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わたしが好きな「東京」がテーマの3曲

はじめに

多様な文化を発信し続ける大都市、日本の首都「東京」。

いろんな切り口から「東京」をテーマにした曲は数多くあって、

イメージする曲も人それぞれなのではないかと思います。

そんななか「東京」の名曲といって、多くの人が真っ先に思い浮かぶのは、

交際相手を地元に残したまま上京してきた経験のある人なら共感せずにいられない、くるりの『東京』ではないか、と想像するのですが、

今回は、わたしが好きな「東京」ソングを3曲紹介させていただきたいと思います。

竹原ピストル『東京一年生』

フォーク・バンド 野狐禅 解散後にソロ・シンガーソングライターとして活動、また俳優としても知られる竹原ピストルさんの『東京一年生』。

暮らしづらいのは街のせいじゃない
暮らしづらいのは大丈夫 夢があるからさ
がんばれがんばれ 東京一年生

この曲は女優の吉岡里帆さんが、ある音楽番組で無名時代にオーディションで上京するたび『東京一年生』を聴き、背中を押してもらっていたというエピソードを披露しています。

わたしは、この曲が収録されているアルバム「BEST BOUT」がリリースされ、竹原ピストルさんがラジオ番組にゲスト出演した際、スタジオで『東京一年生』の弾き語りをし、女性アナウンサーが思わず泣いてしまったエピソードを覚えています。

「東京」に限らず新しい生活をはじめたことのある人にとっては当時を思い出すきっかけに、「東京」で新生活をはじめる人にとっては応援歌になるのではと思える歌詞は心を打ちます。

GOING UNDER GROUND『東京』

埼玉県桶川市出身、現在は3名で活動するロック・バンド GOING UNDER GROUND のセンチメンタルな楽曲『東京』。

気付けば今日もいつものコンビニで
ジュースを買って立ち読みをする 
特に読みたい本なんかないくせに・・・ 
終電が行くとわりと静かな街 
明かるい夜はとても便利です 
寂しい夜もなんとかやってゆける

東京で暮らしている若者の何気ない日常を切り取ったような冒頭の歌詞。

最近じゃ道に迷う事もないけど
最近じゃ道を選ぶこともしないんだよ

東京の生活に慣れるのと同じくして停滞している人たちの共感を誘い、後半では

ナビにたよらない旅に出てみようぜ

と歌っていて、いっしょに閉塞感を打破していこう!と、背中を押されている感覚にさせてくれます。

THURSDAY’S YOUTH『東京』

Suck a Stew Dry あらため THURSDAY'S YOUTH として活動するロック・バンドのアルバム「東京、這う廊」に収録されている『東京』。

冷たい街並みに飲み込まれても 僕らの体は温かいぜ いつだって
足を取られて立ち竦めば 人はすれ違う それぞれの体温で
生きてゆく 頼まれなくとも 全てを見てきた
この街はいつだって
東京

この曲は、応援歌でも聴く人すべてを救う曲ではしないかもしれません。

でも「東京」の街全体が母のような存在で、夕暮れ時に順調な人、迷う人すべての人をやさしく包み込んでくれる光景が浮かんできます。

「東京」でくすぶっている人を励ますのは気恥ずかしいけれど、街とバンドは見守っているよとエモーショナルなメロディとともに言われているような気がするのです。


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