フジコ・へミング

この演奏会時、なんと90才!
それでこんな骨太な演奏!
まったく信じられない!

50過ぎて、もうだめだピアノが弾けない、ピアノに嫌われている、などとのたまっているわたしなんかミソカス以下ではないか!

フジコ氏といえばリストの「ラ・カンパネラ」が代表曲みたいなものだが、このコンサートではいろいろな作曲家の演奏をしている。
まるで誰かと会話でもしているみたいに。

髪飾りなど衣装は手作りされたり自前で用意されるそうだ。

猫ちゃんたちと暮らし、煙草をぷかぷかとふかして世俗なぞどこ吹く風。

そんな晩年のフジコ氏。

しかし、歩くのも覚束ない亡くなる2年前までこんな風にコンサートを開かれているなんて、神様がそうしろといっているようなものだ。

彼女の存在はこの世の財産だ、とみながいう。

クラシック界からまた一人巨匠が亡くなったことは、本当に寂しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?