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中小企業省力化投資補助事業(2024.4.6現在情報まとめ)

ども、ならなすおです。
今回、法人さん向けの情報になります。

4,000字近い文章なので、該当しない方は時間がもったいないので読まないでください。
ジョルノ・ジョバァーナに、「無駄無駄無駄無駄無駄・・・」と言われます、多分。
前にも書きましたが、フォロワーさん、こういう投稿には無理にスキ押してくれなくてOKです。
こっちからフォロー外したりしないのでご安心ください。

中小企業さんが、人手不足解消のためにロボットやIoTツール、DXツールなどの既製品を導入する際にその費用の1/2を補助する、令和6年度の経済産業省さんの目玉施策「中小企業省力化投資補助事業」の、2024年4月6日時点の最新情報です。

本制度、まだ「導入する中小企業の補助金申請」は始まっていません。

今は、公式サイトがアップされ、製品カテゴリ(ジャンル)がどんどん登録されていて、カテゴリごとの製品登録の仕方が示されている段階です。
大本命の「清掃ロボット」「配膳ロボット」の製品申請様式が示され、製品登録が進んだ頃、本格的な補助金申請が始まると予想します。
早ければ4月中でしょうか。

公式サイトは、こちらになります。

先に結論を書きます。

[中小企業の皆さん]
この補助金を使いたい場合、販売店さん(販売事業者)に相談してください。
補助金コンサルを使う必要はないです。

[販売事業者の皆さん]
ちょっと面倒かも知れませんが、地域の中小企業さんのために、「販売事業者登録」をしてみましょう。
まだ公式サイトに情報が上がっていませんが、私はこっちを手伝いたいです。

補助金情報、更新される都度アップしてるんで、古いのを見ると混乱するかもしれないので、各補助金の最新でない投稿には「古」マークを付けてみました。
私のnoteでは、基本的には「古」マークの投稿は、見ないでOKです。

それでは、さっそく解説していきます。

(1)省力化3兄弟

経済産業省さん令和6年度の補助金の目玉が、「人手不足対策(省力化)補助金」です。
3種類あります。

①ものづくり補助金省力化枠
公募が3月27日で終了しました。
オーダーメイド型の省力化投資を1/2の補助率で1,500万円まで補助する制度です。

私のnoteでは、下の記事が最新最も新しいですが、公募が終わったので全て「古」にしました。

②中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金
公募中です。4月30日期限。
土地除きで10億円以上の工場新設などの大規模投資について、1/3補助してくれる制度です。

私のnoteでは、下の記事が最新です。
もうあまり時間がないので、「これから申請」という方がいたら、すぐメインバンクさんに相談しましょう。

③省力化投資補助金
今回紹介する制度です。公募未開始です。
3月下旬に公式サイトがオープンし、早ければ4月中に第1回公募が始まると思います。

補助金を使って省力化製品を導入する中小企業さんにとって使いやすいように工夫された制度なのですが、まっすぐ公式サイトを読んでしまうと、「意味が分からん」という方がいらっしゃるかも知れません。

本稿で、可能な限りわかりやすく説明したいと思います。

(2)省力化投資補助金の概要

人手不足に悩む中小企業等が IoT ・ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品を導入するための経費の一部を補助する制度です。
また、設備導入により、生産性向上が図られ、賃上げにつながることも期待しています。

①人手不足とは?
こんな状態であることを説明するみたいです。
・人が足りなくて残業している
・解雇してないのに人が減っている
・採用活動をしているけど補充できない

公式サイト掲載の「公募要領」より抜粋

②補助率・限度額
補助率は一律1/2、補助上限は従業員規模によって変わります。

公式サイト掲載の「公募要領」より抜粋

③主な要件
労働生産性を向上する必要があります。
労働生産性とは、従業員一人当たりの付加価値額
付加価値額とは、「営業利益+減価償却費+人件費」です。
つまり、人が増えない中、設備投資で人手不足を賄い(減価償却費)、利益をアップさせ(営業利益)、賃上げ(人件費)をする必要がある、ということです。

公式サイト掲載の「公募要領」より抜粋

どのくらい労働生産性を上げるかというと、年平均成長率で3.0%とのことです。
基準年の労働生産性が1,000だとすると、1年後に1,030、2年後に1,061、3年後に1,093です。

また、賃上げをする場合は補助上限が1.5倍になります。
補助事業終了時点で、申請時と比較して事業場内最低賃金を45円(時給ベース)給与支給総額を6%向上させるのが「賃上げ目標」です。
こちらは必須ではないです。

