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3/29~3/31ライオンズ戦を振り返る

シーズンレビュー


はじめに

2024年のプロ野球が開幕しました。オフに看板選手の移籍やら不祥事やらでゴタゴタが続いたイーグルス。親会社の業績不振で補強もままならない中、苦しい状況を一手に引き受けた今江新監督の下、シーズンのスタートを迎えています。
開幕はホームでのライオンズ3連戦です。PL学園出身の若き指揮官同士によるダービーマッチはどちらに軍配が上がるでしょうか。

ゲーム展開振り返り

第1戦 0-1 敗戦

開幕戦は両監督から事前に告知がありましたので普通に早川ー今井のマッチアップとなりました。
約3年イーグルスに勝ち続けているライオンズ今井。11試合負け無しで9連勝中との事ですが、この日も更にグレードアップした直球と特殊な変化をするスライダーを武器にイーグルス打線を寄せ付けず。結局、7回を2安打無失点2塁すら踏めずとこの日も相性の良さを見せ付けられました。
早川も開幕投手に相応しい投球。今井に負けずに7回まで0を並べますが、志願の続投となった8回に外崎にタイムリーを浴びて先制を許し、これが決勝点となってしまいました。
イーグルスは8回にようやく得点圏に走者を置き、9回も先頭小郷の安打でチャンスを作りますが得点には至らず。屈辱の完封負けスタートとなりました。

勝敗を分けた場面
個人的には9裏の浅村ですね。先頭の小郷が出て、迎えた第4打席。あそこで繋ぐか、せめて進塁させていれば会場の期待感も更に上がってアブレイユにプレッシャーをかけられたでしょう。何なら自ら長打で同点・逆転サヨナラのムードもあったはずです。あそこで1本欲しかったですね。

第2戦 2-8 敗戦

荘司ー隅田のマッチアップ
負傷離脱が無ければ開幕投手でもおかしくなかった荘司でしたが、初回から失点。先頭の金子、2番に入ったコルデロの連打であっさり先制を許します。
前日は打線沈黙のイーグルスは2回に辰己の3塁打を皮切りに光と阿部のタイムリーで逆転に成功!一輝のバントや小深田の進塁打も絡み、なかなか良い攻撃を見せてくれました。
リードを奪ったのも束の間、3回にライオンズは外崎とアギラーのタイムリーで3点を奪って逆転。イーグルス的にはメチャクチャ期待していた荘司があっさりKOされるショッキングな結果となってしまいました。
打線は2回以外は得点出来ず。チャンスは作るも肝心なところであと1本が出ず、藤平と松田が3イニング無失点に抑えるもチャンスを逃しているうちに終盤に西垣と翔天が失点。
結局は完敗ゲームとなりました。

勝敗を分けた場面
3回の荘司の投球
ですかね。逆転直後の3失点ですから「何をやってんねん」と。2回の攻撃が『繋がり』を見せた良い攻撃だっただけに、流れを持ってくるチャンスだったと思います。
それも点差が1ではなく2になったので、逆転前よりも広がってしまったのは結構心折れますよね。諦めたわけじゃないけど、心が折れた、ダメージを負ってしまったというのが正直なところだったと思います。

第3戦(現地観戦) 4-3 サヨナラ勝利!

内ー松本のマッチアップ
公式戦初先発の内でしたが、3回2死までパーフェクト投球で立ち上がりを快調に切り抜けます……と言いたいところでしたが源田に四球を出したところから暗転。金子ーコルデロー外崎の3連打に阿部の後逸も重なって一挙3失点と今回もビハインドを負います。
しかし直後の3裏にイーグルスも反撃。小深田のタイムリーと失策の阿部がミスを取り返す2点タイムリーを放ってすぐに追い付きました!
その後は両軍の投手陣が踏ん張ってゲームは延長戦へ。すると11回、イーグルスは小深田が犠飛を打ち上げてサヨナラ勝利!
今江監督に待望の初勝利をプレゼントし、開幕3連敗を回避しました!

勝敗を分けた場面
シンプルにサヨナラの場面ですね。正直『チャンスを作れど1本出ず…』の流れになっていたので、あそこで決まって本当に良かったです。
本当は9回に浅村が決めてほしかったんですけど…。

個人成績

救援投手

  則本 1試合1回0安打0四球1奪三振0失点13球 1H
 渡辺翔 2試合2回3安打2四球2奪三振0失点31球 1勝
   宋 2試合1.1回1安打0四球1奪三振0失点22球 1H
 鈴木翔 1試合1回2安打2四球0奪三振2失点23球
  藤平 1試合1回1安打0四球2奪三振0失点15球
  酒居 1試合1回2安打0四球1奪三振0失点20球 1H
ターリー 1試合1回1安打0四球0奪三振0失点14球 1H
  松田 1試合2回3安打3四球2奪三振0失点50球
  西垣 1試合1回2安打0四球0奪三振1失点14球

・開幕ベンチ入りした投手は全員登板しました。浅村があそこで決めなかったせいで翔太と宋が2試合いったものの連投にはならず。3戦目に投げた面々が基本的には接戦で起用されるリリーバー達かと思われます。

