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Byron bayで学ぶ自然と共存する身体と心に優しい暮らし

オーストラリアで最も東にあるエリアにある
Byron bay に移動して3週間がたち、
この地域の自然に寄り添う優しい暮らしが大好きになっている。


このエリアが好きな理由はこの三つ


ー自然が豊かー

海が綺麗でサーフィンの聖地。海好き自然好きが集まりみんな毎日海へ行く。Rainforestと呼ばれる手付かずの森林が、ニュージーランド以上に多い茂っていて、街を歩くだけで森林浴。



ーナチュラルでオーガニックー
70年代にヒッピー文化が盛んだった影響で、オーガニック食品を扱うお店や、ゴミを出さない量り売りのお店。ナチュラルなカフェなどが多い。



ー自然や地域を大切にする人々の姿勢ー
-自然が大好きな人が集まる地域だからこそ、
自然環境を守るための意識が高い。波乗りが多い影響かみんなスローでメロウで平和。

ナチュラリストが集まるエリア

オーストラリアでも特にこのエリアは、
「自然志向(ナチュラリスト)」が多い地域で、
70年代にヒッピーが集まり栄えたナチュラリストの聖地のような場所。
Byron bayはヨガ、サーフィンの聖地で、冬にはクジラが毎年やってくることでも有名。


そんなナチュラリストが集まるエリアだからこそ、オーガニック食品店やパーマカルチャーが盛んで、自宅にソーラー雨水タンクファーム鶏の放し飼い蜂蜜の巣箱が置いてあるお家も多い。

最近はBayron bayはSNSや映画を中心に知名度が高くなり、
今や商業的な観光地域になりつつあるけれど、
その隣のBangalowMullumbinbyなどの小さな街へ行くと、自然に寄り添い丁寧に暮らす人々がよく見受けられて、滞在がとても居心地がいい。

街へ行くと人々が裸足で歩いていたり、
ビーチでは女性がトップレスで歩いていたり。
もちろんなそんな人がいても誰も不思議に思わない。
ニュージーランドを思い出させる放牧地や森林が広がっていて、人も多過ぎず住みやすく、このエリアが大好きです。



オーガニックの食品を選ぶことや、
プラスチックを買わないこと、
地産地消にこだわり、
環境にも人間にもナチュラルな食や暮らし方が、
ここではもはや、「あたりまえ」のような雰囲気さえあるのが
このエリアの魅力。

最近ではByron bayからそう遠くない自然保護地区を開発する計画が進められており、街の至る所でそれに反対する看板があり、人々の意識が高い。
週末は戦争反対、土地開発に反対するデモに行く人もいる。

開発の対象になっている地区を守る活動を
頻繁に見かけます。


ここで学ぶパーマカルチャーについて


私は今、Byron bayからすぐ近くのbangalowとmullumbinbyで、ナチュラリストのお家にお世話になっている。
自然に優しい暮らしやパーマカルチャーについて学んでいて、日本ではやったことのなかった鶏のお世話やミツバチの移動の手伝い、普段は家の手伝いをしてお家に住ませてもらっている。

パーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)、農業(アグリカルチャー)、文化(カルチャー)を組み合わせた造語。永続可能な循環型の農業をもとに、人と自然がともに豊かになるような関係性を築いていくためのデザイン手法を意味する。

https://eleminist.com/article/544

パーマカルチャーとは、オーストラリアのタスマニア発祥の自然に根ざした循環する暮らし方のこと。
私の1人目のホストRozzieはこのパーマカルチャーを学んで、自宅にコンポストトイレや雨水タンクを設置して実践している。
私もそれらの仕組みやトイレ取り替えも体験させてもらった。

コンポストトイレは大工さんが廃棄するおがくずをトイレに混ぜて、タンクが満タンになったら一年放置してその間に微生物がフカフカの栄養満点の土にしてくれるシステムのこと。
実際に一年たったコンポストトイレの容器を開けると、見事にフカフカの土に変わっていて全て分解されていた。

その土をオーガニック畑や、子どもたちが生まれた時に植えた木に被せ、また繰り返す。
こちらでは、子どもが生まれた時の胎盤を土の根元に植えて木を育てるのがナチュラリスト達の間で人気。

もちろん、出産も自宅で。
このエリアは、オーストラリアでも数%でしか行わない自宅出産を、この地域の人たちだけみんなあたりまえの選択として行うため、病院が助産師を家まで派遣してくれるのだそう。
オーストラリアでもたぶん一般的ではないけど、バイロンではあたりまえ、とみんな苦笑いして言っていた。
ニュージーランドでみた、「Pacific Mother」の映画を思い出した。


家族の誕生を、リラックスできるお家でみんなで見守る。その家で飼われているわんこでさえも見守っていたんだそう。
心温まるエピソードにほっこりした。

わんこも幸せそう



このお家で育つ子ども達は、
自宅の家の庭を歩きながら
「これはバナナの木」「ライムの木」「マンゴーの木」と指を刺して説明してくれて、
ほぼ毎日自宅のプールで泳ぎ、走り回り、
毎朝鶏が産み落とした卵を撮りに行くお手伝いをして、
「こんな場所でのびのび育つ子ども達はどんな大人になるんだろう」
と単純に思いを馳せてしまう。

とてたてのたまご
コーヒーの木もなっている
(しかし誰もコーヒーを飲まない、、、)


そんな人々から学び、感銘を受けた暮らし方をまとめてみる。


◎牛乳やヨーグルトは農家から直接買い、ゴミを出さないために瓶や容器を持参する。

◎動物性の肉は、産地と育て方が明記されたもののみを購入する。(ケージフリー、エシカルに育てられたもの以外は購入しない)

◎スパイスから調味料まで、オーガニックのものを使う。MSGと呼ばれる化学調味料や保存料が入りやすいドレッシングやハーブソルト、味噌などは自分で作る。

◎プラスチックで包装されたものは買わない。

◎お米やスパイス、小麦粉、パスタなど、あらゆる食品は量り売りのお店で容器を持参して購入する。

◎砂糖を使用せず、甘味はフルーツや蜂蜜から摂取する。

◎生ゴミや食品ゴミは全てコンポストへ。
最近は生分解性のビニール袋も開発されていて、それ以外のプラスチック袋はもちろん使わない。


とざっとこんなかんじ。
掃除用のクリーナーや洗剤までも、自分たちで作る。


週末にはビーチへ大切なコミュニティとバーベキューをして、
家族や仲間の時間を大切にする。



豊かな自然に囲まれながら、
身近なコミュニティと一緒に生きる暮らし。



ニュージーランドに住んだときは、
「もうニュージーランド以外考えられない」と思っていたけれど、
このByron bayエリアはオーストラリアの中でもユニークで、自然と街のバランスがちょうどよく、ここになら住みたいと思うくらい大好きな場所です。
「ニュージーランドの自然にトロピカルさとヒッピーを足したような感じ」というのが正しいのか、
ニュージーランドの中でもラグランやゴールデンベイなどに近い雰囲気。


オーストラリアの先住民族アボリジニが、
この土地を「神聖な土地」として扱っていたことからも、
やはりこの土地は聖地というか、
惹きつけられる美しさがある




Byron bay、本当に魅力的な場所で人気なのも頷ける。すべてのナチュラリストにおすすめです。



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