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マイノリティデザインと私の生き方

私にとって、マイノリティとは
これから更に少数派となる
縫製業と向き合うことかもしれません。

私は服作りという、好きな道を歩んできましたが
量産からクチュールまで経験することができました。
ただ、天国から地獄まで 歩んできた気分です。

私の天国とは、納得できる服が仕上がり
お客さまと笑顔を共有できた時

地獄とは、バーゲン品の企画ですからと
安く早く仕上がる設計を依頼される・・・
工場に入荷する資材は、不良品の材料ばかり

B品を活用する意義から対応しますが
私が 許せないのは、お客様を騙すビジネス
それに関わらなければ、良いだけのことです。


私には大量生産も、ラグジュアリーブランドも
服作りは同等の価値であり、どちらも面白いです。

二つの違いは、何を優先するか、それだけのことです。
それが若者へ伝えたい、価値かもしれません。

いま日本の市場は、70〜90%offというネット販売もあり
業界に何が起きているか、理解できると思います。

その先に何が起きるのか、想像できると思います。

私は、一人ひとりの消費行動が変わることで
社会の産業構造も、変わっていくと考えます。

企業はいろんな工夫をして、お客様を操りますが
理想の世の中にする責任は、消費者にあると思います。

人間が、消費欲望と向き合うのは難しいですが
理想なライフスタイルを描くことが大切に思えます。

私が、グレタ・トゥーンベリさんを好きな理由は
彼女は、自分の行動を信じているからです。

人間が生きていく上で、次の世代のことを考える
それも、自然の姿にも映りますが・・・

彼女が10代から、その行動ができることに
私は、勇気をいただいております。

人間の幸せは・・・
自分の考えで、行動することだと感じます。

彼女の行動に、賛否両論あることも知っています。

しかし、人間として何が正しいのか、
一人ひとりが、自分に向き合うことが大切に思えます。

落ちているゴミを拾う・・・
見返りを求めない心があるから、行動できるんです。


私の生き方

長年、素晴らしいファッションに触れ
若い頃は、パリのアトリエも夢に抱きましたが
歳を取るごとに、その夢が薄らいでいるのも事実です。

それはファッションビジネスで、市場を捉えることより
お客さま一人ひとりの異なった喜びに触れることが
私の生きてる価値に繋がっていると感じ始めたからです。


私の人生は、縫製業から始まりました。
モノ作りが好きな若者、身体的な障害を抱えた方
みんなと一緒に働く現場が、とっても楽しかった。

重度の障害に向き合い、一緒に工夫することで
・・・ 人間が働く原点を学んだ気がします。

自分が欠けると、周りに迷惑がかかると言い
障害を抱えた彼女は、休むことはなかったです。

あの日、彼女に熱があり、お母様が代役で、
彼女が作業指示をすると言い、出社してきました。

もう、びっくり仰天で、今でも鮮明に覚えています。
今日は、私が代わりを務めますから
安心してお休みくださいと・・・
二人仲良く帰られたことが、昨日のようです。

それがスタッフと繋がる、私の原点になっています。


いま製造業は、グローバルサウスへ向かっています。
要するに、更に人件費の安い国を求めています。

それが一番手軽に、利益に繋がるからです。

この流れは、政治家でも、企業の経営者でも
消費者が変わらない限り、変えることはできません。

私が、この現状を取り上げた理由は、
時代を変えれるのは、若者しかいないと考えるからです。

特別、大きなことを考える必要はありません。
自分の生き方に責任を持つ・・・それだけです。

少し心に余裕ができたとき・・・
自分らしい理想的なライフスタイルを考えることです。

自分のできることから行動する・・・それが幸せです。


ファッション業界を志す方は・・・
すべてのプロセスを自分から行動し学ぶことです。

そこから・・・
人間の労働価値を創造できるようになります。

ファッションデザイナーもモデリストも
それが、いちばん大切と感じます。

今まで企業は、若者を1つのコマとしか使いません。

経験がないということが、企業側の言い分ですが、
専門職することが、作業効率が良いからです。

若者は、企業に頼らず、自分で学ぶんです。
将来、独立するには、そう考えればできるはずです。

自分のキャリアを高める、ロードマップを描くことです。



私が、マイノリティという言葉に向き合えたのは
障害を抱えた方の服作り、フィギュアスケート衣装、
各界プロの方の衣装、その出会いがあったからです。

一人ひとりの生き方に向き合う必要がございました。
とても苦しかったですが、とっても幸せでした。

私の1枚の服作りは・・・
マイノリティデザイン、私の生き方に合っています。

大量の服を作りことはできませんが・・・
次代には、それが必要に思えます。


私は、若い頃から・・・
人は、夢を抱くことが 必要と思っていました。

しかし、ミャンマーで夢を抱かない習慣に
最初は、違和感を感じましたが・・・

彼女らと、一緒に生活していると・・・
それも素晴らしい生き方と気づきました。

私の根底にあったのは・・・
進化しないと幸せになれないという勘違い

たくさんのお金を稼がなければ
幸せになれないという勘違い

ミャンマーの森を眺めながら・・・
それに気づけたことが、とっても嬉しかった。

1枚生産の服作りの価値を、若者へ伝えていく
それがマイノリティに向き合う、私の生き方です。


追伸、いつも皆様の投稿を読ませていただき
楽しませていただき、感謝しております。

ひとり笑い転げている時もございます。
こっそりと、トイレで読む時もございます。

感想し、トイレから出れない時もございます。

noteには、何も求めていませんが、
不思議な出会いに、いいもんだなぁ〜と感じます。

お会いしたこともないのに
心配になる方もいます、不思議ですね。

この方の5年後、この人の10年後、あの方の15年後、
それぞれ 皆さまの願いは、叶うと思えます。

私は、いつも読ませていただくだけですが
気にかけていただき、ありがとうございます。

どうぞ 暑い夏、ご自愛くださいませ
2023年7月26日 空蝉月  水谷勝範


どうぞ素敵な夏を・・ いつもありがとうございます。

Webからファッションを創る、それが私たちのプロジェクトです。服作りとはいえ、私たちが大切にしていることは、お互い共存し成長できる社会になることです。皆さまとの出会いを愉しみにしております。水谷勝範