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#28 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年10月1日~10月11日)

藤原直哉
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※試聴版。オリジナル版(29:53)は購入後に視聴可能。

警察幹部、特別高等警察課全員を罷免させることのGHQからの指令、
内閣総理大臣弊原喜重郎の誕生、公爵近衛文麿による憲法改正の下準備
(ポツダム宣言の受諾に伴う大日本帝国憲法改正の要否・
仮に改正の要ありとすればその範囲等)と続く昭和20年10月上旬です。

*一人ではなかなか読み進めることが難しい『昭和天皇実録』、
藤原直哉の解説を聴きながら、だんだんと理解が深まってまいります!

実際に真ん中で何が起きていたのか、昭和天皇実録巻34昭和20年(下)について、
下記のキーワードと合わせて、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、
歴史観も含めて音声解説(29:54 mp3版|ダウンロード可)いたします。

当時何が起こり、今の私たちに、そして未来へと結びついてくるのか、
歴史の力、時間の重力がどのように働き、世の中がどのように動いているのか、一緒に学びましょう!

<10月1日|月曜日>
・日光滞留中の皇太子の動静・内閣総理大臣稔彦王・人事に関する内閣上奏書類

<10月2日|火曜日>
・欧州諸国への出張より帰朝・特命全権公使松島鹿夫・内大臣木戸幸一
・暴風雨により広島山口愛媛鹿児島各県被害発生

<10月3日|水曜日>
・枢密院会議・戦時教育令廃止ノ件・内大臣木戸幸一・田中義一内閣時代を回顧
・天皇の拒否権・田中内閣の総辞職の問題・陸軍大臣下村定
・メレヨン島西カロリン諸島ウォレアイ環礁・北村勝三陸軍少将

<10月4日|木曜日>
・宮内大臣石渡荘太郎・米国の短波放送・飢餓に瀕する日本国民を尻目に
・莫大な財産を所有して安楽に暮らして居る旨が報道
・下総御料牧場の廃止・内大臣木戸幸一・内務大臣山崎巌
・聯合国最高司令部の指令の趣旨・日本政府に対する覚書
・政治的公民的及宗教的自由ニ対スル制限除去ノ件・内務大臣
・内務省警保局長・警視総監・大阪府警察局長・各都市の警察署長
・各道府県警察部長・都道府県の特別高等警察課職員
・司法省保護観察審査会並びに保護観察所の一切の官吏・罷免

<10月5日|金曜日>
・内大臣木戸幸一・内閣の危機につき御聴取・内閣総理大臣稔彦王
・昨夕の聯合国最高指令部の指令・総辞職したき旨の奏上・閣僚の辞表の捧呈
・後継内閣の首班選定・枢密院議長平沼騏一郎と協議・米国側に反感のなき者
・戦争責任者の疑いなき者・外交に通暁する者・男爵弊原喜重郎
・外務大臣吉田茂・後継内閣首班に関する聯合国最高司令部の諒解取り付け方
・聯合国最高司令官及び同部参謀長と面会・日本の内政に干渉の意思なく
・経歴上好ましき人物であると思考するとの意向を確認・事前の内報
・侍従武官長蓮沼蕃・陸海軍人等が何らかの直接行動
・起こすことなきやとの御懸念・宮内省官制中改正

<10月6日|土曜日>
・内大臣木戸幸一・外相吉田茂・男爵弊原喜重郎・年齢と内政に興味なきこと
・ともかくも努力するよう重ねて御下命

<10月7日|日曜日>
・組閣進捗状況・侍従入江相政等・内大臣木戸幸一

<10月8日|月曜日>
・恒憲王同妃敏子・治憲王・千葉県への移居

<10月9日|火曜日>
・閣員名簿の捧呈・親任式・男爵弊原喜重郎内閣総理大臣
・留任の外務大臣吉田茂 ・子爵渋沢敬三大蔵大臣
・芦田均厚生大臣・松村謙三農林大臣・軽井沢より帰京の崇仁親王参殿

<10月10日|水曜日>
・陸軍中将横山静雄の転役につき内奏・憲法改正問題の経緯
・公爵近衛文麿・憲法改正の調査
・去る4日聯合国最高司令官マッカーサーと会談
・憲法改正の提案を公表するように示唆
・8日に聯合国最高司令部政治顧問ジョージアチソンと面談の結果
・憲法改正案を突き付けられる恐れあり・欽定憲法としては耐え難きため
・容易ならざる問題につき十分な考慮・内閣総理大臣弊原喜重郎
・枢密院議長平沼騏一郎・憲法改正の下準備 

<10月11日|木曜日>
・内大臣木戸幸一・公爵近衛文麿・憲法改正調査の御下命につき言上
・ポツダム宣言の受諾に伴う大日本帝国憲法改正の要否
・仮に改正の要ありとすればその範囲等・内大臣府御用掛
・新任官の待遇・佐々木惣一帝国学士院会員法学博士・神宮御参拝の御希望

◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、
私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。

◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
弊所の許諾なく無断で改変・複製・公衆送信・転載・販売等することは、
営利目的、非営利目的問わずご遠慮ください。

70年以上前の日本、1945年(昭和20年)の10月と
私たちが生きている2017年(平成29年)の10月、
そして、10年後、50年後、100年後の未来がどのようにつながるのか、
日々感じながら、この1年を過ごしてみませんか。

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