詩 現し世の夢
詩 現し世の夢
何もかもが一つになってしまったら
希望なんて生まれたりしない
あなたとわたしが
ライブ・ハウスの喧騒と日常が
夢と現の境界が
数えられないほどある 違いが
まざりあって 一つになってしまったら
可能性なんて生まれない
未来は閉塞する
天蓋は落ちたまま
星空は微動だにしない
期待は、希望は、天真爛漫の笑みは
あなたとわたしが
夢と現が
ひどい現実と、叶えたい夢が
別物であって
区別されていて
手を伸ばすだけの距離があるからこそ
抱いて眠ることができるのよ
最低の現実が
夢に向かって漸近する様
それだけが
それだけが 希望と呼べる
『少女秘封倶楽部』シリーズに登場する女子大生『宇佐見蓮子』を基にした詩