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『おぎやはぎ小木さんに対する名誉毀損事件について、ソーシャル・アクティビストらが問題とした発言のラジオ音源を文字起こしして確認してみた』

これは名誉毀損事件です。

一見すると収束に向かっているようにも見えますが、炎上は鎮火すれば良いわけではありません。
世間や加害者は忘れても、名誉毀損の被害者にとってその傷は残り続けます。

他人の家庭内のことをよく調べもせずに、『虐待』などと批判・拡散することは許されるものではありません。

クラブハウスに参加した「ソーシャルアクティビスト」たちは、オリジナルのラジオ音源を確認する手間をとらずに批判していたようです。

小木さんは元のラジオ音源を確認することと、信憑性の不確かなネットニュースを安易に信じて拡散しないで欲しいことを、繰り返し求められていました。

そもそも、「ソーシャルアクティビスト」らが問題視するように、虐待はあったのでしょうか。

そこで第三者が検証のために確認できるよう、問題とされたラジオ音源を文字起こししてみました。

長文になりますが、ぜひ読んでいただきたいです。

小木さんが虐待を行ったと感じられなかった人は、「ソーシャルアクティビスト」らによって傷つけられた、小木さんと小木さんの家族の名誉の回復に、よかったら協力してください。

著名人の人権や、著名人に対するバッシングについて考える機会になれば幸いです。


何が起こったのか

まず、何があったのかを振り返ります。ご存知の方は飛ばしてください。

ざっくり一行で言うと、
2019年と2015年の深夜ラジオ番組内で小木さんが発言した内容が、娘に対する虐待だと「ソーシャルアクティビスト」らを中心に批判され、小木さんの家族までバッシングされ、その件についてクラブハウスで「ソーシャルアクティビスト」と小木さんが話をした。
という件です。


2月10日
フジテレビ系「バイキングMORE」において、小木さんが女性を「ピラニア」にたとえたことがスポーツ紙などで報じられ、批判を受ける。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202102120000135.html



小木さんに対する過去のネット記事が何者かによって発掘・拡散され、批判は炎上へ。バッシングの矛先は家族にまで及ぶ



2月15日 勝部元気氏がツイート
をしたことで、炎上はさらに過熱

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https://twitter.com/Katsube_Genki/status/1361137161496526848



2月15日 勝部元気氏がこの件についてクラブハウスを開く

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https://www.joinclubhouse.com/event/xBXpeyO6



そのクラブハウスへ、批判の対象となった小木さんが飛び入り参加
参加していた「ソーシャルアクティビスト」らに小木さんの主張は届かず、雑なまとめをされ、小木さんは退室



たかまつなな氏
が参加し、そこでの発言が「トーンポリシング」だとして「ソーシャルアクティビスト」らから批判を受ける
たかまつなな氏は謝罪の動画とnoteをだし、スポーツ紙も取り上げる騒動に発展

くすぶりながらも言及ツイート数は減少
こんどは「ソーシャルアクティビスト」らに対する批判が沸騰
炎上は鎮火へ ? ← イマココ

※ 今回の記事では、問題とされたラジオ音源とクラブハウス内における小木さんと勝部元気氏らとのやりとりを中心に検証するので、ピラニア発言やトーンポリシング問題については割愛します。


人物紹介

この件にかかわった主な人物の紹介です。※敬称略


◆小木博明
著名な漫才コンビ『おぎやはぎ』の小木さんです。


・病気
昨年夏、初期のがんであることを公表されました。予後は順調と思いますが、お大事になさってほしいです。
https://www.oricon.co.jp/news/2169432/full/

・脅迫事件
脅迫事件の被害を受け、容疑者が逮捕されたばかりです。
ご本人はもちろんのこと、ご家族の心労ははかりしれません。
https://mainichi.jp/articles/20210204/k00/00m/040/083000c

・家族
配偶者の方との間に「まあるちゃん」という娘さんがいらっしゃいます。
小木さんはまあるちゃんを大変に可愛がっておられると、ラジオや各種メディアでたびたび口にされているようです。
https://www.tbsradio.jp/554838


◆「ソーシャルアクティビスト」たち
そもそも「ソーシャルアクティビスト」 とはなんでしょう。
直訳すると「社会活動家」ということになるのでしょうか。

「social activist」と検索するとたくさんの情報がでてきますので、英語圏では一般的な用語のようです。
しかし、日本ではまだ聞き慣れません。

なんとなくわかったつもりにならずに「ソーシャルアクティビスト」と検索してみますが、情報は少ないようです。

Googleで検索したトップに表示されたのは、勝部元気氏が主催するサイトです。

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https://social-activist.com/


ちなみに二番目以降に表示されたのはパソナでした。パソナで働く人はソーシャルアクティビストだそうです。

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◆勝部元気
https://twitter.com/Katsube_Genki
https://katsube-genki.com

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フェミニストを自認していることでも知られています。
著書『恋愛氷河期』(扶桑社)のあとがきから引用します。

これからも私は、日本の男性フェミニストの先頭に立って頑張っていきたいと思っております。恋愛・セックス・結婚の関係だけに限らず、慈愛・友愛・博愛の心による人間関係を少しずつ広めていきたい。そして、少しでも生きづらさがなくなる社会を目指して、一緒に人生を歩んでいきたいです。(239p)


◆石川優実
https://twitter.com/ishikawa_yumi
https://ishikawayumi.jp/

#KuToo で知られた、著名なフェミニストです。

昨年、エトセトラブックスから「エトセトラVOL.4 特集:女性運動とバックラッシュ」を責任編集者として出されています。

著書の『#KuTooーー靴から考える本気のフェミニズム』(現代書館)に関して、Twitterユーザーから訴訟がおこされています。個人的に注目している裁判です。

昨年秋には「障害者差別扇動事件」をおこしたので、noteで検証記事を書きました。よかったらご一読ください。


◆クボユウスケ
https://twitter.com/yskkun
https://shop.wsasc.net/about


石川優実氏を以前から熱心に応援されている方です。
批判をうけ中止になったChoose Life Projectの企画、『変わる男たち』の出演予定者でした。

障害者差別扇動事件」の加害者の一人でもあります。


そういう保護施設みたいなのに行ってもらうしかねぇじゃん」などの発言はたいへんにショッキングでした。


◆町田彩夏
https://twitter.com/Ayaka_m_y (現在は鍵アカ)

