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中島に吹く新風 - 移住者が紡ぐ、勢いあふれる島の物語

愛媛県松山市にある離島、中島。この小さな島に1泊2日の弾丸ツアーで足を運んだ。2年前にみかんNFTの発行をお手伝いしたご縁があり、その後も関わりを持ち続けてきたこの島。

今回は、サウナイベントと音楽フェスを目当てに、改めて島を訪れた。そこで目の当たりにしたのは、移住者たちが織りなす、勢いあふれる島の変化だった。


みかんの花香る音楽祭 - 移住者主導のイベント

中島で開催された「みかんの花香る音楽祭」は、今年で第6回目を迎える。

このイベントは、移住してきた方々が中心となって運営されている。かつては15,000人もの住民がいたこの島も、現在は人口減少が進み、3,000人近くまで減少している。しかし、一方では移住者が増えているというポジティブな面もある。移住者たちが定期的にこのようなイベントを開催し、島に新しい風を吹き込んでいる。

移住者が導く島の変革

音楽フェスだけでなく、移住者たちは様々な形で島の活性化に貢献している。例えば、2年前にオープンしたパンカフェは、島民に大人気だ。最近では、イートインができるおしゃれな惣菜屋もオープンした。1年前には存在しなかったこの惣菜屋は、過去にスーパーだった場所をリフォームしてできたものだ。手作りの惣菜が並ぶ店内で、私はカレーと唐揚げ、手作り惣菜を堪能した。

新業態続々誕生 - 移住者の挑戦

7月からは、移住者の方が新しいバーをオープンする予定だ。島民だけでなく、訪れる人たちが集える場所として期待されている。移住者たちの活躍はこれだけにとどまらない。若者たちが中心となって、空き家をシェアハウスとして再生するプロジェクトも始動している。島の課題である空き家問題に、若い力で立ち向かおうというのだ。20代の運営者は、中島を訪れる人々に一時的な住まいを提供しようとしている。年齢層も幅広く、40代、50代の方々も新しいプロジェクトに挑戦している。

こうした新しい業態が、中島の方々主導で次々と生まれているのだ。

移住者が織りなす地方創生モデル

地方創生という言葉は簡単に使われるが、中島ほど移住者主導の取り組みが根付いている地域は珍しい。新しい事業を始めやすい環境、住みやすさなどが、移住者を惹きつける要因になっているようだ。一般的に地方では人口減少と高齢化が進み、店舗数も減っていくのが常だが、中島では新業態が次々と生まれ、新しい人の流入も続いている。この好循環こそが、地方創生の勝ちパターンなのかもしれない。

人が人を呼ぶ - 地方創生の鍵

もちろん、地方自治体の財政的支援は重要だ。しかし、それ以上に大切なのは、人が人を連れてくるという流れを作ること。中島の事例は、そのことを雄弁に物語っている。地道な努力を積み重ね、移住者と島民が協力して島を盛り上げていく。そんな姿勢が、地方創生の在り方を示唆しているように思う。

オンラインからオフラインへ - Metagri研究所の挑戦

私自身、農業×NFTの取り組みを進めているが、まだオンラインに留まってしまっている部分が大きい。しかし、新潟県上越市の耕太郎農園さんとコラボし、新しい仕組み作りにチャレンジしようとしている。

上越市でも人口減少が深刻化しているため、中島の事例を参考に、新しい流れを生み出していきたい。

Metagri研究所コミュニティでも、NFTやWeb3、メタバースを活用しながら、地方創生に挑戦していく予定だ。中島での学びを胸に、新たな一歩を踏み出したい。

まとめ

中島は、移住者の力で確実に変わりつつある。人口減少という課題を抱えながらも、新しいことにチャレンジし続ける移住者たちの姿勢に、島の未来への希望を感じずにはいられない。移住者と島民が一体となって島を活性化させる。そんな取り組みは、どこの地域でも求められているはずだ。
この勢いが、中島をどんな島に変えていくのか。これからも目が離せない。今回も最後までお読みいただきありがとうございます。


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