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20190704 キネマズ台湾1日目

体力の衰えを感じる。眠くて吐きそうだ。

まだ薄暗い早朝の京都駅に立つと、高校生の頃、ライブのために夜行バスで京都と東京を行き来していたことを思い出す。
今はもうそんな体力と気力がないなと思いながら、関空行きのリムジンバスに乗り込んだ。
そこから道中ずっと眠っていた。目がさめると少し元気になった気がする。

桃園空港について、いとまさんとあやこさんと合流する。
タピオカミルクティーを飲もうとフードコートに向かうもタピオカは売り切れ、しかたないと隣の店舗でビールとチキンを頼む。

軽く食べ飲みするつもりが、タイミングがあわず、誰かが飲み終わるタイミングには誰かが満杯で、じゃああと一杯、じゃああと一杯、ときりがない。台湾ビール、すっきりしていて、よし飲むぞ、という気分でなくともすいすい飲めてしまう。結局それぞれ2杯か3杯飲んで地下鉄に乗る。
台湾の地下鉄は飲み物の持ち込みが禁止なのだと聞いた。へんなの。

ここでもまた眠り、眠っていると、あっという間に台北に着いていた。ちかごろ移動をたのしめていない。

台湾の第一印象は、湿度が高い、バイクが多い、ビルの外壁が汚い。
日本ではビルがひしめき合っていたところでそのうちひとつが取り壊されると、隠れていた汚い横壁が露見したりするが、台湾では表面もその感じで剥き出しになっている。時間の経過を感じる。

肌がじっとり濡れるほど湿度が高く、バイクがびゅんびゅん通ってゆく。そんな印象。看板ががちゃがちゃしていると思うのは、ふだん京都に住んでいるからかもしれない。

宿にチェックインし、少し休む。台湾か。台湾に来たんだな。部屋の冷房はガンガンに効いていて肌寒いくらい。

そのうち荷物を置いて、街に出た。コンビニで台湾ビールを買って飲みながら歩く。蒸し暑い。天気は曇り。たまに、ぽつぽつと雨が降る。

刺繍の入った靴が所狭しと並んでいるお店であやこさんは靴を探している。数が多過ぎて途方もなさ過ぎて、私はそれをぼうっと眺めている。

少し入ると果物屋さんが多い路地がある。ここは少し狭くて表の通りより少し汚い。いい景色。八百屋のような感じで、籠の中に無造作に果物が収まっている。とうもろこしの茹で上がった甘い匂いがする。変なめがねも売っている。

また別の路地に入ると、生活感を感じるエリアに出る。もう少し地元の人が多いのかな、このへんは。
若くてかわいい店員の女の子とおじちゃんが親しげに話していたり、知り合いらしい人たちが通りがかりに挨拶を交わしている。上から水がぱたぱた落ちてきた。

今度はタクシーに乗って乾物やドライフルーツの多い問屋街へ行く。迪化街というらしい。少し景色が変わる。
このへんは煉瓦造りの建物が多いのだとあやこさんが教えてくれる。タクシーが角を曲がると、たしかにそこから急に煉瓦造りの建物が現れだした。

タクシーを降りると、広場ではおじさんが大き過ぎる声で歌っている。じっと見ても動じない。甘くて熱いお茶を飲んだ。「思ってるより甘いし思ってるより熱いよ」と言われおそるおそる飲んだら、ほんとうに思ってるより甘いし思ってるより熱かった。

結局あちこち見回って、私は木でできたかっさと手のひらサイズのちいさなほうきを一本買った。なんだこの買い物。

台湾の街中は、店員さんがみな、袋に直接箸を突っ込んで食事しているのが印象的だった。
タンクトップで汗だくのおばさん、机に突っ伏して寝ているおじさん、なんだか力が抜ける。生活しているな。


そのうち暗くなってくると、街中の光が目立ち出す。きれいだ。
宿のそばに戻って軽く食事、と言いつつビールも飲む。どうしよう、台湾ビール、とまらない。ちょっとつまむつもりが結構おなかいっぱいになってしまった。

宿に戻って、こっちに着いたみんなと合流。
屋上に上がる。ぐるり見回すと、360度に夜景が見える。
この宿には野良猫が住み着いているようで、外に出るたびニャーと鳴いて出迎えてくれる。
なぜか屋上で今後のスケジュールを確認し、そのあと夜市とコンビニで酒と食料を買い込んで、部屋でさんざん飲んだあと、就寝。初日からハイペースで飲んだ。



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