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中3担任必見!卒業までの活動5選

2月も中盤に差し掛かり、高校入試も終盤戦に差し掛かっている頃。

中学3年生の生徒の様子は…
①入試が終わっておらず、緊張感がある生徒
②入試が終わって、残りの中学校生活を楽しもうとする生徒
③進路も確定し、何となく脱力した生徒
④高校生活に向けて、部活動に参加して準備をする生徒
など、様々。同じクラスに状況が異なる生徒が集まっているため、個別対応が必要な時期です。

卒業まで残りわずかな生徒にどんなことをしようかと悩んでいる先生方も多いのではないでしょうか。そこで、卒業までの数週間で可能な活動を5つご紹介します。


①卒業記念ムービーの作成

【方法】
入学式からこれまでの日常生活や行事の写真をつなげて、生徒に人気の曲をBGMでつけて作成します。動画編集ソフトがあれば比較的簡単にできます。動画編集ソフトがない場合は、powerpointでスライドを作成し、mp4に変換する方法もあります。なるべく多くの生徒が登場するように心がけて作成しましょう。最近では、生徒のほうが得意な場合もありますので、進路決定した生徒と一緒に作成してもいいかもしれません。

【効果】
学年集会などで流すと間違いなく盛り上がります。ポイントは異動された先生からのメッセージを挿入しておくこと。また、後半はバラードをBGMにして、クラスで協力している様子や友人と笑いあっている様子の写真を流すと、「もう中学校生活おわるんだな…」って感じが出てきて、感動を呼びます。

【注意点】
これに凝りすぎる先生は、時間も忘れて没頭しがち。この作業で疲れて、卒業間際の生徒と関わる時間をおろそかにしてしまったら本末転倒です。

②卒業文集をつくる

【方法】
生徒の作品やプロフィールをまとめた文集を作成します。クラスのみんなへのメッセージのコーナーや、クラス何でもランキングもあると卒業アルバムとは違った楽しみ方ができて面白いです。また、原稿の回収・管理などを生徒主体で行えば、生徒の経験値を増やすことにもつながります。

【効果】
将来見直して、中学生時代の自分がどのようなことを考えていたのか振り返る材料となります。生徒主体の活動にしやすいので、進路が決定した生徒の学校生活へのモチベーションを高めることに寄与します。

【注意点】
印刷・製本の時間が必要です。3学期はとにかく時間がないので、合間をぬって作成しなければなりません。また、ランキングなどを行う場合、一部の生徒に偏ってしまうことも考えられるので項目を工夫する必要があります。

ムービーや手紙は感動を与え、文集は将来見返す材料となり、学活や恩返しの活動の企画はリーダーシップをとった経験となります。どれがいい・悪いということではなく、それぞれねらいを明確にして行っていけば意味をもつものになります。

③卒業式の日の学活を生徒に企画・運営させる

【方法】
進路決定した生徒たちに卒業式の日の学活の時間を20分間など時間を決めて提供し、自由に企画・運営できる旨を伝えます。司会進行も生徒が行います。

【効果】
イベントの企画を模擬体験することができ、生徒の新たな一面を発掘したり、生徒自身が新たな自分の強みを発見したりする可能性があります。卒業式を見に来た保護者に子どもたちが主体的に活動している様子を見てもらえて、成長を感じ取ってもらえると思います。

【注意点】
生徒にただ丸投げしていても、進んでいない場合があります。先生が、時折進捗状況や流れを確認し、その学活が無事に実施できるかどうかの最終的な責任は先生がとるようにしなければなりません。

④家族への手紙

【方法】
15年間育ててくれた、そしてこれからもお世話になる家族へ感謝の手紙を書きます。卒業式の日に渡します。

【効果】
生徒だけでなく家族にとっても節目となる義務教育修了を手紙という形でともに振り返って将来につなげてもらうことができます。

【注意点】
家庭環境に配慮が必要な生徒もいるので、個別対応は必須です。かならずしも親でなければならないわけではありません。祖父母・親戚・先生など臨機応変に対応しましょう。

⑤立つ鳥運動

【方法】
これまで3年間使ってきた校舎を清掃します。まさに活動名の由来「立つ鳥あとを濁さず」です。学校に恩返しをするつもりで、普段の掃除よりも念入りに時間をかけて実施します。

【効果】
感謝の気持ちや卒業への気持ちを整理することができます。清掃活動を通して、自分自身と向き合い、内面磨きをすることができます。

【注意点】
教室だけでなく、校舎の広範囲を清掃するので、他学年の授業の妨げにならないように調整をする必要があります。


中学3年生の担任の先生方は、お忙しい上に、進路決定に関わるという重圧と向き合っていて本当に大変だと思います。卒業まであと少し。良い卒業の日を迎えられることを祈っています。

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