宇都宮けんじ氏が都知事選に立候補された際には応援演説をされたり、ニュース女子に出演されるなど、大変にウィングの広い方のようです

ニュース女子やスポンサーであるDHCの差別性は繰り返し問題視されていますが、不買運動をすることはおろか、番組出演をしてDHCの宣伝とヘイトの拡散に加担していることを、町田彩夏氏は「ソーシャルアクティビスト」としてどのようにお考えなのでしょうか。機会があれば伺ってみたいです。


◆境野 今日子
https://twitter.com/kyokosakaino


◆藤本あさこ
https://twitter.com/Fujimoto_Asako


◆その他
名前を名乗らずに発言する方が多かったので以上のほかはよくわかりませんでした。ご存知の方はコメント欄に情報を寄せてください。


小木さんが批判されたこと

小木さんが勝部元気氏らに「虐待」と指弾されたのは二点です。


◆娘の容姿

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https://twitter.com/Katsube_Genki/status/1363096584720814090?s=20



◆親子入浴

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https://twitter.com/Katsube_Genki/status/1361137161496526848?s=20


ラジオ音源 文字起こし

では、オリジナルのラジオ音源を確認していきます。

◆容姿
元ソース
2015.09.17 おぎやはぎのメガネびいき YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=I1TYfaZxA5Q

【小木】すんげー褒められてきたよ
今まで

そういうのあんのよ

【矢作】世の中ってのはさぁ

どんなことでも無駄なことはない
ってよく言うじゃない

一見無駄に見えても

【小木】そういうところで
身についてるんだよね

【矢作】そんなもん?
でもそんな程度?

【小木】けっこうでかいよ
それって

【矢作】勉強になるわ

じゃあ 子どもが嫌なことは
やらせないほうがいいな

【小木】うーん もうほんと
やんなっちゃうからね

子供の時の気持ちって
やっぱ大人になっても

【矢作】褒められなかったんじゃない?

【小木】いや
褒められたんだけど

いや
ほんとに

【矢作】褒められるとがんばるっていう

【小木】ほんとに嫌だったの
子どものころ
小学校だよ やっぱ

ピアノをやる?
やってると「女が」
っていう時代だったよ

「そんな女がやる」

【矢作】でもうまいって褒められたら
次もっとうまくなろうと思うじゃん

【小木】恥ずかしいんだよね

【小木】ピアノやってるって言うと

何でも小学校の行事

合唱みたいな やらされんの
俺何回もやらされてるもん

あれがすごい嫌だったの もう

今おもや あれ
カッコよかったなー

【矢作】そうだよ
やっときゃよかったよ

じゃ、つづいて
ラジオネーム ●●●

「小木さん 矢作さん 工務店さん こんばんは

小さい頃
母親が一生懸命

美術館やオーケストラに
連れて行ってくれたおかげで

それらが大嫌いになりました

その反動でか

運動は何でも人並み以上にできました」

【小木】じゃオレと同じだ

【矢作】そうだ
小木と全く同じだ

【小木】全く同じじゃん
運動はだいだい人並み以上で

【小木】そう
やってたの大嫌いになって

【矢作】まぁ 親はたしかに
小さい頃からこういうものに
触れさせときたいとか

【小木】いろんな感受性とか
なんかいろんなものをね

何でこう
伸びるかわかんないし

【小木】何が好きになるかわかんないから
いろんなことさせたいのよ

【矢作】一応ね
好きって言うかもしれないもんね

でも普通に考えて面白くないもんね 

美術館とか
オーケストラとかね

【小木】今うちの子供は
アートスクールに行かしてっからね

なんか絵描いたり 
いろんなことしたりしてるの
モノつくったり

ま でも本人は楽しんでるから
まだ大丈夫かな

「やだ!」っつったら
すぐやめさせりゃいいんだね

【矢作】そうだね

【小木】行きたいって時は行かせてるだけで

【矢作】
うん うん

【小木】そうだね

【矢作】そうだ
何にハマるかわかんないもんね

【小木】そう そう そう

【矢作】
ラジオネーム●●●

「小木さん矢作さん工務店さんこんばんは

私は子供の頃 両親に
『顔はまずいけど愛嬌あるね』
と言われて育ったので

"明るいブス"になるべく
頑張って生きてきた気がします

"顔が悪い"だけ言われてたら
ネクラのブスになっていたと思うので

結果的にプラスマイナスゼロです」

【矢作】なるほど

【小木】それは俺も言ってるなぁ

【矢作】ふぅん
まあるに?

【小木】奈歩も
言ってるなぁ

そういうこと

「あんま可愛くないけど」
みたいな

でもそういう
性格とか明るいとか面白いとか
そういうとこ すぐ褒めてる

【矢作】え? まある 
オレけっこう可愛いと思ってるんだけど

【小木】それが もうね
自覚出てきちゃって

これやべーなと思ってきて俺も

【矢作】
自分のこと可愛いと思って思ってんの

【小木】思ってんのよ
可愛いと

【小木】だからここちょっと
出鼻挫かせないといけないと思って

可愛くはないよっていう
その、

【矢作】教育って
何が正しいのかわかんないよね

【矢作】そんなもんね
可愛い可愛いって育ててあげたほうが
素直な子になりそうな気もするし

確かに小木とか 調子に乗ってる
自分のこと可愛いと思ってる女が
嫌いだから

そういう風にはなってほしくないと思って

【小木】そう

【矢作】そういう気持ちも分からなくはないし

【小木】そうよ

【矢作】これもやっぱり
尾木ママに聞きたいね

【小木】何が正しいのか

【矢作】だいたい
尾木ママの言ってることって
あってるの?

