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自由な心と規則的な身体



最近は、「心と身体の・・・」と両方面倒みますよ、っていう看板出している方多いのですが、そこには私も一つ言いたいことがあります。かくいう私も「心と身体のトータルカウンセラー」とか自己紹介に書くこともありますが、私の特技は「棚に大きな荷物を上げること」。

心は、なんか違う・・・と思っていることにガチガチに縛られたり、強制させられたりするとうまく機能しなくなるというのは、たくさん人にも言ってきました。

しかし、一方で身体はその逆の傾向があります。身体は、ある程度の規則正しい行動をすることでしっかり機能してくることが多いのです。心と身体、一緒ではありません。どちらかが具合悪くなると、もう片方に影響が出るということはありますが。

特に身体は何か起これば、心より早く反応が起こります。カウンセラーにはリファーといって、自分の専門外のクライアントが来た場合、専門家に送るという大事な仕事があります。

話しは変わりますが、優れたプロフェッショナルは「何でも出来る人」ではなく「ここから先はもっとプロの人に任せるべき」という考えが瞬時に出来る人だと思っています。何でもやる人はあまり信用していません。
私も私の範囲外の人はお断りすることも多いのです。

専門以外、わたしじゃだめなの。

話しが逸れましたが、先ほどの身体が早く反応するという部分に戻ります。身体が変化してくると、人間は行動が変わってきます。これは、心が行動を変えている場合もありますが、身体の変化が行動を変化させることも多いのです。

例えば、何かのきっかけで自律神経のリズムが崩れたとします。自律神経がうまく機能しないと、人間本来の持つ、夜眠くなり、朝目覚めるという基本的なことが難しくなります。そうなると、例えば昼間にかけなくてはいけない掃除機や、朝に出さなくてはいけないゴミ等の作業が出来ず、身の周りのことがどんどん乱れていきます。周りの環境が乱れると、心も荒れていくことも多いのですが、そこから心のケアだけしても解決しないのです。

まずは、生活を規則正しくして身体を自然に働く状態に戻してあげるのです。最初は、そんなこと位で・・・と言う人も多いのですが、意外としっかり寝ることやしっかり食べることが出来ない人が増えています。
心にはリベラル(自由)を、身体にはルーチン(規則的な日常)を。
これ、逆な人が多いですね。心はガチガチに人に縛られて、身体には無関心。

自律神経は自律の神経。自分で律して動くのですが、律するためにはある程度のルールが必要です。自分に厳しく、人には柔軟に、です。私もおやつは一日、2回までと自分を律しています。美味しい物を食べるときには「ちょっと食べる?」と人にも柔軟です。

自分の芯はどこにありますか?自分の芯の礎になる身体はなぜ大切にしないのですか?
様々な情報があふれかえり、セミナー講師をしていても新しい情報を常に求められます。
苦しいときもあります。でも、いつも最終的に思うこと。

事実こそが本質で、本質というものは時が経っても古くはないのです。
自分という存在が不安定で、いつも悩んでいる人。一回、自分の身体の基本に戻ること、そして芯をしっかり作りなおすことで自分という存在をしっかり確認することが出来ます。

すべてはここから。新しい情報や新しい自分ばかりに焦る必要はないよね。
誰にも壊せない芯を作るのがいろいろなことを楽にする一つの方法。

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