Willなし人間の生存戦略
キャリア戦略について考えるのが大好きな森数美保です!
「Willなし人間だから、どうなっていたい?とかそんな強い思いはないんだよね」という主旨のツイートしたら、「意外!」「わかる!」と様々な反応をいただきました。
どうやら私は、ビジョナリーで Will 強め人間に見えるようなんですが、ないです。ないんですよ…。今でも、自分主語だと特にないんです。
やりたいことって見つけるの難しいですよね。
だからこそ、「これがやりたい!」とか「こう在りたい」がある人は、大切にして欲しいなと思います。
Willがないから選んだファーストキャリア
ファーストキャリアに転職エージェントを選んだ理由は、「やりたいことが分からないから」でした。いろんな職種理解が必要になる転職エージェントにいけば、やりたいことが見つかるかも!って思ったんですよね。
でね、いざ始まると目の前のことに夢中になるわけです。
その先に「こうなりたい!」みたいなのはなくて(というか、そんなこと考える余裕もなく)、ひたすら「目の前にいる人をmax幸せにするにはどうしたらいいのか?」を考える日々。
「こうありたい!」「この仕事やりたい!」「この役職につきたい!」と言葉にできる、手を挙げられる人はすごいなぁ。私にはそこまでの想いはないなぁって生きてました。今もそう。
評価面談でも、自己評点低すぎて上司が引いてたな…笑
「マネージャーになりたい!」「えらくなりたい!」「あの仕事やりたい!」とかはないんだけど、「目の前にいる人に価値を届けたい」「やれることは何でもやりたい」という気持ちだけは持ち合わせてました。
これが私のWillといえばWillなのかな。
関わる人を幸せにしたい、勝たせたい
そのためには、バッキバキに強くなりたい とは思っていました。
やりたいことが特にないから、目の前にあることに全力で向かうしかない。で、バッキバキに強くなりたいわけだから、めちゃくちゃやるんですよね笑
バッキバキに強くなりたい理由
根底にあるのは "不安な気持ち" です。
転職エージェント時代は、「私じゃない人が担当してたら、この人はもっと良いキャリアが得られたのではないか」「私がマネージャーじゃない方がチームは伸びたんじゃないか」とずっと不安でした。
こういう気持ちは、経験を重ねたら徐々になくなってくものだと思っていたけど、今も変わらず不安な気持ちを抱えています。
前職でCASTER BIZ recruitingの責任者になってからの約2年半で、売上2倍以上、組織人数 1.5倍以上になりましたが、「もしかしたら私じゃない人が同じ立場にいたら、3倍以上にできていたかもしれない。私でいいのか…」とずっと不安でした。
「業績悪化で雇用を継続できません」なんてことは2度とやりたくない。この気持ちがあったから、コロナショックも乗り越えられたと思ってます。
不安は強くなるための燃料になる。
キャリア可能性を最大化する戦略にふりきる
「Willが見つかるまでは、Willが見つかった時にチャレンジできる自分でいるのが良い!」と気づいたのは、転職エージェントを辞めた時です。
やりたいことは特にないけど、仕事はつづけたい。
「仕事をつづけられる自分でいるために、この先どういう選択をするべきなのか?」をめちゃくちゃ考えました。
働くことは好きだったんですよね。Willないのに…笑
こんな言い方は好きじゃないけど、当時わたしは2歳と0歳の子持ちでした。転職市場において有利な状況ではありません。
どうすれば、不利な状況下で闘えるようになるのか?を考えた結果、HR業界でのキャリア可能性を最大化するために「事業会社の採用職」に就くことに拘りました。代わりに優先順位を下げたのは「給与と雇用形態」です。
もう1つこの時に意識したのは、職種に加えて会社のフェーズです。1社目は成長期と拡大期でした。成熟期の会社での経験を積むこともプラスになると考えたからです。
この先、キャリアの選択肢を増やすにはあと何が必要か…を考えて、社会保険労務士の資格に挑戦しました。
スタートアップ(株式会社Misoca。現在は弥生株式会社)へは、上の子が小学校にあがる1年前に飛び込みました。下の子は、4歳でした。最初の1年でしっかり実績を積み上げれば、小1になり、子ども中心でスケジューリングする機会が増えても問題なくパフォーマンスしていけるだろうと考えたからです。
CS、オウンドメディア構築、アンバサダーマーケティングなど、これまでやったことないことだらけ。でも、やるしかない。必要なボールを拾いまくり、目の前にあることに全力投球しつづけてきました。
転機は、Misocaで「中途採用を本格化しよう!」となった時です。
「採用やったことある」という理由でアサインされ、中途採用や人事制度構築を担当するようになりました。そんなある日、1人のスーパーエンジニアが「ねぇ、なんなの?今までのなんだったの?全然ちがうじゃん」といってきたんです。
👩「え?どれも全力でやってきたけど、なんか違う?」
👨「違うよ。めちゃくちゃすごいじゃん!人事のプロだね。教えてよ」
👩「へぇええええええええええ」
自分の強みに気づいた瞬間でもありました(遅
当たり前だけど、得意なことを中心にキャリア戦略を考えた方がいいです。「価値発揮できてる」という気持ちは、仕事をする上ですごく大事。
その後、株式会社キャスターに転職して複数の事業を統括し、現職へ。
Willがなくとも、結果にはコミット
Willはないけど、目の前にあることに向き合いつづけてきました。
ボールを拾いまくってたら線がつながり、面になる。そんな感覚です。
あと1つ忘れてはいけないのは、私のやっていることを見て、評価してくれた人たちの存在です。マネージャーになることも、執行役員になることも渋っていた私に「いいからやるのだ。辞令だ!」といってくれた人たちがいます。そうして強制的に引き上げてもらえたことで、見える世界は確実にかわりました。めちゃくちゃ感謝してます。
自分で手をあげてチャンスを掴む方が良いと思うのだけど、私はそれができなかった。周りに恵まれてた。ほんとラッキーだったんだと思います。
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大きなWillがなくても、「目の前にいる人に価値を届けたい」という気持ちがあればいい。不安な気持ちがあるなら、「これだけやったから大丈夫」と思えるまでやる。大丈夫、いつか見つかるし、繋がるから。
やってきたこと全てに意味がある。無駄なことは1つもないんです。
それを証明できるのは、自分でしかありません。
自分の可能性を信じる。自分で自分を信じられないなら、自分を誰より信じてくれる人を見つけてほしい。Willがなくても、光をあてればめちゃくちゃ光るものを誰もがもってます。
目の前にいる人に価値を届けるところからスタートして、どんどん範囲を広げていこう。矢印を、外(市場)へむけるのが大事です。
いける、いける!
Willなし仲間のみなさん、一緒にがんばっていきまっしょい!
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