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頑張るとか頑張らないとか頑張れないとか

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最近、ずっと「頑張る」について考えている。

ここ数年で出会った人は「なにかを頑張りたい」という方が多い。最初わたしは、「頑張っている人」ってすごいなと純粋に思っていた。

「頑張っている人」のエネルギーはすごい。頑張りたい人に希望を与える。

「頑張っている人」には人が集まり、応援される。そして、もっと頑張れる。

そんな循環をたくさん見てきたし、わたし自身もその循環を体感してきて、助けられ続けている一人だと思っている。

でも、「頑張る」というのはとても難しい。

「頑張る」というのは意思のように見えるからだ。

「頑張ろう」と決めたら頑張れるような、みんなが当たり前のようにできることのような、そんなものに思われている。

そしてわたしたちは決めることができる、自分で、「頑張る」か「頑張らない」かを。

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だが、普通に考えてみるとそんなことは全然なくて、「頑張る」と「頑張らない」の間にはたくさんの「(頑張りたくても)頑張れない」がある。

「(頑張りたいけど)頑張れない」は、見る人から見れば「頑張らない」に見える。努力が足りないように見える。

当たり前にみんながやっていることができないとなれば、それは非難されるかもしれない。

そういうとき「頑張れ」と言われてもきついけれど、「頑張らなくていいよ」と言われても辛い。

頑張れと言われても頑張れないのだし、頑張らなくていいと言われるとき、実は頑張りたいのにと思うときだってあるからだ。

というか本当になにも頑張りたくないなんて思っている人は少なくて、誰でもきっと「みんなと同じように頑張りたい」と少なからず思っているのではないか。頑張れることを探して、もがいているのではないか。そんなことを思う。

頑張りすぎて疲弊してしまった人に対して、「もうそこまで頑張らなくていいよ」というと救いになることもあることは知っている。

それでも「頑張りたいのに頑張れない人」に対しての「もう頑張らなくていい」は暴力になり得ないのか。

「できないならできなくてもいい、あなたらしく」という標語が、その人の未来を奪う可能性は本当にないのか。

頑張れとずっと言われ続けることも、ずっと頑張り続けることも、頑張らなくていいと言われることも、もう頑張らなくてもいいんだと諦めることも。

全部はバランスとタイミングがとても重要で、間違えると壊れてしまう何かがあるのではないか。

ずっと、最近、そんなことを考えている。

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だから、わたしはわかりやすい「正解」みたいなものが苦手だ。だから、いつも長ったらしい文章を書くことになり、結果的に主張がなんなのか見えづらい。

今回だって「頑張った方がいい」とも「頑張らなくていい」とも言っているわけじゃないし、言いたいわけでもない。

白と黒の間にたくさん広がるグレーをちゃんと見ていたい、そういうことが言いたいのかもしれない。

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「頑張る」ができるなら、やれた方がいい。それは絶対にいいことだと思う。

でも、頑張りたいのに頑張れない人、そんなときが一時期でもあったとして、そしたらどうしたらいいのだろうか。

頑張らなくていいのか、それとも無理にでも頑張った方がいいのか。

そうやって全部自分の意思だけで全てを片付けることの危うさに気がついて、自分の内側と同じぐらい、外側の環境を変える努力をする。そういうことを一緒にやっていきたいのかもしれない。

頑張ると頑張らないの間のいろんなことを、一緒に、時間をかけて、話していきたいのかもしれない。

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頑張るとか頑張らないとか、頑張れないとかについて、延々と考えて思うことがある。

頑張れない人が頑張れるようになるために必要なことは、「安全」と「希望」なのではないかということだ。

頑張るというのが高次元の欲だから、安全がないと頑張れない。そして、頑張るというのは「いま」と「未来」の可能性を信じているからこそできることだ。希望がないと頑張れない。

どうすれば安全が保たれるのか、どうすれば未来に希望を見出せるのか。そういうことを一緒にやっていきたいのかもしれない。

頑張れる人も、頑張りたいと思ってもがいている人も、頑張れないと思っている人とも。

どんなときでも、一緒に話をして、「また話そう」と言い続けることで、「また」という小さな約束が、小さな未来を作っていくと信じたいのかもしれない。

そんなことを考えています。

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