【小木】わかんないんだ
オレも

【矢作】そもそも

【小木】ソフトな語り口調だから
あってる気がするんだけどさぁ

アレもわかんないなぁ

【矢作】だからちょっと聞きたいね
【小木】そうね

【矢作】でも それ

確かにちょっと
小木の意見に賛成なんだよなー

【矢作】だって可愛いのに
自分のこと可愛いと思ってない女って
最高じゃん

【小木】最高
そういうほうがいい女だよ

【矢作】でも子供の頃からそんな
一番多感な時期に

「顔はそうでもないよ お前は
ただね、、」

【小木】
そう そう そう

【矢作】とかって言われるのは
傷つくんじゃないかなって
思っちゃうからさ

【小木】でも
可愛いと思ってるからね
自分で

だから言われても
そんなに傷つかないと思うんだよなあ

「そういうので頑張ってきたんだよ」
っていう

その奈歩、
奥さんにたいしても
言ってるしね俺

そういう

まあるに
「ママはちっちゃい頃からブスだけど
そういうところで頑張ってきた」と
(なんてことを言うの)

でもすげぇ

するとまあるは
「いや ママは可愛い」って
すごい言うの

【矢作】いいこと言う

【小木】そのへんがまだ
わかってないんだよね

可愛いと可愛くないの
その区別が

だから言うの
「ほらな」って

お前分かってないんだよって
(【構成】そんなことないですよ)
まだ美的センス的なものが

自分のこと
可愛いっつうのも
そんな そんなに

【矢作】「ママが可愛いって言うんだから
おかしいんだよ
お前の美的センスはおかしいんだよ」って?

【矢作】この教育やっぱ
あってないとおもうわ オレ
なんとなく

【小木】どうなんだろうな

【矢作】ラジオネーム●●●
「小木さん矢作さん工務店さん こんばんは

父親からの愛情を感じずに
二十一年間過ごしてきました

【矢作】いいんじゃない?

【リスナー】「私の父親は
『おはよう・おやすみ』などの
挨拶に一切返答せず 

遊びに連れて行ってくれたことも
誕生日を祝ってもらったこともありません」

【小木】えぇぇ

【リスナー】「そんな私の性格は
とっても冷めています

誕生日どころか
彼氏との記念日や

クリスマスや正月などのイベントごとにも
一切興味がありません

父親に対する嫌悪感も
他の人よりも強いと思います

小木さん、
まあるちゃんのことを
ちゃんと祝ってあげたほうがいいと思います

早いうちからひねくれた人格に育ったら
後々かわいそうです」

【矢作】ほら

【小木】実際さ
大人になった時に

ちょっとひねくれてた方がいいのか
純粋のままがいいのか って
どっちなんだろうね
幸せなのって

ひねくれてるのも楽しいじゃん
ひねくれてる女

【矢作】わかる
それはそれでその人のいい魅力だよね

【小木】魅力だしさ
だまされないってのもあるじゃん
ひねくれてる人の方が なんか

【矢作】女の人って
イベントごとが大好きじゃん 基本的に

【小木】そう そう

【矢作】だから 興味ないって女も
ちょっとカッコよく見えたりするしね

【小木】かっこいいよ

【矢作】たしかに
なにがいいのかわかんないな

【矢作】どういう子になってほしいか
だもんね

【小木】そうそうそう
ちょっとひねくれた方が
そういう誕生日とか言わない方が

彼氏とかできた時に
ウマが合うかもしんないしさ

その男も
そんな誕生日とか

【矢作】そういう男がもし ほら
すごい誕生日好きの男の場合は違うじゃん

そういう子に育っちゃったら
たとえばオザワ君の彼女にはならないでしょ

でも小木の彼女にはふさわしいよね

お前 そういうの好きじゃない人の方が
いいからね

だから将来的に
どういう男と付き合ってほしいか
っていうことじゃない 親が

【小木】どーなんだろね
でもその冷めた人間になってもらうのも
俺悪くないと思ってるから なんか

うーん なんかなぁ

【矢作】なんか
天真らん漫な子もいいよ

【小木】そりゃそれで可愛いけどね

でもなんか
騙されたりとかしそうで
嫌なんだよね

男のなんか罠にはまりそう
いろんな罠にさ

そっかぁ

【矢作】じゃ
どういう子になってほしいか
ってことなんだ 教育って

自分の、親の
なって欲しい子にしたいんだね

じゃあ

一般的にいい子に
なって欲しいっていうよりは

自分がなって欲しい子に
なって欲しいんだ

【小木】今俺が言ってることはそうだね

けっきょく
そういうことだね

【矢作】そうなってくると
それコントロールだね
親のね よくないね

【小木】駄目だよね

【矢作】自分の好みにしようとしてる

【矢作】そういう人間を
作り上げようとしている 
【小木】たしかにダメだそれは
【矢作】親のコントロールだよね

【小木】怖いわこれは怖い
間違ってんな これは

【小木】それはそれで怖いよ

【矢作】良くないか

【矢作】だって小木が間違ってる
かもしれないんだもんな
【小木】そうそうそう

【矢作】一般的に
たぶん間違ってるし

【小木】間違ってると思うよ

【矢作】そうか
【小木】そうなんだよな

【矢作】じゃなんなんだろ
「一般的に」って

んなこと言ったら
じゃあ 誰が育てりゃいいんだよ

ぜったい自分寄りになるだろ

難しいんだな 教育って


◆親子入浴
元ソース
2019年4月11日(木)「おぎやはぎのメガネびいき」ラジオクラウド『伝わりにくい感情』
https://www.tbsradio.jp/359493