公式サイト掲載の「公募要領」より抜粋

(3)主な登場人物と役割

省力化投資補助金、いろんな人がいろんな役割を果たして中小企業さんを省力化に導きます。
登場人物が多いので、公式サイトをご覧になって、こんがらがってしまうかもしれません。
まずは、その辺を嚙み砕いて説明します。

①補助事業者
補助金を使って省力化製品を導入する中小企業さんです。

②販売事業者
省力化製品を売っている事業者さんです。
販売代理店さんとか、SIer(エスアイヤー)と言われる事業者さんです。
今回の補助制度で、最も重要な役割を果たす事業者さんかもしれません。
中小企業さんの補助金申請を手伝うのも、販売事業者さんです。
販売事業者登録の詳細は、2024年4月6日現在、まだ明らかになってないです。

公式サイトより

③製造事業者
省力化製品を作っている事業者さんです。
自社の製品が、工業会が定める「製品カテゴリ」に該当する製品であることを工業会に示し、製品をカタログに掲載させるのが、製造事業者さんです。
カタログに自社製品をバシバシ載せるためにめっちゃ頑張ってる人たち」です。
カタログに載った製品しか補助対象にならないので、頑張ってもらわないと困ります。
ちなみに、私はここも依頼があれば手伝えます。

④工業会
省力化製品が含まれるジャンルである「製品カテゴリ」を登録し、カテゴリごとの省人化の基準なんかを定める方々です。
例えば、清掃ロボットや配膳ロボットなどは、(一社)日本ロボット工業会さんが「製品カテゴリ」を登録してくれているので、これから製造事業者さんがバシバシ製品を申請してくると思います。
この制度の影の主役といってもいい、大事な仕事をしてくれている方々です。

⑤事務局
省力化製品のカタログ掲載の審査をしたり、公募をしたり、補助金採択の審査をしたり、フォローアップをしてくれる人たちです。
経済産業省さん、中小機構さんと共同で頑張ってくれるんだと思います。

この制度は、中小企業さんの補助金申請の負担を極力軽くするように工夫されています。
その裏で汗をかいてくれているのが、販売事業者さん、製造事業者さん、工業会さん、事務局さんです。

(4)今、どんな感じで進んでる?

現在の事業の進み具合を、「スチームコンベクションオーブン」という製品を例にとって説明してみたいと思います。

まず、(一社)日本厨房工業会さんが、製品カテゴリを既に登録しています。

公式サイトより
公式サイトより

この「製品カテゴリ」情報をもとに、製造事業者さんが出す様式も既に公式サイトに上がっています。

厨房の省力化に大きく貢献するスチームコンベクションオーブン。

今、製造事業者さんが、多分製品登録を急いでいます。

製品情報がアップされたら、次に、販売事業者さんが事業者登録をします。

その後、補助事業者さん(中小企業さん)は、サイトで製品を確認し、販売事業者さんを特定して、そこに問い合わせる、という流れです。

で、販売事業者さんと事前に打ち合わせておき、公募が始まったらすぐエントリーします。

(5)補助事業者はこれからどうすれば?

補助金は、中小企業さんが販売事業者さんと組んで、「共同事業体」として申請します。
つまり、申請書の作成は、販売事業者さんが手伝ってくれるはずです。
高額のコンサル業者を使わないでください。使う必要ないです。

今回、コンサルである私は、販売事業者さんに「中小企業さんと組んで補助金申請するノウハウ」を売ります。
補助事業者さんと直接のやり取りはしないです。

国は「事業再構築補助金」時に現れた、「不当に高額なコンサルフィーを取っていく事業者」を関与させない工夫をしています。
極めて適正な措置です。
経営サポートの範疇を超えた高額なコンサルフィーは、払わないよう注意しましょう。

(6)おまけ

ならなすおが大分県在住であることは、他記事を読んでいただくとバレるんですが、大分県では、省力化投資補助金の交付を受ける企業さんに「上乗せ補助」という支援を実施して、補助率を1/2から2/3にしてくれます

補助金というのは、「投資したお金が後から返ってくる制度」だと思っといていただけるとわかりやすいです。

例えば300万円の省力化製品を購入したとします。
国は補助率1/2としているので、補助金交付決定を受けていると、後で150万円国が補助金をくれます
さらに大分県の中小企業さんの場合、県の「上乗せ補助」の交付決定を受けると、後で50万円県が補助金をくれます
合計で200万円後でお金がもらえ、企業さんの負担額は100万円(全体の2/6。国が3/6補助、県が1/6補助してくれる)となります。

なんて神対応なんでしょう。
コロナ禍でキャッシュフローが傷ついた(貯金が減った)企業さんには、ありがたすぎる支援です。

是非、使ってほしいです。
(まだ公式サイトができてないようです。できたらお知らせします。)

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