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工藤ちゃん/第8回サラ友オンライン談笑会(予告ゲスト:山羊的木村先生)

『探偵物語』をご存知ですか?
松田優作演じる探偵「工藤」が、社会の裏側で泣き寝入りしているような弱い立場の人たちの悩みを泥臭く解決に導く、1話完結型のテレビドラマです。ジャンルとしてはコメディだと思う。

ケーブルテレビの再放送をゆうべ見たんだけど、ぼんやり記憶していた以上に過激な内容でした。メインの登場人物が、借金の取り立て屋、悪徳高利貸し、シャブ漬けにされた元ホステスの売春婦(廃人となり死亡)、誤認逮捕した被疑者に暴力をふるって自白させようとする複数の警察官。そこへ、亡き姉の仇を取りに沖縄から東京へ出てきた妹が、高利貸しの社長を色仕掛けで騙し、刺殺しようとするストーリーです。

この中へ飛び込んで行けともし言われたら、私だったら必死に沖縄まで逃げますが、探偵の工藤ちゃんは依頼を受ければどこにでも駆けつける。借金の取り立て屋は岩城滉一が演じていて、松田優作とバディのように協力しながらあれこれ難問を解決していきます。

悪徳高利貸しの居場所を聞き出すため、高利貸しと裏でつながっている怪力のチンピラを二人がかりでボコボコにやっつけ、椅子に縛りつけ電気コードで感電させて自白させたり、妹が止まっている民宿をつきとめて部屋の中を勝手に漁ったり(姉の骨壷まで開ける)。

最後には、ホテルの一室で妹が高利貸しの社長にとどめを刺そうとしている場面に乗り込んだ取り立て屋(岩城)が、誤ってナイフを腹に受け重傷を負う。あとからすぐに駆けつけた工藤が、やってきた警官らに血液型を聞きまわる。救急車の中で、負傷した取り立て屋がひとりの警官から同じO型の血液を輸血してもらいながら病院に向かうシーンで、ジ・エンド。

怒涛の60分でした。

個人的にツボだったのは、工藤ちゃんの血液型が私と同じABだとわかったことと、工藤ちゃんと岩城滉一とのブロマンス的なやりとりです。「俺からの依頼(高利貸しを見つけること)を受けないとチューするぞ!」と岩城が工藤ちゃんに迫ったり、実は亡くなった女性に惚れていたと独白する岩城に工藤がタバコを2本くわえて火をつけ、そのうちの1本を黙って差し出したりする場面は、いまも私の瞼の裏にしっかりと焼きついています。見てよかった。

みなさんも、機会があればぜひご覧ください。

工藤ちゃんのスーツは黒と白の2パターンがあるけど、私は白が好み。

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