【小木】まあるとさぁ
最近なんてさぁ

もう何だ
オレけっこう夜いるのよ

家に
家にいるとき

ほぼもう毎日
まあると風呂に入るのが日課で

【矢作】へぇー
まだはいんだ

【小木】楽しいんだよ
まあるとのお風呂が

楽しくてしょうがない

もう 家帰って
まぁいったら夜じゃん

お風呂入るか つって

まあるからも入りたがってくれてるわけ

【矢作】へぇー
不思議だね

【小木】十歳でしょ

別にお風呂入ったところで
会話もないよ

もう ぜんぜん

【矢作】なんで
一緒に入るんだろとおもうよね

【小木】なんだろね
ただたんに 寂しいんだろうね

【矢作】怖いのか
ちょっと

【小木】ちょっとね
女の子は怖いんだよ

【小木】オレはなんかもう
こうやって接しれるのも

もう あと 何

【矢作】そうだね
お父さんとしたら

今のうちにあれだね
一緒にいないと

もうすぐ
毛嫌いしてくる頃だから

【小木】そういう考えになっちゃうのね

親って
だからね

【矢作】もうなってても
おかしくないもんね

【小木】うん
だから もう ほんと
ちょっと前まで

ほんと最初の方なんて
部屋も別々に早めにしてさ

まあるの部屋を作ってさ
「そこで寝なさい」つって
寝さしてたものが

ここ半年以上は
毎日一緒に寝てんの
まあると

楽しくて
まあると寝ることがね

別にまあると寝るのも
別に何が楽しいわけじゃない

【矢作】
いっしょにいたいんだね

【小木】そ!

で お風呂もそうなんだけどさ

うち お風呂場でテレビがあるから
まあるがテレビを見てる
俺は別にボーっとしてる

本当に下手したら一言も会話がない くらい

でもさ おっぱいのでさ
気付いたんだけどさ 
思い出したんだけど

去年のね 8月にね
夏休みでハワイに行ったんですよ
家族でね

その時にさ

その時にひさびさに
まあるとシャワー浴びたの
ホテルで

それまではもうお互い ちょっと
オレもクールな関係でいたかったからさ

寝る場所も別々だったし
お風呂も別々だったね

東京では

でもハワイでなんか
一緒に入った時にさー

ふと目に入ったのが
おっぱいなのね

ちょっと大きくなってたのよ

【矢作】まあでも
小学校四年生、

【小木】ちょっとだけ
出てんの

でもこれね
親じゃないと分かんないんだよな

このちょっと出てることにも
オレすごく悲しくなっちゃって

【矢作】もう子供じゃないと

【小木】もうね
こんな、こんなオレでも
涙が出そうなぐらい

【矢作】嬉しい?

【小木】嬉しいんじゃないよ

もう悲しいの
悲しい

【矢作】もう女になっちゃうんだと思うんだ

【小木】ちょっと出てることで
出てるにもかかわらず

無邪気に 

シャワーだからさあ
何かお互いにこうシャワーを
取り合いとかしてるわけだよ

【矢作】子どもの時と同じ振る舞いを
するってことね

【小木】で まったく
自分がおっぱい出てることに
気づいてないのよね

【矢作】女になってることを

【小木】そう

で俺は

それは気づいてるもんだと思って

シャワーも終わって
奈歩に相談したのよ

「まあるちょっと 胸大きくなってない?」
って言ったら

「いや実はそうなのよ」と

って
奈歩も言ってて

「本人気づいてないらしいんだよ アレ」
つって

それがなんか
無性に悲しくなったの

気づいて
おっぱい大きくなってないことを
気づいてなくて

で なんか
無邪気に振る舞ってる姿が

なんか親としてね
何とも言えないこの気持ち

悲しい

もうその
会話をしてるときだって

まあるが寝た後なんだけど
ハワイの部屋でさ

奈歩はもう
泣いちゃったりしてさ

【矢作】男だから思うんじゃないの?
【小木】オレもこらえながらね
【矢作】お母さんも思うの? 奈歩も

【小木】なんかなんか知らないけど
すごい悲しいことなの
これって

【矢作】そっか

ついに
だから

大人になったことなんだよなあ

【小木】そこで自覚が見えてると

まだ「大人になったな」
つっていいんだけど

自覚がない
その子供の姿を見てると

なんかなんだろ

この気持ちってねぇ

伝えられないんだよなあ
すごい難しいんだけど

ものすごい 
オレは胸がキューンと締めつけられて

うわーって
なってんの

それからもう日本っ

【小木】旅行から帰ってきて
【矢作】今はお風呂はいってるわけじゃん

【小木】今はお風呂はいって

おっぱいももう
みないようにして

【矢作】だからでてることを
気づいてないから

だから小木とはいることも
恥ずかしくないんだよね

それ気づきだしたらもう
一緒にはいりたいって
言わないんでしょ?

【小木】たぶん いわない
女心はそうなんじゃない

【矢作】だよね

【小木】でも

なんか気づいてないことが
なんか悲しいのオレは

【矢作】えー?

【小木】なんか なんだ

【矢作】どうやって気づいていくんだろう

【小木】わかんない
なんだろうね

【矢作】ブラジャーを
だいたい小学校6年ぐらい
5〜6年生でするの?

【小木】そう だから
ちょっとした下着にも

何か下着によっては
もうちょっとパットが
もう入ってるようなやつ

キャミソールみたいなものに
パッドがはいってる

オレが洗濯とかしててさ

たまにまあるの下着とか

畳もうとしたときにさ
そういう胸んとこに

今までパットなんて
入ってなかったのがさ パットが、、

ワーっとなんか
それでキューンってなるの

本当にもう

【矢作】それってさぁ
よく「えーっ!?」とか
テレビとかで言われる

「え? わたし
中学生まで入ってましたよ お父さんと」

「高校生でもはいってましたよ」
みたいな

「えーっ!」
みたいな

【矢作】やつあんじゃん
【小木】あるある

【矢作】あれでさぁ
それってさすがにもう 気づいてんじゃん
自分が「女」だってことに

【小木】なってるよね

【矢作】なのにお父さんとはいれる人って
どういうことなんだろうね

【小木】たぶんまあるは
そんな感じになるのたぶん

【矢作】えー?

