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『負けた理由』との付き合い方【再録】


こんにちは、ナゲです。

こちらはリメイク記事となります。
「元の記事も読みたい!」という方は以下のリンクからご覧ください。

以下に書き直していきます。



導入


『負けた理由』の思い付き方、向き合い方に関する考えをまとめました。

『負けた理由』をどのように発見するのか、いつ思いつくのか、修正するときに意識していること…あたりを分けて記載します。

「大会で結果を出そうとしている1プレイヤーが考えていること」である前提として読んでもらえると幸いです。
急いで上達を目指さないなら無理に考える必要はないです。
負けに向き合う、というのはなかなか大変なので…。


■『負けた理由』について


1試合の中でも「負けた理由」はいくつかあるので、今の自分に思いつく限りで列挙します。

その後、直したいポイントを決めたら「負けた理由の掘り下げ」を行います。

掘り下げる理由は以下の2点です。
・対処が難しい状況へ陥らないよう、未然に防ぐ方法を考える。
・課題を細かくして対応方針を思いつきやすくする。


例えば「GGSTの対戦中、ずっと起き攻めをされて、すぐにラウンドを取られてしまった」とします。

【掘り下げの例 その1】
「ずっと起き攻めをされて負けた」
=「ダウンを奪われて負けた」

  • どの攻撃に当たってダウンしたんだろう。

  • 何故その攻撃に当たってしまったのだろう。

  • そのとき自分は何をしていたんだろう。

  • どうすれば当たらないように行動できるだろう。


【掘り下げの例 その2】
「ずっと起き攻めをされて負けた」
=「起き攻めから切り返せずに負けた」

  • なぜ切り返せなかったんだろう。

  • 切り返す方法は何があったんだろう。

  • バーストはいつ使うべきだったんだろう。

  • 自分はテンションゲージをどう使っていただろう。

  • ゲージが溜まるように動いたら状況が変わらないか考えてみよう。

などなど、あっという間に負けてしまったラウンドでも、改善できたポイントはないかをざーっと考えてます。
すぐに終わってないラウンドだったら、その分色々と考えます。

また、「厳しい状況に置かれたらどうするか」ではなく、そもそも「厳しい状況に置かれる前にはどうしたらいいか」という視点で考えます。

ゲーム以外の例えですが「寝坊して遅刻した」として、遅刻しない方法を考えるなら、優先するのは「寝坊したあとどう急いで支度するか」よりも「寝坊しないためにはどうするか」かなと思うんですね。その上で寝坊した後の対処も考えていたらより安心かなと。あくまでイメージですが…。

この話をしている動画もあります。良かったら見てね。
(該当部分から始まるようになってます)

危ない状況をなるべく避ける方法は無いか、危ない状況になってもどうすれば立ち向かえるか(保険として何があるか)を、それぞれ考えていきます。

一通り考えたあとは、優先度を決めて、特に修正したほうがよさそうだなと思ったものから、対応方針を検討しています。自分が一度に考えられることは限られているので、効果がありそうなポイントにアタリをつけています。
一度に全部修正しようとしても大抵ロクなことになりません。

簡単そう・重要そうな内容を1~2個ピックアップするぐらいで良いと思います。優先度を下げた修正点に対しては、出来なかったとしても、あまり気にしないようにします。
もし「優先度低くしてたけど、同じ状況が頻発してるな~」と思ったら優先度を調整しましょう。

■『負けた理由』をいつ思いつくか。

  1. 対戦中に自覚する。

  2. 対戦動画を見て発見する。

  3. 時間・場所関係無く、いきなり思いつく。

  4. 誰かに教えてもらう。

自分はこの4つくらいです。

1は対戦中に自覚しているので、負けた理由に直結していることが多いです。但し、対戦動画を見返すと実はもっと大事なポイントに気づいてない、ということもよくあります。
4つの中でも主観が一番入るので、印象が重視されてしまうのは少し注意です。高い優先度のポイントを決めやすいのはメリットだと思うんですけどね…。

2は俯瞰で自分の動きを確認できるというメリットがあります。動画で見返すと、対戦中には考えられなかった「もっとこうすればいいのに」が思いつきやすいです。また、一時停止をしながら考えを整理してみたり、ポイントを絞ってのスロー再生なんかも結構オススメです。
「自分は何てヘタなんだ…」となり、修正点を思いつきすぎるときは、優先度を考える、に立ち戻ってみてください。

