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心が弱っているときに真に受けてはいけない言葉集

世の中にはあなたの「やる気を高めたり鼓舞する名言、格言」、といったものがあふれています。
しかしながら、それはいつなんどきも正論になるわけではありません。かえってあなたの心を壊す一押しになることすらあります。

仕事先、学校、部活、サークル、親子・・・、様々な場面で、あなたを奮い立たせようと投げかけられることもあるでしょう。
一定の効果はあるかもしれません。煮えたぎらせるだけのエネルギーがあればの話ですが。
それを使い切って達成して、急速に入るならまだしも、すでに空っぽギリギリだったら、その後どうなるでしょうか?
その言葉を投げた人が責任を取ってくれるのでしょうか?

もしあなたが心を弱らせているとわかった上で、以下の言葉を話してくる人がいれば、一時だけでも避けた方が良いかもしれません。
強い薬は強い毒にもなり得るのですから。

毒になり得る「やる気を上げる」名言、格言集

  1. 「やればできる」・・・努力だけで全てが解決するわけではなく状況も大きく影響します。厳しく言えば、マンパワーの搾取です。

  2. 「苦労は報われる」・・・苦労が報われるのは正しい方法に基づいた時だけです。もしあなたが実行者として受けた指示に疑問や懸念点を抱えているならば、その苦労はストレスや不満を生むだけになる可能性すらあります。

  3. 「諦めるな、不可能を可能にしろ」・・・不可能な目標に固執すると、現実的な目標達成を見落とすことがあります。

  4. 「成功するためには眠る時間を削れ」・・・十分な睡眠は健康に不可欠であり、長期的なパフォーマンスにも影響します。これまでの日本人が最も犠牲にしてきたものの1つであり、その多くが上司としてあなたに強いててくる可能性があります。

  5. 「困難は成長の機会」・・・これも「古き良き日本人の美徳」の典型。困難が常にポジティブな結果につながるとは限らず、場合によっては心理的な負担が増大します。

  6. 「痛みなくして得るものなし」・・・努力と痛みを結びつけると、健康を損ねる行動を正当化することにつながりかねません。

  7. 「限界を超えていけ」・・・自分の限界を超え続けることが常に良い結果をもたらすとは限りません。心身の健康を損なう可能性があります。

  8. 「後悔するより先に行動しろ」・・・慎重な計画や考慮を省略して行動することが、後の問題を引き起こす原因となります。発言者が方策について何も考えていない典型的精神論な言葉です。

これらの名言、格言はよく耳にするものだと思います。過去にその言葉で逆境を乗り越えてきた人もいるかもしれません。
しかし、その裏には多くの場合、より深い洞察やバランスが必要です。状況に応じて、これらの言葉をどのように受け止めるかを考慮することが重要なのです。

(やる気アップ、とか調べていて、あまりにも安易に氾濫しているのに無性に腹が立ったので数分で書きました。後悔はしていない)

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