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チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その4〜

 来季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第四回は新守護神として期待されている、102マイルのツーシームボーラーです。

名前:アルバート・アブレイユ

生年月日:1995年9月26日(28歳)

出身:ドミニカ共和国・モンテ・クリスティ州

 アルバート・アブレイユ選手はドミニカ共和国出身の投手で、身長188センチ、体重86キロと長身タイプの選手です。
 最大の武器と謳われているのが、最速163キロと言われているツーシームで、変化の大きいスライダーも持ち味です。

 アブレイユ選手は2013年にヒューストン・アストロズと契約してプロ入りを果たすと、メジャーデビューすることなく2016年11月にトレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍。
 翌年には、(簡単に言うと)アメリカ版現役ドラフトであるルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐため、ロースター入りも果たしました。
 そして、ついに2020年にメジャーデビュー。この年は2試合の登板にとどまりましたが、翌年はチームメートが故障者リスト入りした事によりメジャー昇格。28試合に登板して2勝1セーブ、防御率5.15という成績でした。
 その後、テキサス・レンジャーズカンザスシティ・ロイヤルズ、と渡り歩き、2022年途中にヤンキースへ復帰。
 今季は45試合に登板、防御率4.73と1年間チームに帯同したものの、ノンテンダーに。その後に今季オフに西武との契約が発表され、日本球界への挑戦が決まりました。

メジャー時代はプロスペクト入りするほどの成長株だった!

 アブレイユ選手は160キロ超えのツーシームと変化の大きいスライダーを操ると言う、いかにもメジャー気質な能力を持つ選手ですが、過去にはMLB.comが選ぶプロスペクトにランクインしたことがあります(順位は74位)。
 プロスペクトとは、まだメジャー(一軍)でしっかりとした活躍をしておらず、これからの活躍が期待される選手のことを指し、マイナーまで含めればおよそ5000人以上いるとされているメジャーリーグにおいてこのプロスペクトにランクインするのはとてつもなくすごいことです。
 一軍でバリバリ活躍している選手を除いてもプロスペクトの候補選手はおよそ4000人ほどいると思うので、その中でも全体74位に入るほどの実力を持っていることから、いかにアブレイユ選手がすごいかが分かるかと思います。

アブレイユ選手のプレー動画

 動画を見てみると、ツーシームの変化は斜めというよりも横滑りと形容した方がいいでしょう。98〜99マイルを平均して投げ込んできており、ストライクゾーンを縦にぶった斬るようなスライダーも脅威ですね。
 チェンジアップ、スライダー共に変化球は80マイル後半でほぼ同じであり、変化の始めを見極めないと攻略するのは難しそうです。

まとめ

 アブレイユ選手はドミニカ共和国出身の投手で、過去にはメジャーでプロスペクト入りするほどの成長株でした。その期待通り160キロを超えるツーシームとスライダーは相手をビビらせるのに十分であり、日本でも相当な活躍が見込まれます。アブレイユ選手は入団の際、

 「ライオンズという伝統ある素晴らしい球団に加わる機会を与えていただき光栄です。深く感謝します。チームに貢献できることを楽しみにしていますし、毎試合全力を尽くす準備はできています」

BASEBALLKING 2023年12月7日 15:24配信の記事より一部抜粋。

 と発表。背負う事になった「54」の背番号で、日本に旋風を巻き起こす事はできるでしょうか。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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