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【INTERVIEW / Vice President of Engineering】組織の力を引き出す、モノグサで目指すチーム化とコーチングとは?

2023年12月にモノグサに入社し、Vice President of Engineeringとして活躍する哲さん。これまでのキャリアや、モノグサに転職した理由、モノグサでの業務、今後の目標について詳しくお話しいただきました。


組織は「生き物」だからこそ、体制を整えチューニングする役割が重要

――モノグサに入社するまでのキャリアについて教えてください。

哲:モノグサに入社するまでの約20年、日本で次の会社・大学院を経験しました。株式会社リコー、東京大学大学院情報理工学系研究科修士、楽天グループ株式会社、Indeed Japan株式会社、ウーブン・バイ・トヨタ株式会社、CTW株式会社。この後モノグサに転職しています。
これまで経験した職種は、SWEが6年、 Infra Engineerが4年、 SREが7年、Engineer Managerが8年です。

――モノグサへの転職にはどのような経緯があったのでしょうか?

哲:モノグサを知ったのはIndeed Japan時代の知り合いからの紹介でした。選考に進んでから、小学校5年生の娘が学校でMonoxerを使っていることを知るという偶然もありました。

モノグサの選考を受けてみようと思った理由に、組織としてこれから成長を目指していく比較的小さな規模の会社で働くことが自分には向いていると感じていたこともあります。
例えばIndeed Japanでは、約50人規模の時に入社し、退職するときには約200人規模になっていたのですが、小さな組織・チームとともに成長していく楽しさや達成感がありました。なので、スタートアップの中でも規模がそこまで大きくなっていない会社を探していました。

また、転職先で担いたい役割として、組織成長をサポートするマネージャーの役割がありました。組織が大きくなることで会社が求める理想から徐々にずれていく経験をしたことがあり、この経験を活かしたいという思いがありました。具体的な要素として、従業員個人のわずかな考え方の違いの積み重ねが、長期的な組織としてのひずみになることがあると考えています。マネージャーにはそれを整える役割があると思っており、この役割に挑戦したい気持ちがありました。

少し、組織についての私の考えをお話しすると、組織は「機器」のように冷たいものではなくて「生き物」であると思うんです。組織のパフォーマンスにはチューニングの余地があり、そのアプローチが管理・マネジメントという一つの役割なのだと思います。
一人の能力には上限があり、1日の時間も決まっているという制限の中で、チームとしてのインパクトを生み出すためには、各個人が最善のパフォーマンスを出すことができる組織体制を整え、管理することが必要だと考えています。「自分だけでなく周囲と一緒になって働く仕組みが大事だ」という考えにシフトした瞬間があり、今でも大事にしていることです。

――働きたい環境、担いたいことが定まっている中で進んだモノグサの選考はいかがでしたか? 入社の決め手になったことも教えてください。

哲:やはり、経営陣とお話しして良い印象を受けたことが大きかったです。経営陣の皆さんはとても素直で正直に話してくれていると感じました。会社の状況やこれからのチャレンジについて、隠し事なく話してくれていると思い、安心感を得られました。私がモノグサに入社してから担うVPの役割は、経営陣と従業員をつなげる役割でもあるため、信頼できる経営陣であるかどうかは重視していた点です。

それから、先に少し触れましたが、実は娘がMonoxerを使っていたということも後押しになりました。記憶というサービスについて、説明されても直感的に理解するのは難しいところがあったのですが、実際に娘が使っているのを見て、どのような製品か知ることができ、確かなニーズのあるものだと思えたんです。娘にも「お父さんがモノグサに入社するから、今よりももっとMonoxerでの学習体験が良くなるよ。」なんて話したりもしました。

――お子さんがMonoxerを使っていたこともご入社の一要因なんですね。Monoxerを使っていたお子さんの勉強に対する姿勢はどんな感じだったんですか?

哲:Monoxerを学校で使い始めてから、自発的に勉強するようになったことにとても驚きました。以前は私が「勉強したの?」と聞いて学習を促していたのですが、Monoxerを使うようになってからは、既に勉強し終わっているようになりました。

娘は「Monoxer Family」という従業員の子ども向けのMonoxer学習組織に参加しているのですが、車に乗っているとき「暇だからMonoxerをやろう」と自分から勉強を始めることもあるんです。学習の正答がすぐわかること、スマホで手軽にできるのがいいのかもしれません。
私から「宿題をしなさい」と言ったり、丸付けをしたりすることも減り、パパとしての仕事も少なくなって楽になりました。

課題から見定める、モノグサのマネージャーのあり方

――モノグサでの業務について教えてください。

哲:Vice President of Engineeringというポジションで、CTOの直下でエンジニアリングチームをまとめる役割を担っています。

――モノグサのマネジメントで取り組んでいきたいことはありますか?

