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プロセカの譜面について。

こんにちは、水銀です。今回はプロセカの譜面について、"音ゲー"の観点から見て感情的ではなく論理的に評価していこうと思います。多分8割くらい感情的に批判します。僕の言語化能力が低いのもあってかなり伝わりづらい気はしますが、そこは生暖かい眼で見てください。それではどうぞ。

1.認識難

 このゲームの代名詞とも言える認識難ですね。大半の音ゲーマーはここに焦点を当てて批判している印象です。ですが個人的な意見を言うと、この認識難の部分がプロセカの譜面、もとい音ゲー部分を最悪にしている大きな原因かと言われると、そうでは無いと思っています。
 認識難というものは、使い方さえ間違えなければスライド音ゲー特有のプレイ感や、捌けた時の気持ちよさを十分に実感できるとても奥の深い技法です。その認識難を捌けたら気持ちいい譜面も一応割とあって、痛がりたいとかロウワーが良い例ですね。あれらの認識難が何故気持ちいいか、それは配置の前後関係にあります。譜面の前半部分でこういう配置が出る事を覚えさせ、後半部分にそれと全く同じ運指の物を認識難にして出す、すると脳は前半部分で捌いた事を覚えているので、すんなりと認識難に対応できて気持ちよくなれる訳ですね。パッと見難しい•分かりにくい配置を捌けてるという部分もあります。先程あげた2曲は、そういう部分がハッキリしているのでわりかし気持ちいい譜面になっているのだと思います。
 ですが、皆さん思っているでしょう。プロセカの大半の認識難は、捌けてもそこまで楽しくは無いなと。それは何故なのか、自分なりの見解を述べていきます。

2.配置の説得性

 プロセカの認識難がつまらない(というか認識難じゃ無い場所もつまらんわボケ)原因、それは"配置の説得性"にあります。配置の説得性をざっくり説明すると、この曲のこの場面•この音に合った配置であるかどうかです。太鼓の達人の代名詞である夏祭りのおに譜面なんかは、見ててとても納得する譜面が飛んできますし、とても自然に捌けますよね。大体それです。
 プロセカのようなスライド音ゲーは、音取りだけが配置の説得性に直結するわけではありません。音取り+ノーツの配置、運指、そして"ノーツの大きさ"なども重要になってきます。ノーツの大きさというのは、曲の展開や鳴っている楽器によって大きさを変えるなど、その場その場に合った変化がかなり求められる訳です。プロセカの認識難の場合、このような事を無視して、統一性•規則性を持たずにノーツの大きさを変えた認識難を置いているという印象が強いです。そこにプラスして、配置の前後関係を無視していきなり認識難を置いている部分も挙げられます。ここが、捌けたとしても違和感やモヤモヤが残り、あまり気持ち良く無いなあと感じる主な要因だと考えています。
 更に、32以上にありがちですが、認識難の配置や運指にもかなり難があります。例えばこの譜面

バグ(MASTER 32)

ここを普通に取ろうとすると、ほぼ確実に交互ではなく片手で2つ連続で捌く箇所が出てくることになります。運指は絶対に交互の方が気持ちいいと言うことは無いですが、直前の配置から急に現れたのもあって、ここだけなんだか捌きづらくてモヤっとしますよね(だいぶ主観的な意見なので個人差はありますが)。こういう感じの説得性に欠ける認識難が多いため、プロセカの認識難は楽しく無いという印象が強いのだと思います。

3.音取り

 と、ここまで認識難について熱く語ってきましたが、僕が真に音ゲー面を最悪にしている部分はプロセカの意味不明な音取りにあると思っています。認識難が邪魔でつまらないならまだしも、別に認識難も何も無い普通の箇所でもツッコミどころが多いです。嫌な譜面の大体に共通しているのが、ホールド終点の判定も音取りに含んでいると言う部分です。指を離す動作だから音が切れる部分に使うべきなのに、何故か曲の表拍で音が発されている部分でも指を離さなきゃいけなく、そうすると違和感が生じてほんっとうに曲を捌いている気になれません(トンデモワンダーズが極端な例)。
それだけではないです。例えばこの譜面

メルティランドナイトメア(MASTER 26)

この部分は歌詞を取っているように感じ取れはしますが、16分2打のタタッタタッタタッの部分が見事に曲からも歌詞からも浮いている挙句、トリルの肉付けも雑で本当に違和感しかないです。更にもう一つ

KING(MASTER 29)

ここは歌詞も曲も8分までしか鳴っていないのに、何故か変に肉付けをして16分にしているのが最高に意味不明です。めちゃくちゃ曲から浮いていて違和感しかありません。極め付けはこれ

曲や歌詞は3連符主体で鳴っているのに、何故かそれをガン無視するヤミナベ!!!!(MAS 37)の高速地帯
中学生が適当に音合わせしてもここまでズレることは無いであろうÅMARA(MAS 34)の加速地帯