【小木】たぶん
そんな感じ

【矢作】中学生とかになっても
ぜんぜん大丈夫?

【小木】たぶん
25歳

【矢作】だとすると

なんで25歳

【小木】いけると思うよ
たぶん

そんな感じじゃん
今の感じだと

【矢作】そういう場合、

【小木】「パパはいろ」
って、

【矢作】子どもは無邪気に
「え?なんで? 
だってずっとはいってたじゃん」
っていうかもしれないけど

いわゆる「お父さん」からすると
娘の「女」になった体を見るのは
ちょっと照れくさいというか

だから何で
お父さん側が断わんないのかな
って思わない?

【小木】あのね
不思議とね

一緒にお風呂入っても
相手の体を見ないで入れるのよ

一緒にいるのに
不思議と目に入らない

ピントさえ合わせなければ

【矢作】それはさ
見たくないからじゃん

【小木】見たくない
【矢作】だよね

【矢作】「見たくない」

オレ 想像なんだけどね
わかんないけど

たぶん娘の体なんか
絶対エロい目で
見れないから

気にははなんないんだろうなぁ
と思うけど

やっぱ嫌じゃん
気ぃつかうし

なんで はいれんの

【小木】今の時点で気ぃ使うような体に
なっちゃったよね
小学5年で あるていど

【矢作】断ろうとは思わないの?
「一緒にはいろうよ」
って言われたら

かわいそうだから
断わんないの?

【小木】ていうかオレも
父親として だから

もうあと
こういう期間も短いから

入っときたい と言うか

【矢作】じゃあそれ
二十歳になって言われたらどうする?

【小木】まだもうちょっと
だからこういう機会がね
だからもしかして

【矢作】何歳まで「こういう機会」って
いうのかわかんないけど

【小木】結婚するまで
もしかしたら

【矢作】お父さんって
そういうもんなのかな

【小木】オレもだから
それはおかしいじゃん
って思ってたよ今まで

そういう話をしてきた
いたよ いたのよね

役者さんでね
20そこまで
(聞き取り不可)

アタマおかしいと思ってたけど

【小木】ぜんぜんよ
【矢作】ふつう?
【小木】ふつう

オレもう
はいっていくと思うこれからも
25、30

まあるさえよけりゃ

まあるも だって
すごいさぁ
お風呂入ってても

なんかものすごい
変な格好とかすんだよ
股ひろげて

【矢作】子どもだからね

【小木】やめなさい
つって言うんだけど
ぜんぜんそういうの気にしないの

そういうの25歳30歳までも

オレの前でやってくれそうな気がするわけよ
風呂場で

【矢作】そっかー

【小木】あの悲しさって
これ 伝わるかなー

本当に悲しいんだよ

子どもが無邪気に
大人の体になってんのに
無邪気になってる姿

【矢作】じゃ
そういうメールにしようかな

伝わりづらいヤツね
そういう

【矢作】そういうメールだよ

【小木】そういうメールね
伝わりづらい
なんだろ

【矢作】この こういうメールだよね
【小木】うん

【矢作】あのなんか切ない
胸がキュンとしちゃった

例えば

何だろうな
全然系統は違くてもいいんだよ

よくあんじゃん
例えばさ

男の子でさ 初めてこの
お父さんと腕相撲した時に
勝っちゃった時とかさ

なんか あんじゃん
あんな強かった親父が、、、
もう俺の方が

「お父さんちょっと今日 手の調子悪いんだよ」
みたいにさ

「肩いてぇから」
とか言い訳する みたいなさ

【小木】わかる 俺もさあ
たまに帰るんだよ実家に

実家に帰ってさ

もう うちのお母さんって
健康ね うちは両親ね

たまたまほんとよかったんですけど
健康で

お母さんは82歳くらいですね

【矢作】ほんと一緒だもんね
うちと

俺が家の前まで車で
こう 実家に行って

前に車止めて
止めたら先の方から 道のね

お母さんが うちの母親がね

家の方にね
向かって歩いてたの

でもさあ
気づかないのがね

ちょっとおばあちゃんに見えて

歩いてんだけど
すごい顔ゆれてんの 顔が

おばあちゃんってさ
顔ゆらすじゃない

ゆらす っていうか
こうなっちゃうでしょ

あれ わかる?
顔ゆれちゃうじゃん

【矢作】別に全員じゃないよね
ゆれてる人いるよね

【小木】年取ると
【矢作】小木のお母さん ゆれる派ね
【小木】うちにもきた それが

【小木】ゆれる派よ

【矢作】志村さんがマネするヤツでしょ

【小木】「ひとみ婆さん」だっけ?

【小木】遠くから歩いてきた
うちの母親が

顔が ゆれてるときにオレ もう

すごい 車の中でさ
悲しくてさ

【矢作】そっか
「おばあちゃんになっちゃった」
っていうね

お母さんだったのに
オバサンだったのにさ

【小木】そうそう

【矢作】お母さんってオバサンだもんね

「ババアっ」みたいな

「オバサン」が
「おばあちゃん」になった時だね

【小木】あれもたぶん
俺の切なさっていうのは
まあると一緒で

本人はたぶん
気づいてないんだよ

そこにオレは
キュンときちゃってんだろうな

ゆれも絶対
本人わかってないからね
あのゆれ

【矢作】ひどい
ひどいよ 自分の母親に

【小木】だからオレつらかったよ
つらかった

【矢作】でも わかる
気持ちはちょっとわかるね

なんか 人って
急に 四十代

俺らが今47歳だけど

やっぱさ

たとえば
50すぎたら急に老けたな

とか

60すぎたら急に老けたな
とか

あるじゃん

あんな若かったのに!?

