セックスしている場合じゃないだろ

「そもそも知らない人と会ったって、セックス以外やること無くないですか？」と、言われたことがある。
ビックリした。
あるだろ！！！死後私たちはどうなるのか、宇宙人は本当にいるのか。何を美しいと感じ、何を愛してきたのか。私たちはどこから来たのか、何者か、どこへ行くのか。語り合うべきことが、いくらでも…

身体には興味ありません。
あなたがどのように生きてきたのか、愛するものは何か、どんなことを考えているのか、なんのために生きるのか。聞かせて。
タマモク（魂目的）。

インフルエンサーを作ることよりも、その個々人の繋がりを重視する構造の、駆け出しSNSサービス。たいていその多くは、規約違反であるはずの、性的な出会いを求める投稿に埋め尽くされている。
こうした、有性愛者の性行為に対する凄まじいモチベーションは、素直にすごく不思議。

もちろん、有性愛者がマジョリティだから、これほどまでに生命というものは繁殖してきた訳で。
それを思えば、よっぽど私の方が不思議な存在なんだろうけど…。

なぜこんなことを言うか、って。
セックスへの高すぎるモチベーションが、むしろ"常識的"なことならば。
なんか私が、ほんとに単にお喋りがしたいって動機で、いろんな知らん人と会ってただ話してフツーに帰っているだけのことが、向こうにとってはサギなんじゃないかと思って憂鬱になるんだよ。
だからそんな私は間違ってる…、なんて、ちっとも思わない。

世界が壊れてる！！！

会って話さなければならない。
どんなにSNSが発達して世界が便利になってメタバースがなんたらになっても、
会って話さなければならない。

そこまでしたって仲良くなれるとは限らないけど、
分かり合えないということさえもかけがえがないから。

セックスしている場合じゃないだろ。
話せ。聞け。語り合え。