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なぜ「楽しめ」なのか


こんにちは、ナゲです。
本日もよろしくお願いします。




導入

格闘ゲームの上達に関するノウハウの動画・テキスト等で、こういったフレーズを見かけたことはないでしょうか。

「上達するためには、楽しんでゲームをしましょう」

僕もこのフレーズをよく使いますし、どのレベル帯のプレイヤーであっても共通している要素と考えています。
しかし、自分のレベルが上がるにつれ、熱心に取り組めば取り組むほど、以下のような考えになるプレイヤーもいるのではないでしょうか。

「楽しみながら勝てるようになれるはずがない。苦しみを経験したプレイヤーほど強くなるはずだ。」


はい、過去の僕なんですけども。ヘラヘラ笑って上達できるはずがないだろ、勝てるようになるはずないだろと思っていました。

今回の記事は、なぜ「楽しめ」になるのか、を考えてみました。


■原液


まずはじめに、自分が上達を目指す上で大事だと思うことを直接書きます。


・膨大な時間がかかり、長期的な継続が必要。
・良い環境やコミュニティに居続ける必要がある。
・求めている成果は出ない可能性がある。
・反復練習や基礎練習が必須である。
・やりたくないこともやる必要がある。
・新しい取り組みにも目を向ける必要がある。
・現状に満足しない。
・卑下しない。
・他責にしない。
・習熟している範囲を自覚した上で課題を決める。
・目標の達成結果を随時確認する。

ざっと書いてみました。

別に格闘ゲームに限った話じゃないですよね。
「普通にそう」です。

そして、上の項目を読んだ皆さん、何の見返りもなく好きでやろうとしている趣味の取り組みに対して、わざわざ「やれ」と言われて出来るでしょうか。
僕は「あ、はぁ…(相槌)」ってなると思います。

上達してきたプレイヤーほど、この「普通にそう」なのを身に染みて経験しており、直接的には言えないんだと思います。言わないんじゃなくて言えない♠
これから何かを取り組もうとしている人にとって、そのまま伝えるのはあまりにも刺激が強い。

となったとき、答える立場のプレイヤーのタイプはおそらく、とにかく熱狂的に遊んでたらこうなってたって人が多いはずなんですね。

経験則で「莫大な時間を要する、まともに向き合ったら続けきれない、だから楽しもうとして、楽しくなってめちゃくちゃ遊べるようになったら、"コチラ"に来てください」…という意図で使われてることが多いんじゃないかなと思います。というか僕が言うときはこの意図です。

ちなみに「いいからやれ」も実は似てるパターンだと思ってます。
取り組み方を間違えるといくらやっても上達しない、は事実ありますが、とにかく時間を割くこと自体は前提になりやすいので。
入り口に立つためのフレーズとして意味合いは近いんじゃないでしょうか。


■僕が書きたいこと


この記事で僕が書きたいのは以下の2つです。

・「楽しむ」=「手を抜く」ではない。
・「楽しんで上達し続けるプレイヤー」が存在する。

「楽しんでいる」と「真面目に取り組んでいない」は、必ずしもイコールではありません。「楽しむ」は手段の1つです。
リラックスした状態で、飴と鞭のバランスを考えるのは、自分のモチベーション維持のためにもやはり必要です。否定しすぎると自分の強みがわからなくなりますので。
楽しんで自分の強みを見つけて伸ばす(課題を見つける)、というのも大事かと思います。

もちろん、楽しむことの優先度を下げて、苦しみながら上達を目指す時期は全然あっても良いと思います。
自分の経験的にも、痛みを知る経験がメンタルの防御力を高めてくれた、という感覚はあります。
そもそも、いくら楽しくやろうとしても、痛みを伴う取り組み方じゃないと成長を実感できないプレイヤーも一定数いるでしょう。私もそうです。

否定するつもりは無いんですが、確実に言えるのは「痛みを伴う期間は一過性にしたほうが良い」です。常に、はオススメしません。なにかデカい結果を残し続けたいなら特に。そちらは鬼が進む道です。

ここで2点目に繋がってくるんですが、「楽しむ」代わりに「見返してやろう」「絶対に倒したい相手がいる」「あいつには負けたくない」とかの嫉妬や怒りといった負の感情でモチベにバフをかけても、負の感情ゼロでガンガン時間を使いまくるプレイヤーが存在するんですね。
ただ楽しいからの1点突破でそれ以外の理由無し、とにかく一生止まらない。負の感情が痛みとして自分のデバフになってきても、楽しんでるプレイヤーは変わらないどころか加速している可能性すらある。
そんなプレイヤーと並走して結果を求め続けるのは相当キツいです。せめて一過性にしましょう。そちらは鬼が進む道です。


というわけで以上です。

「楽しむ」のは痛みを緩和する特効薬だと思ってますが、摂り過ぎにも注意してください。痛みを自覚するのも大事です。

それでは。



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