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SO LONG GOODBYE 15.下地

2020年2月6日 京都府立文化芸術会館にて

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朝から雪が降っていた。
稽古場の窓からも雪が見える。今年初めて京都で雪らしい雪を見た。今年は雪、積もらないんだろうな。

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劇場ではフェスに向けて仕込みが行われているようだ。
明日はリハ。あとは、そこまでに残っている疑問をどう解決していくのか。
最後のシーンの動きをつけてゆく。

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「没頭」の話。人は没頭していたら救われるのではないか。その瞬間だけは忘れることができる(何をだろう?)
生活に没頭できていたらそれで幸せ。めっちゃわかるな。生活に没頭したい。でもなんでそれだけじゃいられないんだろう。何かを求めてしまう。それこそ意味だろうか。
生活というのは人生のベースで、下地みたいなものだから、その上に絵を描かなければ、と思ってしまう。それがわたしの場合は作品制作で、仕事にそれを見出す人も多いだろう。
でもほんとうは、生活に没頭したい。うつくしい下地だけでじゅうぶんにうつくしいのにな。

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あやこさんが、「人はいつも、没頭しているように見える。みんなどこかに向かって歩いているし」と言った。そうだな。みんなどこかに向かって歩いているように見える。どこにも向かわずに歩いていたとしても、歩いているだけで側から見るとどこかへ向かっているように見える。
そう考えると駅というのはすごい場だ。だいたいの人が実際にどこかへ向かっていて通り過ぎる場なんだ。

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この稽古場、昨年から使わせてもらっているのだが、窓から見える向かい側のビルの壁に日が当たってパッと白く照ったり、鳥の影が大きく映り込んだりして愛しい。
窓の向こうで制服の女の子たちが歩いていく。日に焼けた足、素足。白いスニーカー。

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第41回記念Kyoto 演劇フェスティバル
〈U30支援プログラム〉採択作品
ルサンチカ『SO LONG GOOD BYE』

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「人は一日八時間食べてはいられないし、一日八時間飲んでもいられないし、八時間セックスしつづけもできない。八時間続けられるものといえば、それは仕事だ。それこそが人が自分も他の人すべても、こんなに惨めで不幸にする理由なのだ。」

第41回記念Kyoto 演劇フェスティバル
2020年2月9日(日)
ホール開場16:10 / 開演16:30  【※変更ありました。ご確認ください

京都府立文化芸術会館 ホール
【料金】
一般前売:1,000円(当日1,200円)
高校生以下前売:500円(当日700円)



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