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吾輩は、ACである。特に問題は無い。㊲

こんばんは、宮坂 澪(みやさか れい)です。
この連載のテーマは、AC(アダルトチルドレン)、宗教二世問題です。こういった内容の文章を読むとフラッシュバック等の症状が出る方は、ここで読むのをやめていただいた方がいいと思います。それでは、よろしくお願いします。

さてさて。今日はちょっと、危ない話をしようかと思うのです。それは、霊に関するお話なのです。この手の話に関してはこれまでの連載の中で、統合失調症や変性意識状態の話を踏まえつつ、触れてきましたが……

今回は、そういった病気の観点から話すのではなく、主観による話をしようかと思うのです。なぜなら、連載も今日で37回目となり、そろそろマニアックな話をしてもいい頃合いかなあ、という気持ちがあるのです。
ちなみに私のスタンスは、霊は存在しない、という立場です。過去に何があったにせよ、その立場を変える予定は今のところ、無いです。

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注意事項:人の話を何でも信じてしまう人は、ここで読むのをやめて下さい。よろしくお願いします。

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何でそんな「霊」だとかのあやしい話をしようと思ったのかといえば、昨今のいわゆる「メディアによる統一教会叩き」を見ていて、というかそれに自分自身も関わっている中で、こんな事を考えたからなのです。それは「まったくの第三者から見たら、統一教会のしてきた霊感商法というのは、悪意しか感じないだろうな」「だけど霊感商法を行っている人の気持ちというのは、それが霊感商法とは思っていなくて、救いだと考えているんだよな」という事です。

ちなみに霊感商法とは具体的に言うと、神や霊などの証明できない事柄を騙って他人からお金・時間ないし労働力を搾取する、脅迫ないし詐欺の事をいいます。モノの金額が一個千円くらいならまだ昨今のような騒動にはなっていないだろうけど、統一教会への献金によって一家が破産したなどの事例があるために、霊感商法は悪質商法と言われています。
それで、何で霊の話をするのかという事なんですがね。

私は、統一教会側の人がNHKのクローズアップ現代という番組に出演しているのを見たのです。その人は、梶栗正義(かじくりまさよし)さんという二世信者です。彼は現在「国際勝共連合、世界平和連合、UPFジャバン」の代表です。ちょっと役職引き受けすぎじゃない? と思いますね。(知らんがな)

その梶栗さんに関する記事で、気になるものがあったのです。それは、安倍晋三元首相とのエピソードに関する内容です。それが、こちらなのですが。
ちょっと、抜粋して見てみましょう。

《スクープ映像入手》旧統一教会のフロント組織「勝共連合」会長が安倍元首相との“ビデオ出演”交渉の裏話を激白 鈴木 エイト2022/07/30より

(梶栗氏)
「あの皆さん、(安倍氏が講演で)語られた内容、覚えてますか? 本当に立派な内容を語られたんですよ。そこでね、言わんとされているのは、本当に私(安倍氏)が信頼し、ともに日本の再建のために信頼して一緒にできる団体はどこか、というね。こういう角度から私たちに対する信頼を深めてきたと」

そして梶栗氏は、安倍氏との信頼関係は「一朝一夕の話ではない」と強調して、自分がビデオ撮影のあと安倍氏を見送る際に見た「霊界の後押し」について語り始めた。

「(撮影が)終りまして、玄関からお送りするときに、私は深々と頭を下げました。本当にありがとうございましたと。ところがね、私の横に梶栗玄太郎と久保木修己(統一教会・国際勝共連合、初代会長)が一緒に頭を下げているんです。あ、いつの間にいたんだという感じで。
そしたら、先方も深々と頭を下げているんです。その横に岸(信介)先生と安倍晋太郎先生がね、深々と頭を下げているんです。
もう私は鳥肌もんだったです。過去、現在、未来という時世が編み上げられた形で、奇跡的な瞬間は実現しました」

その光景を斜め上から故文鮮明氏が見守っていたという。

「お父様(文鮮明氏)が腕を組んでニッコニコニコニコされてんですよ。もう私もね、鳥肌もんだったんです」
「この8年弱の政権下にあって6度の国政選挙において私たちが示した誠意というものも、ちゃんと本人(安倍氏)が記憶していた。こういう背景がございました」

気になる個所を太字にしたんですが、いかがでしょうか。何か違和感を感じた方はおられますか。……そう、お気づきの方は……そうなんですね。梶栗氏はいわゆる「故人」の話をしているのです。まるで、今そこにいる人を見るかのように。

これはいったいどういう事かというと、いわゆる「霊」の話が突如、日常会話上で語られているという事なのです。ちなみに梶栗氏は、統一教会の幹部で、複数の要職に就いている、1970年生まれの男性です。(Wikipedia調べ)
つまり、統一教会内では病人扱いされていないのであり、むしろ頼られている人だと言えるのです。

そこで最初の話に戻るんですね。「霊感商法をしている側は、自分たちが行っている事を悪質商法とは思っておらず、非信者を"霊的に"救済する手段だと思って、献金ないし高額物品を買わせたりしている」という話なのです。これは、冗談でも何でもなく、本当にそうなのです。(と言ってもそれはあくまで信者側の理屈で、第三者からすればそんな事は暴論に過ぎない事ではある)

こういう事柄を見て、私はこう読みます。「梶栗さんは、霊感商法に関していくら糾弾されても、悪い事をしているという反省には至らないだろうな」と。

という事で、話の続きはまた次回。今日は、ここまで読んで下さってありがとうございます。それではみなさま、良い週末をお過ごしください。




 


 


 



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