最近テレビ見てても
思うときあるじゃん

【小木】おもう アレやだねあれ
【矢作】「あ 老けた!」みたいな

【小木】そう
【矢作】あれでしょ
【小木】かなしいよ

【小木】ひさびさに出てきた人とか
そうだもんね

あれ かなしい

【矢作】ラジオネーム●●●

「おい 小木

せつねぇよ

いつもみたいに
くだらねえ

犬の話してくれよ

オレもう 泣きそうだよ」

【矢作】これ やっぱ でも
たまにはね 夜中にね

こういうね
話をしてね

そしたらみんな親孝行しようと思うよ

【小木】電話してみようとか
家に帰ってみようかなとかな とか

【矢作】小木の
「できるうちにお風呂はいっとこう」
じゃないけど

やっぱ親孝行できるうちに
しておかないと

死ぬからね

【小木】ゆれてるとこを
見て欲しいよ

ゆれる前にちゃんと会おう
どんどん

【矢作】上京したら
上京してる人なんて そうだよ

【小木】ゆれる前に 会ったほうがいいって
【矢作】帰んなくなるんだから

【矢作】また

【矢作】おっかさんにさ
【小木】おっかさんね

【矢作】そうだよ
【小木】そうだよね

【矢作】この春上京してきた人なんかは

もう あれだよ
おっかさんに連絡して

(電話した方がいい)

【小木】
まだゆれてないんだろうから

会ったほうがいいよ

(ゆれ関係ない)

【矢作】おっかさんに限らず
そういう小木の娘のでもいいし

なんか同窓会で とか
なんでもいいし

伝えづらい感覚
「この感覚わかります?」みたいな

(嬉しいことでもいいってことですか)
【小木】もちろん

【矢作】なんだっていい
【小木】なんだっていい

【矢作】伝えづらいやつ
書いてきて

書くのすごい難しいよ

伝わるかなー
って言うヤツ 書いてきて

「伝わりづらい感情」を募集します



クラブハウスでの主な主張

クラブハウスのアーカイブは、有志の方が保全されYouTubeにアップされています。

とても長いですが、まず、最初の10分だけでも聞いてみてください。雰囲気が感じられると思います。


それぞれの主な主張を抜き出してみます。動画の該当箇所を頭出ししています。
※順不同


◆小木さんの主張

- ネット記事の切り取りを信じず、ラジオを聞いてから批判してほしい



◆勝部元気氏の主張

- 発信者の責任では?「製造物責任法みたいな」。
- ラジオで発言する際は「これは話を誇張しています」などの注釈をいれるべきでは?


- 情報を見た人はどうやってネットニュースの真偽を判断すればいい?
- ラジオで発進するときに「これは嘘です」などの注釈をいれるべきでは?


- 攻撃されていると感じるのは言われ慣れてないからじゃない?



◆石川優実氏の主張

- 番組にジェンダーの専門家を呼んで学んでは?


◆その他

- 私たちは勉強している
- アップデートして



私見

ここらからは、ぼく個人が感じたことを書いてみます。

問題発言があったとされたラジオの音源と、クラブハウスのやりとりを何度も聞いてみました。

虐待の事実はあったのでしょうか。
ぼくにはそのような事実を確認することはできませんでした。

まず前提として押さえておかなければならないのは、「おぎやはぎ」は漫才コンビであり、小木さんは主に「ボケ」を担当されている、ということです。ラジオも漫才コンビとして出ています。

漫才の笑いとは基本的にどんな構造でしょうか。
社会規範から逸脱しているが誰もが心当たりのある欲望や社会の風潮に対する疑問などを「ボケ」担当が話し、それを常識・良識のある「ツッコミ」担当が批判することで相対化される。この流れによって起こる緊張と緩和が笑いのベースになっている。
以上がお笑い文化には疎い、ぼくの理解です。もちろんこれ以外に無限のバリエーションがあることは承知しています。


もうひとつ押さえておくべきは、問題視されたラジオ番組は深夜1時から3時の放送であり、公共の電波とはいえ一定程度のゾーニングはされていることです。


以上の点をふまえた上で、問題とされた論点について考えてみます。


容姿の件は前後の文脈もふくめてラジオ音源を聞くと、これは教育論の話です。習い事経験の話から始まって、後半では矢作さんの指摘によって小木さんは大きな気づきを得ています。自分の思い通りに育てることは間違っていて怖いことだと発言されています。

家庭でも学校でも、教育は洗脳と紙一重です。大人が良いと思った価値観を伝え導くことと、白いキャンバスである子どもを自分色に染めて洗脳することは、第三者が断片的な情報に基づく憶測でジャッジできるほど簡単な問題ではありません。
少なくとも小木さんはその危険性に自覚的であり、夫婦間でのコミュニケーションもとられています。

また、小木さんは芸能界で長く活動されています。配偶者の方も芸能界の方です。
芸能界はその性質上、是非はともかく、外見が商品の一部として扱われてしまう業界です。小木さんは「外見をほめられて調子に乗っている」女性たちの負の側面を、おそらくたくさん見てこられたのだと想像します。一般の論理を安易に当てはめて批判することは適切ではありません。

そもそも容姿発言は、リスナーさんの私は子供の頃 両親に『顔はまずいけど愛嬌あるねと言われて育った」とのメールを受けてのものです。
小木さんはリスナーさんのご両親の心境をそれとなく代弁し、リスナーさんが両親から受けた言葉が、もしかしたら何か教育的意図があってのことではないかと示唆しているようにも受けとれます。

つけくわえると、小木さんは自分の娘が美しく成長することで、将来「男のいろんな罠」にはまるのではないかと心配されているようです。

これらのことは切り取り記事を読むだけでは到底わかりません。


親子入浴の件は、
本人はまだ気がついていないようだが、子どもだと思っていた娘が大人になりかけており、ひさしぶりに対面した母親もいつのまにか年老いていた。自分だけが取り残されたような感覚になり、切ない気持ちになった。
こんなことを小木さんは伝えたかったのではないでしょうか。

