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信者ビジネスは合理的選択肢になりうるか
こんにちは、暮らしくんです!
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安倍元首相の一件から数週間経ちますが、テレビは「安倍首相暗殺!」「どうなる日本の外交?」かと思いきや、「旧統一教会」の話ばかりです。
過去、首相が殺害された事例を見てみると犯人が右翼であったり、政治的な理由がほとんどですが、特定の宗教団体との関係や個人的な動機による殺害は珍しい事件でした。
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今回犯行の動機ともなった旧統一教会は「数億円規模で信者に献金をさせる」「高額な壺を売りつける」そんな詐欺まがいな宗教団体で世間を賑わせていますが、
実は暮らしくんも大学生のときに詐欺に騙されたことがあり、ここ最近「宗教」「詐欺」「ビジネス」といったワードを頭の中で巡らせていました。
さて今回のテーマは「宗教ビジネス」です。
マルチでコロナ給付金を飛ばしました
暮らしくんは詐欺にかかったことがあると言いましたが、大学生にありがちなマルチでしたね。
バイト先の先輩に来年上場する仮想通貨があるから買っておけ。と誘われ、ちょうどコロナの給付金10万円が手元にあったのと、大学生で時間持て余していて、起業とかかっこいいことしたいな~という時期が重なりまんまと引っかかり総額10万円ほど飛ばしました。
友人を勧誘することに潜在的に抵抗があり、ただの”養分”に終わったわけですが、高校時代の同期が1人だけFX系の幹部に成りあがっているようで、高級ブランドの鞄や回らないお寿司屋さんをSNSに上げたりしていて、華やかな生活だな~と横目に見てます。
最初に申し上げておくと、私はマルチみたいな信者ビジネスは誰も幸せにしないし、人間関係を換金するなんて卑劣な商売だなと、完全に否定派であることだけ述べておきます。
でも稼げるなら信者ビジネスも人生の選択肢のうちに入るんじゃないかと考えたことがあります。
信者ビジネスは合理的選択肢になりうるか
あえて今回議論に挙げたいのは、”信者ビジネスにも挑戦する価値があるのではないか”という論点です。
信者ビジネスは人間関係を換金しているという点では非常に卑劣な商売だと思います。
一方で『20代と若いうちに人間関係を全て換金して、稼いだお金を資産運用に回し、お金とともに新たな人生をスタートさせる。』
こんな生き方にも一定の理はあるのかなと思いました。
テーマがテーマなだけにちょっとサロン内でも物議を醸しましたが、暮らしくん闇落ちしたわけではないです。あくまで思考の一環として…
「信者ビジネスは合理的選択肢になりうるのか」
— ケビン松永 (@Canary_Kun) July 17, 2022
暮らしくん(@bukkenkengaku)がぶっ込んで来てスレッドが盛り上がってます。https://t.co/m3goLfZqAn
人間関係を焼畑しても、それで財産築けるなら、そこからまた人間関係作るというのはどうかという思考実験 pic.twitter.com/mMKvk7C1xd
「20歳のときまでに築いた全ての人間関係を売り払い、数千万という財産そして不労所得を手に入れた人生。」
それを「ダサい」からという理由だけで否定するのは、マルチに騙されたことのある私の個人的感情に過ぎないなと思ったのでしっかり考えてみたいと思います。
信者ビジネスってどんなものがあるの?
