見出し画像

ナーナナラさん、勉強になりました

 さきおととい、アイドルグループ・MIGMA SHELTERのメンバー、ナーナナラがこんなツイートをしていた。

 当該ツイートにリプライという形で彼女に聞きたいことを投稿すれば、もしかしたらブログ上でそれに答えてくれるかもしれないという。

 彼女はこの4月から大学生。しかしこの新型コロナ禍である。当然ながら登校して階段教室で講義を受けることはままならないため、先日、今はオンラインで講義を受けているとつぶやいていた。そこで、本当に素朴かつ単純な興味をぶつけてみることにした。

 するとなんの気まぐれか、彼女はぼくの質問を採用。翌日(つまりおととい)のブログで回答をしてくれた。

Q.大学のオンライン講義ってどんな感じ?
🦌授業の動画が送られてきたり資料が送られてきて自分で勉強して課題をワード等で作成して提出するって感じかな

 なんとなく勝手かつ貧弱なイメージとして「オンライン講義」と聞くと、ZoomやGoogleハングアウトのようなネット会議ツール・サービスを使って教室の教授と自宅の学生をリアルタイムで繋いで、講義を生中継するものだと思っていた。ちょうど予備校のサテライト授業のように。ところが、彼女の学校では上記引用のとおり「授業の動画が送られてきたり」するのだという。

 この言葉を聞いてあらためて考えてみるに、なるほど、確かにうなずける。学生さんの手元にあるであろう通信環境、通信デバイスはまちまち。ゲーミングPCのようなハイスペックなパソコンを高速なFTTH回線で有線接続している子もいれば、スマホやタブレットを4G回線で繋いでいる子もいるだろう。そしておそらく後者の組み合わせは会議ツール・サービスによるリアルタイム講義の視聴には耐え得ない。だからあらかじめ録画しておいた完パケの講義動画をそれぞれの学生に送っているのではないだろうか。

 少し話が変わるが、TBSラジオ『アフター6ジャンクション』という番組は、先月あたりからだろうか、いわゆる三密状態を避けるため、メインパーソナリティのRHYMESTER・宇多丸はラジオブースではなく、自身の所属プロダクションの会議室から音声出演している。そしてその際には音質を確保するため、ネット回線を使うのではなく、プロダクションとTBSはFM波(だったよね? いずれにせよ電波)で相互音声通信しているという。また同番組に先日リモート出演していたプロレスラー、スーパー・ササダンゴ・マシンは、やはり音質を確保するためにネットやケータイを使うのではなく、あえて固定電話で通話していると話していた。

 講義動画を配信するならライブストリーミングではなくダウンロードかオンデマンド。ラジオのリモート出演に使うのは電波か電話。クラシカルであり、アナログな技術って実は今のご時世だからこそ有用だったりするのかもな、なんて思った次第。ごめん、ほんとにそれだけ。「今迫り来る危機に有効だったのは、すでにうち捨てられていた旧世代のテクノロジーだった!」って、なんか近未来ロボットSFアニメみたいでカッコよくね?

ともあれ、MIGMA SHELTERは今一番カッチョいいアイドルグループの1つだから、みんな聴いてみてください。