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HashHubレンディングへの質問記録

この記事は、HashHubレンディングを利用するにあたって、事前にリスクなどの精査をするために、代表にビデオ面談をさせて頂いたのでそれを記録したものです。



財務状況について

① 資本額や預かり資産額などの財務情報はどれくらいの頻度で公開されるのか?

A. 競争優位性を保つため、少なくとも現在は非公開の予定

② 資本額と預かり資産額のバランスはどのようにコントロールしていくのか。

A. 上に同じ。

③ 場合によっては、募集を制限するのこともあるのか?

A. 場合によってはありうる。

④ 監査は受けられているか。監査法人のメンバーは投資できるのか。

A. 今のところ予定はないが、将来はありうる。


運用手法について

① 運用手法についてはどれくらい公開されるのか。

A. レポートにある通り、アービトラージ、レンディング、ステーキング、Defiがメインの運用となる。

② イーサの運用についてはステーキング、Defiどちらがメインか?

A. 上に同じ。

③ トレーディングも行うのか?

A. アービトラージはあるが、個別銘柄のリスクは負わないようにする。

④ ステーキングをする場合、それは自社の端末でバリデータをやるのか。

A. 提携先企業にステーキングする。提携先は非公開。


運用体制について

① 通貨ごとのチームでやるのか、全て同じチームでやるのか?

A. 全て同じチーム

② 何人くらいのチームでやるのか。

A. 現在は3人

③ 運用メンバーの入れ替わりなどの情報は公開されるのか。

A. 公開の予定はない。

④ 運用メンバーがどれくらい自己資金を入れているのかは公開されるか。

A. 公開の予定はない。

⑤ 運用メンバーは一番運用状況を理解しているため、有利な時に入り、やばくなったら真っ先に逃げることができると思う。これを防止するためのルール(投資制限や一定期間解約できない等)はあるか。

A. 今はないが、良いなと思ったので今後作るかもしれない。

セキュリティについて

① コールドウォレットとホットウォレットの残高割合はどれくらいか。

A. 非公開

② コールドウォレットにアクセスできる人間は何人くらいか。

A. 非公開

③ 社内メンバーからのハッキングについてはどのように防止策を講じているか。

A. 平野代表を含め、誰も一人では資金を動かせないようにしている。

④ ハッキングされた場合に備えて、なんらかの保険はかけているか。

A. 今はかけていない。十分な補償がある保険がないため。

その他

① 利息を円や他の仮想通貨で引き出すことはできないか? できたら節税上とても助かる。

A. マネーロンダリング規制への対応などでコストがかかるため、この実現は困難。

② 倒産時、返済金は円ではなく、預けた仮想通貨で返してもらうことは可能か。(円にされると含み益が実現してしまうため。)

A. 万が一そうなった時はとにかく返金することが第一になる。約束はできないが努力はしたいと思う。


全体所感

現時点で運用利回りが高い理由は、アービトラージがかなり儲けられているのかなと思った。(あくまで私の想像、アービトラージとは主に複数の取引所で価格解離が起こった際に安い方で買って高い方で売ること。)

アービトラージは自分もやっていたことがあるが、2017年とかは(消費税法の歪みもあり)めちゃくちゃ儲かった。(2ヶ月で+20%、+20BTC位)

新規資金が流入している時、市場の動きが大きい時は取引所の価格が解離することはまだまだあるなと思っていたので、アービトラージを外注できるのはありがたいかもしれない。
(個人でやるためにはETH100%から他の通貨にも配分しなくちゃいけなかったり、プログラムが誤作動してないかとか割と神経をすり減らしたりするし、一人の資金でカバーできる取引所にも限界がある)。

しっかりシステムを作っておけば価格変動のリスクは極小に抑えられると思うし、運用失敗で一気に巨額の損失を被る可能性はかなり低いと思う。
(運用メンバーが3人ということでやや不安もあるが。)

しかしながら、私は使っていた取引所がGox(突然消滅)したことにより、そこまでアービトラージで得た利益の大半を失ってしまった痛い経験がある。

今はそんな危ない取引所は少ないし、使ってないと思うが、Goxのリスクは留意すべき。

加えて、レンディング、ステーキングなども貸出先が倒産して戻ってこないリスク(CPリスク)はあると思う。

なので、平常時は安定して儲けられるが、Goxや貸し倒れによって、巨額の損失となるリスクは想定すべき。

そうした場合は、まずHashHub社の自己資本から顧客に返済されるが、預かり資産に対してどれだけの自己資本を確保してるのかは非公開とのこと(ここが一番残念だった)。

ただ、私が会話していた感じだと、レバレッジ(総資産 / 自己資本)は10-30倍はありそうだなと思った。なので、Goxやレンディングの貸し倒れが起こった際には、HashHubが倒産してそれなりの損失となる可能性は覚悟すべきだと思う。
(追記:平野さんからリプがありました。レバレッジはもっと低いとのこと。多分、2-7倍くらいだろうか笑)

ということで、魅力的な投資先ではあるが、CPリスクはBitflyerとか大手の国内取引所と比較するとやや高そう。ポートフォリオの大半を長期に渡って預けるのは少し怖いが、ポートフォリオの1部を預ける分には分散効果もあるし良い投資先だと思いました。

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