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ChatGPTと語る未来

ChatGPTと対話した内容を本にした、今後のAIの活用のヒントにもなる1冊で、気になったので読んでみました!

AIはあらゆるコンピュータ機器にスーパーパワーをもたらす。これを「人間の能力増幅」と呼び、「拡張知能」とも呼んでいる

OpenAIが生み出したこの道具は、さまざまな環境において多様なかたちで生産的なサポートができるほど「知的」なものへと成長した

意識を持つ人間とGPT-4とは別物なのだと理解をしていることを示すため、GPT-4とは要するに、きわめて高度な予測ができる機械

プロンプトを入力したとき毎回同じ答えが返ってくるわけでなく、ときには正しい回答が得られうる。一語一句同じプロンプトを入力しても、ChatGPTがつねに同じ予測を行うとは限らない

SF作家のテッド・チャンが、ニューヨーカー誌に最近発表した評論が代弁してくれる。「ChatGPTはウェブ上のすべての文章をぼやけたJPEG画像にしたものだと考えてみよう

「JPEGに画像情報がたくさん埋め込まれているのと同様に、ChatGPTはウェブ上の情報をたくさん保持している。しかし正確なビット列を読み取ろうとしても見つかりはしない。得られるのはおよその値だけ

人間が次のようにしてAIとともに成長していける
1.優れた質問をする
2.ディープラーニング用の学習データからは得られない知見やスキルを学ぶ
3.知見を行動に移す

LLMはクリエイターに取って代わるのではなく、彼らの創造力の範囲を広げることでサポートする

私たちは現在、1日3750億ギガバイトのデータを生み出している。当然ながら報道に値する価値のあるものはごく一部しかない

営業という仕事の全体としての規模は縮小していくのではないか。同時に各セールスパーソンの生産性は上がり、それに応じて収入もアップする

AI分野に重点的に投資している。この分野から2020年代の終わりまでに、11桁の金額でイグジットする(100億ドル以上で買収されるか、上場する)企業は数十社でてくるだろう

ハルシネーション(幻影)には4種類ある
1.まったくばかげたもの。見分けるのが簡単
2.一見ありそうだが、間違っているもの
3.LLMが実際に持っていない能力を、あるように見せかけるもの。感情があるように見せたりする
4.故意に生成された有害なもの。悪意あるユーザーが世間に誤解を与える

ある商品の初期バージョンを出して何も悪く言われなかったとしたら、それはその商品を世に出すのが遅すぎたことを意味する。ユーザーのフィードバックは、少しでも早い段階で取り入れるべき

ヒューゴー・ガーンズバックが1923年に示したのと同じ大胆な精神と野心をもって、人間に備わっている革新的な特徴を受け入れることが必要だと考える

壮大な旅には大きな忍耐力が求められる。そして、忍耐力には、長期的な視点、やり遂げる意志、最終目的地がそこまでの能力に見合うという見通しが欠かせない

OpenAIの共同創業者兼CEOのサム・アルトマンが最近、OpenAIのサイトに次のような意見を投稿した「私たちはいま、AI導入の課題をうまく乗り越えるのに最適な方法は、迅速な学習慎重な反復というしっかりとしたフィードバックループだと確信している」

ChatGPTを使ったプロンプトの会話などがとても参考になり、今後のAIについてのヒントにもなる1冊です。思想のようなものもあり、とても参考になりおすすめです


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