娘と母親の「旅立ち」の予兆がふとした瞬間に感じられ、切なさと寂しさを覚える。
想像に難くない心境です。しかし同じような経験をしていない人に伝えることは難しい感情でしょう。まさにこの日のメッセージテーマである「伝えづらい感情」です。

異性の親子入浴が何歳まで社会的に容認されるのかはデリケートな問題です。単純な国際比較が有効だとも思えません。
公衆浴場が文化として根付いている国と、出演者の方が例に出されたフランスなどを比較することは乱暴です。公衆浴場における異性の親子入浴は子どもが何歳まで容認されるのか、これは都道府県の条例によって定められており、統一されていません。

一番厳しいのは京都で7歳以上はダメ、ゆるいのは栃木で12歳以上はダメ、ということになっているようです。
https://j-town.net/tokyo/research/votes/209726.html?p=all
https://toyokeizai.net/articles/-/112325?page=3

このことについては、今後も社会的議論が必要でしょう。

小木さんのご家族の場合、小木さんは配偶者の方とも相談されています。また、娘さん本人が望まれての親子入浴であることを、小木さんは強調されています。
これ以上は家庭内の問題で、他人が口を出せる領域ではありません

子どもの体の成長を公共の電波で話すことについては、深夜ラジオだとはいえ、ぼくも不適切だと感じました。この点は小木さんも反省されています。


虐待を問題視? いつから?
勝部元気氏は、「自分は『虐待』だと断定したツイートはしていない、『娘に対する心理的虐待だと問題視されている』と書いている」との旨を小木さんに答えています。


では勝部元気ツイート以前、どの程度世間で問題視されていたのか、確認してみます。

期間を指定してGoogle(プライベートモード)とTwitterで検索してみましたが、2月14日以前にはほとんど見当たりません。

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Twitter検索では、2月14日に13件のツイートがあり、それ以前は昨年8月まで遡り別のニュースです。

それが勝部元気氏がツイートした2月15日から、「小木 虐待」関連のツイートが爆増します。多すぎてスクショできないので、リンク先を確認してください。

https://twitter.com/search?q=(おぎやはぎ%20OR%20小木)%20虐待%20since%3A2021-02-15&src=typed_query&f=live

ごく初期に「問題視」したのも、結果的に炎上の火をつけたのも、勝部元気氏だと言ってよいと思います。

小木さんが虐待していると感じたのであれば、「問題視されている」などと逃げを打たず主語を自分にして批判されたほうが、「ソーシャルアクティビスト」としてふさわしい態度だと感じます。


求められる情報リテラシー
「ソーシャルアクティビスト」にかぎりませんが、他人を批判する際には慎重さが求められます

まず、できるだけ一次に近い情報を確認することなど、情報ソースを選ぶことが基本です。

「親子入浴」のラジオ音源は、番組公式サイトにありました。検索すれば誰にでも簡単に見つけることができます。勝部元気氏が「メディア」とよんでいたのは、どう見てもアフィリエイト目的の個人サイトです

どちらのサイトも、(Twitterがそうであるように)広義にはメディアと呼ぶことも可能ですが、情報ソースとして参照することは良識ある大人であれば憚られるレベルのものです。


クボユウスケ氏の署名
勝部元気氏以外の「ソーシャルアクティビスト」の情報リテラシーにも疑問を感じます。

クボユウスケ氏が、森喜朗発言について日本政府ほかにあてた署名があります。

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この中で、森発言の「※発言全文」としてリンクが貼られた先は、スポニチです。

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日本政府ほか宛の署名でスポーツ新聞を情報ソースとして貼るのは、「ソーシャルアクティビスト」としての情報リテラシーを疑われても仕方ありません

ちなみに、このスポニチの「森発言 全文」は、たしかに「問題とされた箇所の全文」ですが、スピーチの全文ではありません。
実際にはもっと長く、前後の文脈を確認すると森喜朗氏の問題がより深刻であることがわかります。


子どもの権利条約
名前を名乗らなかったのでどなたかはわかりませんが、親子入浴に関して「子どもの権利条約」についての言及がありました。

この方は、「日本は子どもの権利条約に批准していない」「条約に批准している国は性教育が進んでいて子どものプライベートを守るために配慮がなされている」と小木さんに対して発言しています。

この記事をお読みの方の多くはご存知のことと思いますが、「子どもの権利条約」ができたのは1990年、日本が批准したのは1994年です。


三十年近く前に批准しているのに日本は子どもの権利が十分に守られていないことは大問題ですが、日本が批准していないというのは発言者の事実誤認です
ちなみにこの条約に締約している国や地域は196です。日本が「国」と認めているのは196ヶ国です。地域と国の違いはデリケートな問題を含みますが、ほぼすべての国が「子どもの権利条約」の締約国です。


「ソーシャルアクティビスト」を自認する人たちが集まっているのに、「子どもの権利条約」に日本が批准していることを、誰も知らなかったのでしょうか。まさか。
もしくは、知っていたのに発言者の間違いを誰も指摘できない関係なのでしょうか。
どちらにせよ、問題です。


コンテクストが大事
情報リテラシーの基本は、情報ソースを選ぶこと
です。

もうひとつ大事なことは、その情報が恣意的に切り取られたものでないかを確認することです。

差別問題に限らず、発言はコンテクストが重要であることは言うまでもありません。
森発言も、発言者がたとえば女性で対等な立場の女性の友人たちとの集まりであの発言をしたのだとしたら、なんの問題にもされないでしょう。

誰が、どの立場で、どんなシチュエーションで、誰に対して発言したのか、前後に何を言っていたのか。
それらによって発言の意味と効果はまったく異なってきます。

勝部元気氏は小木さんの発言が事実だと主張しますが、前後の文脈から一部分を切り出して判定することはあまりに乱暴です。


権力勾配?権力者は誰か
勝部元気氏は小木さんと一般人の間に「権力勾配」がある、という旨の発言をしています。


はたして無名の一般人である勝部元気氏らにとって、小木さんは権力者なのでしょうか。

たしかに著名な芸能人である小木さんには大きな影響力がありますが、政治家などとは違います。我々と同じ一般人です。

芸能人が持っている権力が及ぶ範囲は業界内に限定されます。
芸能人は一般人にとって権力者ではありません逆です。

小木さんが主に活動されているテレビやラジオなどマスメディアは、基本的に広告モデルビジネスです。
スポンサー企業が広告費を払い、番組制作が行われ、芸能人たちは私たちを楽しませてくれます。