哲:マネジメントに対する認識の統一です。マネジメントとは何か、マネージャーとは会社に対してどういった貢献をする存在なのか、その部分がモヤモヤしている状態だと、従業員も経営陣もマネージャーに何を期待していいのかわからない状態になってしまいます。
マネージャーが何に貢献できるのか、会社全体への貢献はもちろん、マネジメントされる側にもどのような影響を与えるのか、認識を統一し信頼性を高めていきたいと考えています。

――マネージャーの役割について、哲さんの考えを詳しくお聞かせください。

哲:1つとしてコーチングは重要だと考えています。
私は個人の成長と会社の成長はリンクしていく必要があると考えています。特に近年は、若い世代の方を中心に、給与よりも自分がいかに成長できるかを重視する傾向にあると感じます。そのため、個人と会社の方向性を合わせていくマネージャーの役割が重要となっています。
マネージャーには、業務の管理だけでなく個々の従業員のキャリアパスも一緒に考えていく力が必要であり、対話しながら探っていくコーチングの力が重要だと考えています。既に週1回実施されている1on1にもつながってきますが、マネージャーの関係構築も一辺倒ではなく様々あるので、多角的に考える必要があると思います。

評価制度も重要ですね。仕事のパフォーマンス評価だけでなく、個人が描く道に対してどのくらい進んでいるのかも併せて評価すべきだと考えています。なので、モノグサの中間評価と期末評価のすり合わせを評価者と評価対象者間でできる仕組みはとても良いと思います。他社と比較しても非常に良くできた仕組みだと思います。

最小単位であるチームを礎に、個人・組織・社会が成長できる未来を目指す

――哲さんの今後の目標について教えてください。

哲:バリューストリームチーム(Value Stream Team 以下、VST)を実現したいです。VSTは、価値の流れ(バリューストリーム)の一つを端から端まで担当し、そのストリームに関連するすべての側面に責任を持ちます。顧客のニーズと活動を密接に連携させることにより、効率を向上させ、無駄を減らし、製品の品質を向上させることを目指します。
これにより最小単位がチームとなり、チームを礎に製品をつくる・届けるが進んでいくと考えています。ここを組織として確かなものにしなくてはいけないと思います。

モノグサにはチームの定義がありますが、実際には個々のメンバーがチームに所属している感じが薄いこともあると思います。フルスタックエンジニアであるが故に最初から最後まで1人でやり切ってしまえたり、逆にある領域が特定の人に任されたりしていることがあり、チームとしての動きを感じにくいことがあると感じます。今の規模であれば良い部分もあるとは思いますが、今後、組織が成長していったときに課題になってくると思います。人が増え、組織が分業化されてしまうと、個人の会社への貢献度が見えにくくなることで、従業員のモチベーション低下につながります。

チームとして、開発からユーザーに使用されるまでの距離を短くし、フィードバックのサイクルを早く回していける仕組みを作る必要があると感じています。Product Development Groupだけでなく、他のGroupもうまく回り、職種を超えてうまく関わることで、組織としての良い仕組みができてくると思います。

――これからモノグサで一緒に働く方にメッセージをお願いします!

哲:モノグサのエンジニアはスキルが高いと思いますが、入社後にどんどんスキルアップをしている方も多く、入社直後からなんでもこなせる状態だったという人は多くはないと思います。オンボーディング期間には、未経験の領域含め小さな案件から徐々に仕事に慣れていってもらいます。時間をかけて学習できる環境があるので、仕事をしながら勉強もして、どのメンバーもエンジニアリングのスキルを日々高めていると感じます。

競技プログラミングを得意とするメンバーが多いことから、モノグサのエンジニアになるにはハードルが高いと感じるかもしれませんが、コンピューターサイエンスかプログラミングの基礎が備わっている方であれば全然問題ございません。基礎なしに応用はできませんし、選考に進まれた方もどちらかというと基礎重視で見ております。他のメンバーと積極的にコミュニケーションを取れることも大事ですね。それから、課題解決力を持ち合わせているのかも大切にしています。エンジニアにもいろいろなタイプの方がいますが、課題に対して自分で考え、開発に反映し、その過程や結果から新たな課題の発見や学びに繋げることを楽しめるタイプの方はモノグサの環境を楽しむことができると思います。

モノグサは様々なことに挑戦できる環境だと思います。ユーザーに価値を提供したい想いが強い方は、夢が実現できるチャンスがあるのではないかと思います。ただ仕事を終わらせる、タスクを終わらせるだけでなく、つくったものがユーザーに影響を与えることがわかる環境です。価値を届け、フィードバックをもらい、改善につなげていく。自分・会社・社会の成長に貢献でき、外の世界ともつながることができる開発の経験を積むことができると思います。

モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!

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