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MBA Candidate 観光地域経済論②

今回の授業では、近畿大学の准教授である岡本先生の特別講義を聞きました。岡本先生は、聖地巡礼などに関することをテーマとして長年研究されています。そのお話の中で感じたことはたくさんありましたが、強く印象に残ったことを、いくつか記載していきたいと思います。

①コンテンツ・ツーリズムは、まさにIntangible Assets(無形資産)であるということ。何気ない普通の景色に、感情を喚起させるモノ・コトを結びつけることでコンテンツになるということです。
ジブリ作品の舞台になったであろう場所、というだけでそこにいるとワクワクしてきます。そういう場所へ行くこともコンテンツツーリズムの1つですが、実は海外でも昔からあります。シャーロックホームズ、ローマの休日、ビートルズ等たくさん事例はあります。日本では聖地巡礼が認知されてきましたが、実は万国共通の感情だったんですね。日本のファンは熱心な方が多いとは思いますが。
しかし、感情を喚起させるものはプラスのものだけではなく、マイナスのものもあると聞きハッとさせられました。例えば、アウシュビッツがそれにあたります。私の出身地沖縄の「ひめゆりの塔」もそうだと思いました。広島や長崎の原爆関連の施設もそうですね。過去の失敗や人類の負債を見たり経験することで、感情が動かされるので、まさにコンテンツツーリズムです。

②アニメの中の景色が、ファンにとっては日常であるというお話もとても参考になりました。何年も引きこもっていた方が、アニメの中の景色を見るために長距離を移動して、現地に行き、それをきっかけに引きこもりではなくなったというお話が深く印象に残っています。その方にとっては近くのコンビニよりも、アニメの中の景色の方が日常的であるということでした。そんなこともあるのかと感心していましたが、スポーツもコンテンツだというお話が出てきた時に、私の中で理解が進みました。私はよく浦和レッズの試合を観に行きますが、私にとってはまさに試合が行われる埼玉スタジアムの景色は日常であり、非日常でもあります。また、埼玉スタジアムは私にとってのサードプレイスなんだろうなと思っています。そういった場所の存在は、私の人生にとって大きな価値があると思っています。アニメが好きな人たちが、聖地巡礼をする理由が最初はよく分かっていませんでしたが、色々とお話を聞いているうちに、コンテンツの対象がちょっと違うだけで、自分にも当てはまっていたと気が付きました。

色々なことを知り、理解しようと努力してみることは重要だなと改めて思いました。

以上

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