活動」について、クイズなどの発表者とご来場者のコミュニケーションを交えて、発表していただきました。テーマは「炭酸飲料の導入」と「選択制ジャージ登校」の2つ。

「炭酸飲料の導入」については生徒会で行った、現在学校内に設置してある自動販売機に炭酸飲料を導入するか否かの協議を、アンケート結果などを踏まえて発表していただきました。学校生活の楽しみの一つになる一方、砂糖の多さから健康阻害になる可能性を秘めるなど、是非があることを認識。身体を動かす、野菜や果物などを積極的に摂ることでの対策もご説明いただきました。
小田中学校の先生からは、中学生が家族でも教員でもない地域の大人と交流できる場があることの大切さなどもお話いただきました。

小田中学校生徒会の活動紹介の様子

続いては、プロジェクトに参加している2つの大学の学生から、この場所の活用のアイデアについて発表いただきました。横浜市立大学からは、この空間のソフト面での提案、横浜国立大学からは、設えなどハード面のアイデアの発表がありました。

横浜市立大学からは、まちの本棚「おかまちBOOKs」の陳列について、本の表紙が見えるように設置する魅力ある見せ方にするアイデアや、その陳列をすることで、いらなくなる既存の本棚を、まちのお道具箱としてリユースするアイデア、地域の情報発信ツール「とみおかーど」の制作・設置のアイデアについてお話いただきました。

横浜市立大学の提案の様子

横浜国立大学からは、「自分でつくる自分の居場所」をコンセプトとした空間の利用方法のアイデアを発表していただきました。こちらの空間を長時間滞在想定・短時間利用想定の2つに分けて、くつろげる場所や働ける場所、休憩場所などに利用するアイデアをお話いただきました。

横浜国立大学の提案の様子

そして、2つの大学生から提案のあったアイデアついて、ご来場の方々とワークショップを行いました。そもそもこの場所は入っていい場所なのかもわからない、入りづらい空間であると、参加者の皆さまが共通に認識しており、改善策やアイデアをたくさんいただきました。
ソフト面では、季節柄七夕飾りをしてはどうかといったご意見や、地域のイベントやお祭りなどの案内掲示板、インテリア雑誌などを設置して気軽に立ち寄れる空間をつくってはどうか、地域で既に活動されている子育て向けのイベントをポップアップ的にこちらで行うなど、すぐにでもできそうなアイデアを含め、たくさんのご意見をいただきました。
また、ハード面では、安全・安心をしっかりと考え、畳スペースやクッションスペースなどで子どもが遊べる空間や、Wi-Fiの設置によるお仕事空間、またゲーム機を置いて小中学生でも気軽に入れる空間など、さまざまなアイデアをいただきました。

ワークショップの様子

最後に、今回ご参加いただいた、横浜市立大学の鈴木先生、名古屋大学の有吉先生より、「2018年から継続した結果として、地域住民の方はもちろん、中学生や大学生からの提案をできる場にまで成長した」「既にこの取り組み自体が多世代交流の場として素晴らしい」「この短時間で終わらせるのがもったいないワークショップだった」などの総評をいただき、今後のおかまちリビングの活用に向けた前向きな終わり方ができました。

先生方による総評の様子

今後も、おかまちでは、富岡薬局前おかまちリビングでのイベントやミーティングはもちろん、富岡・能見台エリアでの活動を継続して行ってまいりますので、ご興味のある方は是非お気軽にお声掛けいただければと思います。

今後もnoteではおかまちの取組を紹介いたします!
プロジェクトに参加してみたい、話を聞いてみたい方は、おかまち運営事務局までご連絡ください!

■これまでのおかまちの取組はこちらから(横浜市ホームページ)

■Twitterにて最新情報を発信しています!
アカウント名:@okamachi_y


おかまち運営事務局
メール/machizukuri_c62@keikyu-group.jp


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