信者ビジネスの定義とは
「教祖が信者からお金を吸い上げるビジネスモデル」とされていました。
団体によって商材ややり方は違えど、お金の流れがねずみ講のような図式だったり友達を紹介するタイプのモデルが分かりやすいです。
・アムウェイ
・FX口座開設系
・仮想通貨口座開設系
・モバイルプランナー系
・一部の宗教団体
色んなモデルがありますが、「人間関係」や「信用」を「お金」へ変えていく点で基本的な構造は同じですね。
大学生の間だとモバイルプランナーは星の数ほどいます。インスタに免許証まで晒して、勧誘してる人もいるのでもうびっくりです。
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正直、信者ビジネスのコミュニティは非常に閉鎖的で、表向きに詳細な情報は公開していながゆえに推測の話にはなりますが、自分の周りで上記のような活動をしている人を見ていると、胴元と一部のプレイヤーにはある程度利益が出ているのかなと思います。
「悪魔に魂売って胴元か上位プレイヤーになれれば、港区タワマン生活も夢じゃないのか??」
念のため、再度言っておくと暮らしくんは信者ビジネスは嫌いですし、やりたいとも思いません。何より自分の友人関係に値段は付けられないです。
でもマルチを頑張ってる人は世の中に一定数いるわけで、自分以外の人がどう思ってるんだろうと気になり、サロン内で
『信者ビジネスってリスク取ってお金稼ぎに行くって意味では起業とそんなに変わらなくないですか??』
『強いて言えば「ダサい」それに尽きませんか?』と聞いてみました。
サロン内の意見
『一度友人関係を換金する事を覚えると、その後の人生、友人ができるたびにカネに見える病気にかかりますよ。20代で数千万円は確かに大金なのですが、その後の人生の伸び代や与える影響力を考えると、プラマイゼロくらいではないかと。
「あいつは元マルチだ、気をつけろ」ってレピュテーションを抱えるのは得策じゃないと思いますはい。』
『私の前職同期で、アムウェイにハマってしまい、友人だけでなく職場の何人かに声をかけた奴、一生東京に帰って来られないぶっとびカードで飛ばされましたね。元マルチって人事にバレるとそれくらいの覚悟が必要です、マジで。』
「ぶっとびカード(笑)確かに元マルチだからと人に敬遠される人生は嫌ですね。」
『100人に声かけて5人に20万の商材クローズしたとして、5人の友情を100万に変えている訳ではなく、100本の友情に亀裂入れて100万のうち上がりが手残りの50万とかって感じなんじゃないですかね。~全然見合ってない気が…。』
「人間関係を全部売り捌いて、守銭奴のようにマルチ商法にのめり込んだらめちゃくちゃ稼げる」という前提がそもそも間違ってると思います。
もしそうだったら、「ツーブロック営業マンも、生命保険やワンルームマンションなんて売らないでマルチやりますよ。たまーにマルチの成功者の話も聞きますけど、みんなすぐに卒業しちゃう。本当に稼げるなら卒業なんてしないはず。」
違うよ全然怪しくないよ、ネットワークビジネスに溺れる人の気持ちを嫌というほど味わえる小説「ニューカルマ」
https://kabumatome.doorblog.jp/archives/65851355.html
地べたを這いつくばって、すり減って、毎日に疲弊しながら、いつの日か自分が頂点となるネットワークを夢見て走り続けるボロボロの姿を見て、人間の罪深い業(カルマ)を感じてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1658559766047-A7cqbrZyUY.png)
など過去マルチに騙された自分にグサグサ刺さる意見と「人間関係>金」という価値観はそう簡単には崩れないものだなと考えさせられました。
たしかにマルチくらいの規模感だと所詮、大学生相手がほとんどですし、何千万、何千億という大きなお金は作れなさそうですね。
ここまで考えてみるとマルチをやっても稼げない。稼げる可能性があっても人間関係を犠牲にするほどのリスクテイクには見合わないような気がします。でも現実にマルチとか宗教系にハマって、精を出している人って結構いるわけで、なんで辞めないんでしょう?
信者ビジネスにハマる人の心理
実際私の高校同期も大学生活をFX系の勧誘に捧げてますが、どういう心理で行動を決めてるのでしょう。
これは個人的な推測ですが、マルチにハマる人って「真面目で努力家」な人が多いんだと思うんですよね。客観的に見るとダサいビジネスなんですが、やってる本人は悪いことをしてるなんて思ってない。
本当に友達のためになる、それがゆくゆくは自分の利益にもなる。そう信じてる気がします。良い意味では純粋ピュアですが、学がないなと思ってしまいます。
のらえもんさんが過去に対談したワンルーム営業マンに対する考察からはまた別の人相が浮かび上がってきて面白かったです。
彼は、これを買ったら相手が損をする(つまり自分はめちゃ儲かる)と分かっておる一方で、自分からワンルームを買うと人生が変わる、人生を変えたくないんですか?と本気で信じて言う、アンビバレントを内包した人でした。
私は自分の中に相反する気持ちがあったら、しっかり悩んですっきりさせたい派です。でもこういった相反する想いを内包できる人が世の中には存在してるんですよね。
「相手に害があると分かっていて、その悪意を内包できる人。」
「本気で相手のためになると信じている人。」
マルチとか勧誘系のビジネスをやる人っていうのは大方上記2パターンなのかなと思った今回の件でした。
一方で「マルチ商法と旧統一教会では社会的害悪度が違いすぎる」との意見もあり、たしかに宗教法人からのマルチでは若干論理の飛躍もあるなと思いつつ、今回の旧統一教会の一件から信者ビジネスについてサロンメンバーの皆さんと色々考えてみました。
「信者ビジネスは合理的選択肢になりうるか」ぜひ皆さんのご意見、経験談お聞かせくださ~い!
人間関係とお金、後者に価値を置いている人がマルチに沼るのかというとそうでもないような気がしますね
— 暮らしくん (@bukkenkengaku) July 17, 2022
というのも
「本当に友達のためを思って、勧誘している」
「自分がやってることは正しいことなんだ」
ってピュアな目をしてる人が多い気がする。
本当は真面目で努力ができる人なんじゃないか。
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