ちゃんと曲を聴いて譜面を置くという音ゲーにおいて初歩中の初歩のことすら出来ていない譜面で本当に頭を抱えます。
 音楽にノって曲との一体感や爽快感を楽しむ"音ゲー"において、謎に肉付けして曲から浮いた配置を頻繁に置く事や、曲をガン無視してズレまくった配置をそのまま通すような事は、"音ゲー"というジャンルから逸脱したもはや別の物です。破綻しています。なぜこのクオリティの譜面を量産して何食わぬ顔で音ゲーを名乗っているのか神経を疑います、ソシャゲだけ名乗っててください。

4.その他

ここまで長ったらく文句を言ってきましたが、ここからは自分が思ってる些細な事を紹介していきます。正直ここは全然無視してもいいです。

(1).ExpertとMasterのクオリティの差

 このゲーム、何故かExpertはちゃんとした良譜面が多いんですよね。それこそ先程紹介したメルティランドなんかはMaster消してExpertだけでも十分なクオリティです。ハネリズム曲もExpertの方がちゃんと音取りされてる印象が強いです。単純に疑問なんですが、なんでExpertからMasterで明らかに譜面クオリティが著しく下がっているのかが本当に気になります。Masterだけ別の譜面チームが作ってるんですかね?

(2).ちゃんと神譜面は存在する

 プロセカの譜面は結構酷評する私でも、これは良い譜面だなと思うものが何個かあります。特に突出して好きなのが、ルカルカ★ナイトフィーバー(MAS)、未完成讃歌(MAS)、マシンガンポエムドール(MAS)です。未完成讃歌に関してはプロセカどころか全音ゲーひっくるめても神譜面の部類に入ると思います。明らかに譜面チームに1人は音ゲーを"理解"っている人がいますよね。なぜここまでちゃんとした譜面を作れる人材がいて、ヤミナベや六兆年にOKサインが下ったのか理解に苦しみます。
 ルカルカ★ナイトフィーバーは、細かく見ればツッコミどころは多いものの、単純に曲が好き補正と他の譜面と比べるとまだマシな部類なため、普通に好きです。でも太鼓の達人のルカルカには劣ります。あれは全音ゲーひっくるめても最強の神譜面なので。

(3).参考にすべき音ゲーは沢山ある

 プロセカはシンプルなスライド音ゲーという事で、似たような他の音ゲーから譜面制作の面で学ぶ事は沢山あるはずです。特にDeemoやCHUNITHMからはリスペクトし易いと思います。それと同時に、この配置はあまりよろしく無いということも学べます。プロセカ譜面チームの皆様は一旦他のスライド音ゲーの譜面も見てみてはいかがでしょうか。先駆者音ゲーの作ってくれた道をガン無視して、基礎もないまま我流(笑)で進むのはあまりなあ…と感じています。

(4).親指勢への配慮は要らない

 プロセカは度々親指勢(笑)に配慮して理論値二本指でできる高難易度を排出していますが、二本指譜面にこだわるのは32辺りまでで区切りをつけて良いと思っています。というのも、二本指譜面というのは運指の都合上表現の幅にも制限がかかり、難易度にも限界があります。特に33↑は本当に無理して置いている配置が多くて、そこまでしてわざわざ二本指に拘る必要性を全く感じません。そもそも、32辺りの難易度からは置きプレイが主流で、親指及び手持ちプレイはもはや縛りの一種とまで言えます。それに、3本指以上=難しい、とは全くならなくて、多本指譜面はその分難易度も音ゲーとしての表現も幅がグッと広がります。それなのにずっと二本指に固執して、むしろ欠点とまで言えるのにも関わらず度々親指勢(笑)への配慮をアピールするのは、"音ゲー"としてどうなの?と思います。
 親指勢に人権を!とか言ってずっと親指に固執して、自分が下手くそなのを棚に上げていちいち存在を主張する奴に対して、譜面の自由度を犠牲にしてまで配慮する必要なんて1ミリもねえよ笑

あとがき

 とまあプロセカの譜面に対しての想いを書き連ねた訳ですが、私はプロセカの譜面にいちいち文句言ってる人よりも、プロセカをいちコンテンツとして純粋に楽しんでる人の方が何倍も偉いと思いますよ。プロセカの譜面を楽しいと感じてる人を否定するつもりも全くありません。たかがゲームされどゲーム、楽しんだもん勝ちですしね!譜面は否定しまくるけど。
 これからの期待も込めて、プロセカの譜面が今よりクオリティアップしてくれる事を願って書きました、この想い、届いて欲しいです。実際、最近の譜面はセツナトリップとかいうやつを除けば軒並みマシにはなってますしね、マシには(それでも他音ゲーと比べるとやっぱり劣るけど)。
 拙い文章ですがここまで読んでくださりありがとうございました🙇‍♂️あくまで僕1人の意見にすぎないので、そんな人もいるんだな〜程度で流しておいてください。終

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