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愛じゃないならこれは何~High Jumpの読書記録~(ネタバレあり)

High Jumpの読書記録のコーナー!

3月から就活が始まったこともあり、
少しペースが落ちていましたが、
1冊読了したので紹介します。

今回読了したのはこちら!!

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斜線堂有紀先生の「愛じゃないならこれは何」です!!

この記事を読んでくれている方はもうご存じかと思いますが、
自分が大好きなYoutubeチャンネル「ほんタメ」の
「ほんタメ文学賞2021年下半期あかりん部門」受賞作です!!

本来であれば、いわゆる「恋愛もの」はあまり好みではないので
読みたいとは思わないのですが、動画内のあかりんの紹介や、この候補作が発表された際に、著者である斜線堂有紀先生が、noteで特別に作品を書き下ろしてくれて、その作品を読んだらとても胸に刺さる物があり、他の作品も読んでみたい!と感じたため購入し読んでみることにしました。
下に書き下ろしのnote作品を貼っておきます。

ジャンルはいわゆる「恋愛×地獄」というふうになってます。こう説明すると修羅場系のドロドロしたものを想像する方が多いと思いますが、そうではなくて、いわゆる恋愛に支配されて人が墜ちていく様を現代的に描いているという感じです。墜ちていく様と書きましたが、普通の人でも一歩間違えればこうなってしまう可能性があるような絶妙なラインを攻めているのが面白さの1つのように感じました。ファンのことを好きになってしまった地下アイドルや、男性の話に合わせすぎた結果、山で死にかけた女性、などこの紹介だけでしんどさが伝わると思います。

感想を結論から言うと、上で挙げたnoteの書き下ろし作品が個人的には1番でした(笑)それを先に読んでしまったために少し物足りなさを感じました。ただ、いつも通り印象に残った部分があるのでそこを紹介しようと思います。

食事には難易度がある。
例えばオムライスは難易度ゼロである。食べなければいけないものが全部一つに纏まっていてスプーンで食べられるのに、見た目が全然雑な食べ物に見えない。それでもデミグラスソースやケチャップのことが気になるならお粥とかをゼロ地点とすればいい。私は不器用だけれど、そこまで不器用じゃない。(111pより)
これは価値観の違いだったのだ。好きな相手だからこそ見せたくないものと、好きな相手だからこそ見せても良いものが食い違っていただけなのだ。(245pより)

ここの2つの部分はページは離れているが、個人的には繋がっているなと読んでいて感じました。まず自分の話からすると、外食をする際にこの「食事の難易度」について人よりも気にしている方だと思っています。それはおそらく自分の食べ方に自信がないためで、親から教わったことといえば「残さず食べる」、「ご飯粒を残さない」この2点のみでした。だからこそこの2点は意地でも守ってきていて物心がついてからは破った記憶がないのですが、この歳になって人と外食に行った際に、食べ終わった後の自分と他人の皿を比べて恥ずかしくなることが多々発生します。特に気にするのは鉄板焼きハンバーグ系統で、残さず食べてもソースのかすがどうしても鉄板上に汚く散らばってしまいます。あれってどうやったらきれいに食べれますかね?(笑)だからこそ本文中で鳴花はオムライスは難易度ゼロといっているけど、個人的には難易度3くらいに分類されています。もう少し低いものでいえば「丼物」かなと思っていて、あれはご飯の上に具材を乗せてしまっているので、すでに器にたれなどがついてしまっているし、たれやソースなどの液体によってご飯粒が器にくっつきにくいのもいいです(笑)
と、ここまで自分の食事の難易度について語りましたが、このようなことから自分は、異性とご飯などを食べに行く際に、難易度の高いものは極力避けたいという気持ちがあります。自分の育ちの悪さが露呈してしまうからです(笑)
しかし、いつまでも隠しているわけにもいかず、最終的には食べ方の汚さなども受け入れてくれる、つまり好きな人にこそそのような部分が見せられる関係が理想だと考えているのですが、相手がそのような考えかどうかが問題で、そのような姿は見たくないという人ならば、価値観の違いから到底つきあうことができないなと感じます。これはどちらが悪いわけではなく、本当に価値観の違いというものなんですね(笑)

でも1つ裏技があるのであれば、それは自分の食べ方を綺麗に直すことかな、と思います。そうすれば、食べ方の綺麗な自分が本来の自分になり、見繕ってる意識もなくなりますからね(笑)
でもそれが逆に相手にプレッシャーのなったりもするのかな。
あ~もう分かりません(笑)
皆さんはどのように考えますか?

話が大分逸れてしまいましたが、
「愛じゃないならこれは何」はいつもと違うジャンルで、
面白い作品でした!
未読の方は是非!
ではまた次回、バイバーイ

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