3はたまに発生します。とりあえず忘れないようにメモをして、機会が来たら実践します。そして、この3つ目が意外と重要だと思います。
1・2のときとはまた違った視点の修正点がよく浮かんできます。
優先度が低かったとしても「こんなの出来ないかな~」というのをメモるだけメモっておく、というのは今でもよくやってます。

なるべく自力で修正点を考えますが、自分の視野が狭いままで、広げることが難しいなと感じた場合に、信頼しているプレイヤーにリプレイを見てもらいます。4に該当する部分ですね。
個人的には「信頼しているプレイヤー」に絞るのをオススメします。アドバイスを貰いすぎると取捨選択が大変になったり、必要以上に気を遣う可能性が出ますので。


また、自分の場合は負けが込んで冷静じゃないとき(折れ気味なときとか)があるので、負けた理由をきちんと思いつけないことがあります。特に1は完全に出来なくなります。

そういうときは考えるのをやめましょう。

冷静じゃないときでも、負けた理由と向き合って落ち着こうと思うときはありますが、それでも考えられないときは一旦時間を置きます。他事をして少し落ち着いてから、負けた理由を考えます。
特に、大会で負けた直後は理由を考えたくありません。数日経ってから見返すことがほとんどです。

あとは勝っている試合でも「これはこうされたら負けてしまうかもしれないので、対策するとしたら一応こんな感じかな?ってくらいは考えておこう」というときもあります。

■修正した後の意識


この記事で僕が一番書きたかった場所です。

「負けた理由」を修正できても、試合の勝利には直結しないと思っています。

前述したとおり、僕は「負けた理由は1試合の中で複数ある」と考えています。1個修正できても、また違う理由で負けることもよくあります。

試合に勝利するという結果が出ればモチロン嬉しいのですが、そうでなくても「この場面で前できなかったことが出来るようになった」という結果を見て、自分が少しでも成長している実感を持つようにしています。

ゲーム以外の例え話をまた出しますが、5教科テストを受けて全部70点で350点を取り、合格ラインが400点で不合格だったとします。
1教科の点数を90点に上げられたとしても、370点で不合格という結果は変わりません。
更にもう1教科の点数を95点に上げられたとしても、395点で不合格という結果は変わりません。

合格か不合格かという判断基準だけでなくて、1教科の点数が上がったことへちゃんと喜べるようにしたほうが精神的に楽ですよ、という話です。


僕にとって「取り組んでいるのに成長が実感できない」というのは、モチベの根幹にある「楽しい」を維持できなくなる可能性があるので、勝ち負け以外でも成果を実感することが大事かなと考えています。

負けた理由を1個ずつ対処すれば、すぐに結果が出なくても、将来的に勝率がムラ無く安定したり、自信を持って行動できる場面が増えたり、新しい選択肢が見えてくるぐらい視野が広がる、みたいなメリットに繋がります。

色々書きましたけど、出来なかったことを当たり前に出来るようになったらそれはメッチャすごいって思ったほうが得です。
上達するってのはその取り組みを飽きずにずっとやり続ければ良いので。


■『勝率100%』に出来ない。

また、負けた理由をどれだけ修正しても、対戦相手が人である以上、勝率が100%になることは無いと思っています。この話も別の機会に書くつもりです。

そんな中、大会などの重要な局面で勝つためには、不安な要素を消していく(何らかの対処案を持っておく)のが大事だと考えています。

僕は「大会で結果を出すこと」を目的にしていますので、それを達成するために野試合で色々考えておいて、大会では今の自分の中で出来る最大限の『勝ちやすい選択肢』を繰り出していく、という感じで遊んでます。

一言で言うと「長い目で見てゲームしてます」ってことだと思います。


というわけで今回はここまでです。
読んでくださった方はありがとうございました。


【書き直しを完走した感想】

今回は「優先度を付けよう」「修正してもすぐ勝てるとは限らない」という話を少し厚めにしました。

ゲームセンターだと後ろで見てもらって聞く、というスタンスでしたが、今はDiscordなんかで画面共有しながらリプレイ動画を視聴する、に変わりましたね。
おそらく以前よりアドバイスを貰いやすい環境が揃っている分、情報過多になってしまう方も多いんじゃないでしょうか。

アドバイスを貰ってから全部やろうとすると、頭がパンクします。
優先度を付けてから取り組んでみてください。

そして出来なくても落ち込まないでいいです。
僕はレバーやボタンの入力がずっと雑なままで、友人から「リプレイの履歴が暗号化されてる」と言われました。
そんなプレイヤーもおりますので。

出来る範囲を少しずつ広げてみてください。
それでは。

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