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みずいろ【エッセイ】六〇〇字

 早大エクステンション「エッセイ教室」春講座。五回目の課題は、「水色」「みずいろ」「みず色」。「水色」には、爽やかさのほかに、頼りなさのイメージ、「Blue」=「憂鬱」のイメージもあります。「love is blue.」という歌もありました。半世紀以上前ですが…💦 私は、高校時代に飛びました。
                 ※
 ボクの初恋のひと、Yさん。一つ歳上で童顔のかわゆいひと。体育祭のダンスで二年続けて一緒になるという、「オクラホマミキサーの法則」を覆すような幸運が、きっかけ。
 それからよく、演劇の練習が終わると音楽室を覗いていた。ピアノソナタ「月光」とか、デビューしてばっかの森山良子のポピュラーな曲とか、軽やかに弾く姿に、見惚みとれていた。
 さらに幸運が続く。部長が級友クラスメイトと知り、住所を入手。場所が、利用しているバス通学路の途中というのも、ラッキー。二人で帰れるように部長に根回し。Yさんの家近くのバス停までだけど、やっと、話すことができた。
 「『月光』よかったデス!」「アリガト。音大を受けようと思って。でも、指が長くないから・・・なので声楽かも…」「あ、去年もダンスで一緒になったの、覚えてます?」「憶えてるよ」「ホントでっすか!」・・・って感じで。
 でも、良い事は長くは続かないもの、のようだ。ぜんぜん文学少年じゃないのに、結核に。正月から半年、入院。留年することに…。
 学期末。部室の帰り。音楽室から、森山良子がカヴァーした曲が。もの悲しく聴こえた。
 入院して一か月が経ち、Yさんから、年賀の礼状がやっと。音大は諦め、幼稚園の先生の資格が取れる学校に進むことにした、らしい。にじむ葉書を繰り返し追っていると、ラジオから、ポール・モーリアの、あの曲が。

『恋はみずいろ』(L'amour Est Bleu " "Love Is Blue")
演奏:ポール・モーリア・グランド・オーケストラ

TOP画像:https://photohito.com/photo/3613142/から

(おまけ)
「朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや」
宮さん、東京に来たる。
その様子は、宮さんが書いてくれました。

で、ワタクシからは、冗談でしょ、って話をば。
新宿駅に近いという理由で選んだ居酒屋。で、この「きゅうりの一本漬け」を注文した。

出てきたのが、コレ。↓

目を点にし、顔を見合わせ笑った。確かに、「一本漬け」。^^
脂質制限中のワタクシとしては好ましいつまみ。しかも浅漬け加減も程よかったのであと一つ注文する。
が、やはり盛り付けは同じであった。^^

宮さん、次回も新宿なら、別称「ションベン横丁」にしましょう^^


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