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詩 花開く夢



 詩 花開く夢


奪われないように
大事に抱えたもののために
手にすることができたはずの
手助けを 事柄を 可能性を
冷たく突き放して
そうやって生きてきたから
視界は
幼心おさなごころのまま
ちっとも変わっていないのかもな
だったら
死んでも奪われたくなかったものを
早いうちに捨て置けばよかったのか
取るに足らない執着だと
見限っておけばよかったのか

それでも いくら
現状のしゃくが その事実を突きつけて来ようとも
この心だけは それだけは違うと言いつづけてる
しぶといよな しつこいよな
きっと簡単に幸せにはなれない
幸せを簡単に捨ててきたからさ
だから
選び続けてる
悩みも後悔もたずさえたまま
それでも これだけはと

きっと
この世でいちばん
夢見がちなのは私なんだ
だから
手放せない反抗が
受け入れられない性分が
咲いたままでいてほしい花が
一生涯 ここにある
一生涯 手放すものか
一生涯 明け渡すものか






東方とうほうしんじょう』に登場する天邪鬼あまのじゃくじんせいじゃ』を基にした詩