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日本は法治国家です。ですから、「アビガン使える」という法律を国会が作れば、すぐアビガン使えます。 ●アビガン特例承認は法令上できず 安倍首相「私も言ったが…」 

 安倍晋三首相は28日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス治療薬の有力候補とされる国産の新型インフルエンザ薬「アビガン」に「特例承認」を適用できないことについて、「政府内でも相当議論してきた。『(新型インフル薬として)日本で承認されているのだから(適用できるのではないか)』と私も言ったが、日本の法令上できない」と説明した。公明党の斉藤鉄夫幹事長の質問に答えた。
政府は、米製薬会社がエボラ出血熱の治療目的で開発した「レムデシビル」について特例承認を適用し、国内最初の新型コロナ治療薬として利用可能にする方針だ。首相は「特例承認はいくつか要件があるが、海外ですでに承認されたものについて、日本で行うことができる」と指摘した。
そのうえで、アビガンについて「企業治験もスタートしている。観察、臨床研究が進んでいる中で、中間評価的なことができないか今議論してもらっている」と説明。また、特例承認されなくても、患者自身が希望し、病院の倫理委員会で認められれば使用できることを強調した。
【引用 追わり】
何というか、頭痛がします。日本の国権の最高機関は「国会」であります。内閣に付随する行政府は、国会が作った法律に従って国を統治すると決まっています。
ですから、つまり今「アビガン使える」という現実にならないのは「アビガン使える」という法律がないからです。国会が「アビガン使える」と《法律》をつくれば、厚労省はその法律に従って「アビガン使える」という《現実》をつくるというのが、日本の手順です。
つまり「国会が作った法律を 行政府が現実化している」訳で、行政ができないのは法律がないからになります。
念のために参議院のホームページから、引用します。

【日本の三権分立は、国会が内閣総理大臣を指名し、国会の信任のもとに内閣が成り立つ仕組み = 議院内閣制となっていますので、国会と内閣の結びつきが深いのが特徴です。

国会の地位

国会は、全国民を代表する選挙された議員により組織されていますので、国民の代表機関であるといえます。こうした国会について、憲法では「国会は国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である」と定めています。(引用終)】

歴史を紐解けばバイアグラは、「特例承認」で超特急で承認されています。今回「レムデシビル」はバイアグラと同様に「特例承認」されるそうです。これば外国で承認された薬だからです。
つまり、日本の「特例承認」というのは外国で承認された薬には適用できるが、国内で承認された薬を別の病気にも使えるようにする時には適用できないようです。
ですから、私は「アビガン使えるようにならない」のは、法律の不備であると思います。つまり今動くべきは国会ですので、安倍首相は厚労省ではなくて国会に要請するのが筋です。安倍首相もパニックになっているのでしょうか?
心配になってきました。
(追伸)【リブラクリニック・バイアグラの歴史より引用】
1998年春、バイアグラはアメリカで登場し、爆発的なヒット薬となりました。しかし、まだ日本の医療機関ではバイアグラを取り扱うことができなかったため、アメリカでの人気具合や、薬の効果の噂を聞きつけ、個人輸入によりバイアグラを手にする日本人が現れ始めました。当時、夢の新薬と大々的に報道されていたので、手にしたいと思った方は多かったのでしょう。
しかし、バイアグラの薬の特徴や、併用禁忌の薬があることも知らずに、ニトログリセリンなどの狭心症治療薬を服用している男性が、個人輸入で手に入れたバイアグラを服用し性行為をした際に、腹上死をしてしまう事故が何件か起こってしまい、ニュースなどでも大きく報道されました。これがきっかけで日本人の意識の中にバイアグラは危険という印象が大きく残ったのです。
この様なことは看過できないと、バイアグラは異例の速さで審査が進み、アメリカで販売された翌年の1999年には日本の厚生省の製造承認がおり3月23日にファイザー社から医療機関に販売がされました。この審査スピードの異例さは、他の外国で開発された医薬品が日本の厚生省に承認を得るまでに10年以上かかることからも理解できるでしょう。
七重コメント
私は女性です。ですからピルは10年以上いつまでたっても承認されないのに、バイアグラと毛生え薬が超特急で承認された時の驚きは今でも覚えています。
そしてバイアグラと毛生え薬は早く承認できるのに、アビガンは早く承認できないのは「絶対変だ」と思います。

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