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花嫁衣装のお着付け✨

この度学生時代の友人が晴れて結婚いたしまして
ウェディングパーティーの衣装のスタイリングをお願いされました
お着物を着たいというリクエストで
白無垢、振袖、などの選択肢があるなか
友人として長く付き合う中で
DJとして活躍する彼女のライフスタイルや
好みなども把握していましたし
年齢にあった落ち着いたイメージで
常識や慣習にとらわれず
金髪に似合うかっこいい花嫁にしたいなと思案した結果
留袖に花嫁衣裳の小物を合わせる提案をしました
留袖は本来既婚女性が第一礼装として着用する格式高いお着物です
結婚式や披露宴などで花嫁、花婿の親族が着用することで知られています
黒地に染め抜きの五つ紋が入っており裾のみに模様が入っています
振袖や訪問着のように明るい華やかさはありませんが
正絹の漆黒の布地はとてもなめらかで上品ですし
裾のみの模様は華美でなくとも美しい存在感があります
パーティーの間は花嫁花婿は着席するため
お客様からは上半身だけ見えることになるので
顔回りを華やかにするためにも伊達襟には赤の差し色を入れました
こちらも本来なら白であるべきなのですが
この赤がとても良い役目を果たしてくれたように思います
そして白の絞りの帯揚げ、綿入りの丸ぐけ、抱え帯と
筥迫などの花嫁衣裳の小物を合わせ
帯結びはやはり花嫁らしい文庫結びにしました
着物警察には怒れるかもしれないなとは思いましたが
何より本人が満足してくれて
彼女をよく知る招待客のみなさんが
彼女らしくかっこいいと褒めてくださり
これで良かったなぁと心から思いました

お着物の着方には約束事や決まりがたくさんあります
でもお着物のそういった決まりや約束事も
時代と共に進化していったら良いのかなと思います
まずは正しい約束事を知ったうえでアレンジしていくこと
そして結果、上品で美しい
お着物を着るうえでそこが一番大切なのかなと思います

素敵なお仕事でした
感謝です
末永くお幸せに


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