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30歳、31歳。

31歳になった。

誕生日は誰のためでもなく、自分のために文章を書くと決めている。例年どおり、今年も多分エモい。

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私には「オンとオフの切り替え」がほとんどない。

こう書くとカッコよく聞こえるかもしれないが、ただ残業癖が強いだけである。しかしながらそんな残業厨の私であっても「誕生日くらいは仕事から離れたい」と感じるものだ。ということで、今年は思い切って4連休にした。

成長至上主義なもんで「4日も仕事をしないと不安になるんじゃないか」と思ったが、意外と大丈夫だった。おいしいパン屋に行ったり、美容室にいったり、デパートにいったり、本を読んだり、映画を観たり。

なんだ、私もちゃんと休めるじゃないか。

振り返ってみれば、29歳よりも30歳のほうが仕事以外の思い出がたくさんある。親の顔を見に実家にたくさん帰ったり、キュ〜トな姪っ子甥っ子と遊んだり、パーソナルトレーニングに通ったり、コーチングを学んだり。

どうやら仕事の合間にきちんと意図的に休めていたらしい。

え、私、時間の使い方ちょっとうまくなっちゃったかも?

……齢31になっても心の中のポジティブハッピー野郎は健在である。

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最近は本を読むのが楽しい。

かくいう私はもともと読書家ではない。どちらかというとマンガを読みたい。ジャンプ+の人気タイトルはほぼすべて読んでいる。谷くんが好き。そんな人間なのだが、最近は自発的に本を手にとっている。

なぜここまで「インプットがおもしろい」と感じるようになったのか。

その答えは間違いなく「アウトプットする場があるから」だ。

マーケティングやマネジメントの本はもちろんのこと、小説であっても美容本であっても、なにかしら行動につながる感覚がある。だからインプットがおもしろいのだ。

「ビジネスパーソンたる者、本を読まねば」としぶしぶ本を手にとっていた過去の自分に教えてあげたい。

「まずはバッターボックスに立て」と。
「なればインプットも楽しくなるから」と。

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ちなみに先日、久々にストレングス・ファインダーをやった。

2014年:最上志向・内省・戦略性・自我・責任感

2022年:学習欲・責任感・達成欲・自己確信・調和性

この結果には「いや、自分どんだけインプット(学習)楽しいんだよw」とセルフツッコミせざるを得なかった。

それに「自己確信」というキーワードには驚いた。

「自己確信」の資質が高い人は、自分の能力と判断力に自信を持っており、リスクを冒すこともあります。まるで、自分が正しい方向へ進んでいることを教えてくれる羅針盤が体内に備わっているかのようです。

クリフトンストレングスの資質「自己確信®」の紹介

ある。完全にある。完全に羅針盤が芽生えてしまっている。

「自己確信」が老害のタネになってしまわないよう、いくつになっても素直さや謙虚さを忘れずに生きたい。改めて強くそう思った。

もしも私がまだ素直さや謙虚さを忘れずに生きられているとするならば、それは経営者にインタビューし続けていることが大きいように思う。思考力も行動量もなにも及ばない諸先輩方の前ではどうしたって高慢になんてなれない。

日常的に取材をおこなうようになって3年ほど経つが、「経営者の声を浴び続ける機会」は自分にとってとんでもない財産になっているという確信がある。だから今後も続けたい。いい記事を書いてみせますから。

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最後に、そんな諸先輩方から教えてもらった大切なことをまとめて終わろうと思う。

1.力学を制する

とある人は「全体最適の意識を根付かせるために、全社の業績に連動した賞与を出している」と語る。またとある人は「マーケティングで成果を出すためにはまずクイックウィンが必要。そうしてようやく他部門が巻き込めるようになる」と語る。

共通するのは「人を動かすために(直接的に指示を出すのではなく)場に流れる空気をコントロールしている」ことだ。私はその "空気の流れ" のことを勝手に「力学」と呼んでいる。

本来怠惰である人間に対し「力学」が及ぼす影響はあまりにも大きい。マネジメントにおける主要な能力の一つは、力学を制することなのではないかとすら思う。

2.時間軸を長く捉える

とある人は「長い人生で考えれば、目の前の失敗なんて失敗ではなくなる」と語る。またとある人は「差別化ポイントがなければ作ればいい。いますぐは無理でも3年あれば作れる」と語る。

共通するのは「時間軸を長く捉えている」ことだ。目の前の事象を "いまこの瞬間だけ" で切り取るのではなく、"長い人生の一場面" として切り取れば景色は変わる。やるべきことも変わるのだ。

3.やり切る

とある人は「広告運用の秘訣ですか?根性です」と語る。またとある人は「企業の競争優位は戦略ではなく実行力です」と語る。

ビジネスにおいて唯一の必殺技があるとしたらこれなんじゃないか?と思うほど、成功の秘訣は「やり切る」に帰着する。これ以外にない。本当にない。びっくりするほどない。

これほど自明なことなのになぜ人間はやり切れないのだろうか。そのヒントは、1と2にあるようにも思う。



さて、1年後はいったいどんなフェーズにいるのだろうか。どこにいてもいいけど、ダサいことだけはしてんなよ、自分。

これは1年前の自分からのメッセージだ。

いまの私はどうだろう。カッコよく生きれているだろうか?

少なくとも「カッコいい自分でありたい」という思いだけはまだしっかりとここにある。

今日から始まる31歳も、精一杯背伸びして、カッコつけていくよ。

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