メルカリでの4年間
2020/5 でメルカリを最終出社した。2016/2から4年少し在籍していた。
よく「前前職は6年、前職は5年在籍していたから今回は4年だろうな〜」と冗談を言っていたものだった。言霊はある。
これまでの毎日で生活の一部だった社Slackにアクセスできなくなって、ぼんやりと書きながら出てくるのは成長という言葉だ。入社を決めた頃は、社会人歴十数年かつ3社目ということもあり、自分の成長というものは主な動機ではなかった。多くのいろんなひとたちが日常的に使うもの、を良くしていくことで世の中が良くなることに寄与できたらよい、というのが理由だった。
いざ入ってみると組織とプロダクトの成長の激流の中でラフティングしているようなものだった。再三ぶつかったりひっくりかえったりしていたが、自分には適した環境だったのだと思う。 Comfort zone の外をいかざるを得ない、それが四半期ごとにやってくる、というのはチャレンジングで飽きない。大変だけど。
数年前にカリフォルニアで働いていた頃よりも英語で仕事をした。技術でキャリアを貫いていこうと考えていた自分がチームをもって People management をするとは想像しないものだった。幾多のテック企業面接に落ちていた自分が面接官の立場になるとかも。
やっていたこと
Individual Contributor, Tech Lead, (Engineering) Manager といった役割を行き来しながら、日本とアメリカのメルカリのモバイルアプリに携わっていた。なんらかのマネジメントをしていた時期がいちばん長くなった。
Individual Contributor としては、主に Android アプリのコードを書いていた。思い出すのは社内で「感動出品」と読ばれていた機能を日本のアプリに実装したときのこと、クライアントのコード自体は難しくなく、むしろストアのアップデートメッセージをひとひねりしようと考えていた時間がの方が長かった。
Tech Lead の頃は、そもそも Tech Lead とは... というメタな議論を起こしてえらく白熱したことを思い出す。Engineering Manager としての日々については、以前に書いたこちらが詳しい。
Tech Lead ぽい所作は前職でも行っていたが、 Engineering Manager は初めての経験だった。様々なことがあったがずいぶんと目が開けたように思う。いま4年前の自分を見たら、ずいぶんと幼く感じることだろう。
なぜと次
別のやり方で世界を良くしていくことに貢献できるであろうチャレンジの機会が提示され、それを取ることにした。
メルカリで最後に携わっていたプロジェクトはとりくむ意義のあるものであり、チームも整ってきて、いよいよこれから面白くなってくるところだった。なので途中で降りるのはもったいなく迷った。しかし、これまで自分が取り組んできたモバイルアプリの領域とは異なる分野であること、またより大きな影響範囲に携われること、といった点から次に進むことを選んだ。
一方で、完全にモバイルアプリの領域から離れてしまうと勘が鈍るので、何らかの形で手は染めていたい。特に6月は時間があるので、 Android や iOS の開発、技術/組織アドバイス、などのお話があれば Twitter@mootoh まで DM いただければと思います🙏🏻
おわりに
メルカリが特別な場所なのは、プロダクト、変化、チャレンジ、集まる仲間たちによるもので、それはこれからも強まっていくと思う。自分をここまで連れてきてくれて感謝します。
同時期に次へ進んだ戦友たちによる手記:
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