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詩 嫌われ者達の起床





 詩 嫌われ者達の起床


きみの
清水の源流を滅してしまうような
強迫的な 自己への 傷つけも
きみの視点なら
息継ぎのひとつに 過ぎないのだろう
その泡が
強酸性により 生ける者たちを溶解しても
きみの体にとって
自然体のひとつに 過ぎないのだろう
きみの緑には染まれない
どうして?
どうしてもだよ
淡水と海水のように
真空と大気のように
夢とうつつのように
生きてる場所が 馴染んだ場所が
持っている習慣が
違いすぎるのさ
ただ
なんていうかな
きみはきっと
怨む相手のことしか 奪われたもののことしか
視えないかもしれないけど
そうなんだろうね
でも
きみのこと 見てる人 たぶん
きみが思う以上に いるから
きみのこと 嫌いじゃない人
たくさん、ここにはいるから
だから
背を丸めないでよ
どこをみていてもいいから
何に囚われたっていいから
ただ
世界からけられたわけじゃ
ないんだ きみは








東方とうほうれい殿でん』に登場する橋姫『水橋みずはしパルスィ』を基にした詩