つまり芸能人にとっての直接的な権力者はスポンサー企業であり、スポンサー企業にとっては消費者が権力者です。消費者である視聴者は、芸能人にとって間接的な権力者です。
だからDHCなどのヘイト企業を不買運動することに意味があるのです。

知名度と権力はイコールではありません。
小木さんがその知名度や影響力をもって一般の個人を攻撃したとしたら、たちまち世間からバッシングを受け、芸能界から干されるでしょう。小木さんの知名度は絶大ですが、一般人にとって権力者ではありません。


きらびやかに見える世界でいつも笑顔の芸人さんたちですが、批判されて無傷なわけがありません。大切な家族があり、生活があり、仕事に責任を負っています。
不当に名誉を傷つけられれば、その影響は深刻です。



批判する正当性
「ソーシャルアクティビスト」には、小木さんに対して十分な根拠なく「虐待」と批判する正当性があるのでしょうか。

もちろん、虐待されている児童を発見したのであれば、「ソーシャルアクティビスト」でなくとも、福祉事務所若しくは児童相談所に通告の義務が生じます。

児童福祉法第二十五条 要保護児童発見者の通告義務
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000164

虐待だと確信しているのであればTwitterで拡散したり、クラブハウスでおしゃべりしている場合ではありません。


断片的な切り取り記事で虐待認定して拡散することが、「ソーシャルアクティビスト」の活動ではないでしょう。

活動家なら、関連する法律を変えたり児童相談所などに対する予算や人員を増やすよう要求したり、適切な情報を拡散したりと、さまざまなアクションが考えられます。


「虐待親」と聞くと、ぼくも自分の体験を思い出し頭に血がのぼってしまい呼吸が荒くなります。今この瞬間も虐待を受けている子どもや、かつて受けた虐待の傷から血が噴き出すようなおもいで日々をなんとか送っている人たちのことをおもうとやりきれません。
虐待は許されません。事が重大かつ深刻だからこそ批判する際には慎重さが求められるのです。

不確かな情報で「虐待親」のレッテルを貼り、他人の家庭と仕事に迷惑をかけ名誉を毀損することなど、断じてあってはなりません。


まとめ


ぼくはこの件を、
「ソーシャルアクティビスト」らによる小木さんに対する名誉棄損事件だと認識しています。

一次ソースを検証した結果、小木さんの虐待の事実は確認できませんでした。「ソーシャルアクティビスト」らは情報を確認する責任を果たしていません。

また、仮に小木さんが虐待をしていたとしても、真実の有無に関係なく名誉毀損の罪は成立します

刑法 第二百三十条
公然と事実を摘示し、人の名誉を毀き損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。

(※ ここでの「事実」とは真実という意味ではありません )


謝罪の必要

情報を十分に確認をせずに批判的拡散をされることの有害さは、「ソーシャルアクティビスト」さんたちもよくご存知のはずです。少なからず被害を受けた経験があるのではないですか。

勝部元気氏をはじめとした、あなたがた「ソーシャルアクティビスト」の軽率な批判と拡散で、小木さんとご家族、相方の矢作さんほか関係者に、深刻な迷惑がかかっているでしょう。

どうぞ、間違いを認めて真摯に謝罪をし、許しをこうてはいかがでしょうか。常日ごろから政治家や企業などに謝罪を求めているのですから、「謝罪かくあるべし」というような、見ていて気持ちのいい謝罪と贖罪をされることを期待しています。

「ソーシャルアクティビスト」のみなさんにお願いしたいのは、以後他者を批判するに際しては、慎重にも慎重を重ねて確信と正当性を持ってからにしてほしい、ということです。
活動家でない人のお手本になっていただきたいです。


最後にひとこと

偉そうに「ソーシャルアクティビスト」を批判してきました。もちろんぼくもしばしば間違いをおかします。

この文章にも事実の確認が不十分な点があるでしょう。
どうぞ、批判してください。

考え方や手法は今回の「ソーシャルアクティビスト」のみなさんとは異なりますが、ぼくも社会を少しでもマシなものに変えていかなければいけないという問題意識を持っている一人です。

適切な批判をしあい、自分の間違いを認識したら素直にあらため、他人に迷惑をかけたり加害行為をしてしまったら謝罪と損害の回復につとめ、意見の異なる人の声にも耳を傾ける。
そしてなにより、誰に対しても最低限の敬意を払うこと。
ぼくが大切にしたいと思っていることです。


最後に、勝部元気氏の著書『恋愛氷河期』から、ぼくの好きな箇所を引用します。(太字 マスナリ)

物事というのは全て白か黒かといったように単純に等分できるものではなく、世界に溢れるものは基本的にグラデーションで出来上がっています。たとえばどこから黒と灰色を分けるべきか、どこからうつ病と健常者とに分けるべきかの答えを出すのは無理ですよね。ですから、物事を連続体・グラデーションとして認知することが大事です。 (101p)
フェミニズムが元来行ってきた「社会悪との戦い」ももちろん大事でしょう。ですが、私が友人からの愛で救われたように、私たちが抱える生きづらさを解消する上で最も重要な事は、人間の慈愛・ 友愛・博愛の心を醸成することだと思うのです。 (238p)


長い文章を読んでいただいた方、お疲れさまでした。ありがとうございます。

この文章が関係者に届き、小木さんとご家族の名誉が回復されることを、心から願っています。


マスナリジュン

サポートいただけると、ぼくが喜び、幸せな気分になることをお約束します。