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【子育て】あなただったら、どうしたい?

長崎県立長崎東高校で新しい取り組みが始まったそうです。

その名も「学校に来てもいい日」。

同高校は、県教育委員会は生徒の主体性を育て、教職員の働き方改革にも取り組む「イノベーションハイスクール」に指定され、「生徒も教職員も1日の過ごし方を自分で決める独自の取り組み」として上記の取り組み行ったとのこと。

1.子育て中の保護者目線で

子ども(生徒)の主体性を育てるには、子ども自らに選択させ、判断させる経験を積ませることが重要だと思います。
過保護に指示を出すことよりも、子どもに意思決定を委ねる割合を多くすることは主体性を育む取り組みとして評価できます。

一方、「何をしてもいい」とはいうものの、中学校、高校は進路選択において大切な時期です。
高校生で年間9日間、中学生で6日間とかなり限定的ではあるものの、「主体性を育てる」という目的の元、学校側は何か手を打っているわけではありません。
休日とどう違うのかももっと詳しく知りたいところです。

2.小学校教員の視点で

小学校教員の私から見て、取り組みは中学校・高校だからこそできるものと言えます。
同じ教員ではあるものの、中学生・高校生と発達段階が違う児童が通う小学校の場合、子どもの居場所を考える必要があります。

夏季休業中(夏休み)などの給食がない時期は、学校の代わりに学童保育に通う児童はたくさんいます。
「1日の過ごし方を自分で決める」ことはできても、そのために他者が必要である小学生には違う条件が必要になります。

ということで、小学生版チャレンジデーを考えると、「1日の時間割を自分で考えて学校内で学習する」くらいが妥当な線になるでしょう。
そうすると教職員は休めないですし、児童同士のトラブルや体調不良のことを考えるともっと考えることも出てきます。

「主体性を育てる」という素敵な目標は、小学校ではなかなかハードルが高そうです。

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