・則本以外はなかなかすんなりいきませんでしたが、ほとんどの投手がゼロで帰ってきたので何とか無事開幕といったところでしょう。
その中で心配なのが翔太です。私はかねてから「2年続くって結構凄い、基本2年目は失敗すると思った方が良い。ましてや6月から出てきて50試合以上投げたんだから勤続疲労が無いわけが無い」と言ってきました。
球の力はまずまずですが、制球がオープン戦の時からよくありません。走者を出すし、更に球数は増え、ピンチになれば無理な出力を要し、どこかで爆発しないか不安です。私の心配が杞憂に終わる事を祈るばかりです。

先発投手

早川 7.2回6安打1四球8奪三振1失点109球 HQS達成 黒星
荘司 4回7安打1四球4奪三振1HR5失点82球 黒星
 内 6回4安打1四球5奪三振3失点(自責2)78球 QS達成

・早川は初の大役を見事に務め上げたと言って良いでしょう。正直「二桁勝ったわけでも無く、170イニングくらい投げた実績も無いのに大丈夫か?」と思っていましたが、エースに成りうる投球内容でした。
新球フォークでの奪三振は勿論、全ての球種・コースで安定してストライクが取れていたので光も安心してリード出来たのではないでしょうか。序盤、若干変化球が高いなと思って見ていましたが、中盤以降修正したのはさすがです。
この試合では黒星となってしまいましたが、不安視されていた先発陣に光が差したような、そんな今後の期待を抱かせてくれたなと今は感じています。

・荘司は負傷離脱があったとはいえ、前週のオープン戦でも状態が良さそうだったので問題無い(寧ろ早川より状態良いだろくらいに思ってました)と思っていましたが……ちょっと残念でしたね。
ライオンズの打者が、確実に打てるボールが来るまでファールやしっかりボールを見逃したりとアプローチが抜群だったように思います。荘司としてはいつもなら多少ボール球でもファールや空振りでカウントを稼げていたので、そこが叶わなかった形です。キレが無かったのかな??

・内は快調に立ち上がりましたが、3回2死で源田に四球を出してから一転して連打を浴びて3失点。
しかし、感心したのはここから。ズルズル行ってしまうのかと思いきや、4回から再び修正。変化球でもカウントを悠々取れるし、球数管理も完璧。結局失点後の3イニングで出した走者は1人、四球はゼロ、結局QS達成とゲームをしっかり作ってきました。最終的に勝てたのは内の修正能力の高さも大きな要因だったと付け加えておきたいです。
※4/1付で抹消。先発転向初年度という事でゆとりローテですかね

野手

  茂木(8-2)0打点1四球1三振
 小深田(13-4)2打点1四球2三振1盗塁
  小郷(11-4)0打点2四球2三振
  浅村(11-0)0打点2四球4三振
  島内(10-1)0打点3四球1三振
フランコ(4-0)0打点0四球4三振
  阿部(9-3)3打点0四球3三振
  辰己(12-2)0打点0四球2三振
  太田(5-2)1打点1四球2三振
  村林(10-3)0打点0四球3三振

・HRが出なかったですね。そもそも長打が2試合目の辰己の3塁打のみで、チームOPSは12球団で下から2番目だそうです。迫力不足は否めず。

・深刻ですね浅村。もうイーグルスファンは昨年のデジャブです。島内もこの3試合そこまでインパクトを残せず、また暗黒の4月になってしまうのではないかと心配しています。毎日打てなんて勿論言いませんので、せめてどっちかは元気な姿を見せてほしいです。

・フランコが何と2試合終わって抹消となりました。フリースインガーのごとく振り回して全くボールにバットが当たらずの残念4打席。
代わって合流した全くタイプが違う辰見が、すぐにチームの勝利に貢献。来日2年目の大砲の運命は如何に??

総評

自他共に最下位予想のチームなので、難しくなるだろうなとは思っていました。1勝2敗、ライオンズの投手陣とイーグルス打線の仕上がりを考えるとこんなもんではないでしょうか。
3試合総じて言えるのは、なかなか打てないな、得点出来ないなというところです。そして3戦目を現地で見た時に思いました。「チャンスはそこそこ作っている、問題はやはり浅村、島内のところだ」と。結局は彼らが打たないと始まらないのです。
投手陣に関しては荘司は残念でしたが、他のメンバーはまずまず思った通り・実力通りの形が出せているかなと思います。救援の項で挙げたように翔太も少し心配ですがね。
やはりこれから勝ち星を増やしていくには打線ー得点ー浅村・島内、この辺かなと思います。

次カードに向けて

次は月曜の休養日を挟んで、エスコンフィールドでファイターズとの2連戦です。先発予想はイーグルスがポンセー岸、ファイターズが山崎福ー北山でしょうか。
ファイターズはZOZOマリンでマリーンズに勝ち越してホーム開幕戦を迎えます。私の予想では今季2位になる予定のファイターズ。若手が経験を積み、強力な外国人野手が加わって元々ポテンシャルの高い投手陣と共にリーグを席巻する可能性を秘めたチームと言えるでしょう。そんな相手にイーグルスがどこまで対抗出来るのか、今季の勢力図を占う大事な2連戦です。
何とか1個でも勝って、負けてないぞって部分を見せてほしいなと感じます。

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