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[Elite:Dangerous] 戦闘稼業(7)-エンジニアカスタムについて


 地球の皆さん、Hello, galaxy!ヘビーゲーマーかつコマンダーのNameBox137だ。今回はElite:Dangerous初心者に向けて、Elite:Dangerousにおける宇宙船の「エンジニアカスタム」についてお話ししていこう。

エンジニアカスタムって何?

 このElite:Dangerousでは、船のパーツを単純に取り付ける以外に、「エンジニア」に依頼して、パーツを特別に強化改造してもらうという要素がある。ローカライズがされていないので正式な名称とは言えないかもしれないが、これを「エンジニアカスタム」と本連載では仮に呼称する。
 エンジニアカスタムでは、強化に必要な素材と、何らかのトレードオフと引き換えに、パーツの持つ性能を引き上げ、さらに、独特の「実験的効果」を付加することができるのだ。

カスタム例1:ビームレーザー

 例えば、武装の一つであるビームレーザーについて、最も有名なカスタマイズをご紹介しよう。射程距離を延ばす「ロングレンジ」カスタム、かつ、「敵に照射している間は逆に自機体の熱が減ってゆく」という実験的効果「サーマル・ベント」を組み合わせる例だ。
 このカスタマイズであれば、遠くから敵を狙えて、かつ、自機体の熱を減らし熱的にステルスな状態となることができる。そのうえ、撃つことで大きな熱が発生してしまうほかの武器(「ミサイル」や「プラズマ加速砲」など)のリスクを軽減することもできる。

ビームレーザー(L)。

カスタム例2:FSD

 武器だけではなく、船のコアパーツであるパワープラントやFSDにもカスタマイズすることができる。FSDに対する改造は、基本的にはどのビルドでも「とりあえずやっておこう」と言いたくなるレベルで汎用性が高い。「ジャンプレンジ増加」カスタムを施せば、戦闘船であってもそこそこの距離をジャンプすることができるようになるからだ。探索したい人であればなおさら、長距離航行の際のジャンプ回数を大幅に減らすことができるので、このカスタムは強くお勧めしたい。

FSD-ジャンプレンジ増加カスタム。

 これら以外にもカスタムできるパーツ・カスタマイズの内容は多岐にわたるので、詳細はプレイしたり、wikiを探してみるなりしてみてほしい。

エンジニアとの出会い方

 ただし、これらの強化は、まず、それぞれの分野のエキスパートである「エンジニア」各位と出会うところから始めなければならない。
 まず、そこそこコマンダーとして活躍していくと、「招待状」が各エンジニアから届くようになる。そこからが始まりだ。各エンジニアのちょっとした「お使い」をこなし(例えば、どこかの星系の特産品のお茶を買って届けたり、「懸賞金を受け取る権利」を一定以上納付するなど)、仲良くなっておくことが必要だ。
 また、各エンジニアの間でも情報は伝わっているようで、ある程度特定のエンジニアでカスタムを続けていくと、他のエンジニアからも招待が来るようになる。こうして、いろいろなエンジニアと知り合っていくことで、カスタムの幅が広がってゆくのだ。少々面倒ではあるが。

エンジニアカスタム用素材

 さらに、エンジニアカスタムには、「素材」を要求される。「素材」は大別して三種類に分けられる。「RAW」「COMPONENT」「DATA」だ。「RAW」は主に惑星の地表で隕石などを砕くことで手に入る。「COMPONENT」は、撃墜した敵船の破片から入手できる。「DATA」は、他の船をスキャンしていくことで手に入る。「DATA」以外は、意識して集めていかないとなかなか増えない。「簡単に集める方法」もあるにはある。「Elite Dangerous 〇〇 material grinding」あたりでググれば先人たちが素材の集め方を共有してくれているので、本格的にエンジニアカスタムに取り組みたいのであれば、一度目を通しておくことをお勧めしたい。 

エンジニアカスタム例:宇宙船"ホロケウカムイ"

 さて、前回の連載では、宇宙船「Vulture」について、エンジニアカスタムされていない状態の船、「セタカムイ」で戦闘を行った。今回は、同じ「Vulture」に、全体的に軽くエンジニアカスタムを施した宇宙船「ホロケウカムイ」をご紹介しよう。

小型戦闘船"ホロケウカムイ"

 ホロケウカムイは、両肩にビームレーザーを搭載している点は以前のセタカムイと変わらないが、両方ともに「サーマルベント」カスタムを施している。さらに、パワープラント、パワーディストリビューターともにエンジニアカスタムを施すことによって、通常の状態より「低温状態」をキープしつつ「長く」敵船を攻撃し続けることができるようになっている。

ホロケウカムイでの戦闘。

 シールドも耐性を強化しているので、攻撃を受けても損耗しづらく、回復も早い。この船であれば、そこまでレベルの高くないNPCの大型船相手でも張り合うことが可能だ。例えばこちらの「アナコンダ」にも、そこそこ食らいついていくことができた。

アナコンダとの戦闘。

 ただ、それでも、宇宙船は基本的に「大きいほうが強い」ことには変わりはない。そのうえ、ランクの高いNPCやプレイヤーもエンジニアカスタムつきの武器を持っていることも多いので、高レベルの敵を倒したいときには、「大きく」かつ「しっかりエンジニアカスタムされた」船を用意しておくのが賢明だ。もしどうしても格上の船を狙いたい場合は、船のスキャンの後であれば、船の部位を表示させることができる。

パワープラントを完全破壊した例。(別の機体で撮影。)

 ここで敵船の「パワープラント」を選んでしつこく攻撃し、部位破壊を試みるとよい。そうすれば、敵船体の耐久値を削りきらなくても、敵船は爆発四散し、格上相手でも勝利をつかみ取ることができるだろう。貫通性能を高めるエンジニアカスタムを施したレールガンであれば、部位破壊も比較的行いやすい。もちろん部位破壊をするためには、先にシールドを完全にはがしておく必要がある。シールドを貫通するカスタムもあるが、そのカスタムだと部位ダメージは入らない(船体ダメージのみ入る)ので、シールドをはがすのはどのみち必須だ。

おわりに

帰還。

 さて、ここまでの連載で、Elite:Dangerousでの、「対人」宇宙戦闘に関わる自分の船をカスタマイズできるという要素は、ここまででほぼすべて説明しつくした。正直、エンジニアカスタムは、ゲーム全体としては、「ミッドゲーム」(中盤)に当たるものだが、かなり奥深く、じっくり味わうにも時間がかかるものだ。(エンドコンテンツは異星人「サルゴイド」との戦闘で、正直かなり難しい。)
 プレイスタイルや使いたい武器に合わせて、「自分の宇宙船」を作ってゆこう。もし、この記事を見てElite:Dangerousに興味を持ったら、ぜひとも購入して確かめてみてほしい。

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