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「眞子さま&小室圭さん結婚記者会見」を映画評論家が分析したら大変な結論が出た

2021年10月26日の午後、午前に結婚したばかりの眞子さまと小室圭さんが結婚記者会見を開きました。

私は最初、何の気なしにそれを見ていたのですが、その内容たるや想像をはるかに超えるもので、終わった後はあまりの衝撃に呆然となってしまいました。

二人の立ち居ぶるまい、視線の方向、言葉の選び方、タイミング、伏線の張り方……。すべてが一つの「答え」を指し示している事が、やがてわかりました。

これは二人の、というよりおそらく眞子さまの心を込めた、一世一代の「場」だったのではないか──そう直感しました。

そこで今回は、映像分析を職業とする者として、この会見映像からわかること、そして眞子さまがひそかに込めたであろう真のメッセージを読み解いてみたいと思います。

■冒頭とラストのハモり

冒頭、二人はアイコンタクトをした直後「どうぞ、よろしくお願い申し上げます」と同時に発声します。眞子さまには全く迷いがなく、やや小室さんが合わせた形になりましたが、二人の声はぴったりと合っていたと思います。

思えば二人は入場時から、フィギュアスケートのペア演技のように息が合って、合わせていました。一心同体といっても良いほどです。

さて、ここは自信をもって言いますが、これは明らかに二人の、それもおそらく眞子さまが主導した「自己演出」だと思います。演出といっても悪い意味ではありません。彼女の「意思表明」といっても良いものです。

この会見じたい、眞子さまの強い意志、感情の力を感じさせるものだったことは、見た方ならきっと頷いてもらえるはずです。

まとめると、動きもセリフもハモらせることで、「私たちは一体だ」と堂々宣言したわけです。

■このオープニングからわかる、眞子さまが会見で伝えたかった最大の主張

ではなぜ彼女はそんな主張をしたのでしょうか。

結論からいうと(理由はこの後説明します)、一体たる二人を「引き裂こうとしたすべてのもの」と闘う覚悟の公表でしょう。

──私たちは絶対に離れない、絶対に負けない。そんな眞子さまの覚悟とプライドが見えるようなド迫力の幕開けでした。

もっとも眞子さまご自身は、最後まで抑制のきいた立派な態度だったので、もしかしたらほとんどの人は気づかなかったかもしれません。

しかし私から見れば、皇族(この時点では皇籍離脱してはいますが)の方が、ここまで感情をあらわにする様子をこれまで見た事がなかったので、本当に驚きました。

あの見事なハモりは、おそらく相当二人で練習したはずです。そこまでしてでも伝えたかった一心同体アピール。このテーマは徹頭徹尾、会見の最後まで一貫していくことになります。

つまりこれこそがこの会見の最大の主題であり、伝えたかったことだといってよいでしょう。

■上皇陛下のビデオレターに匹敵する、魂のこもった言葉

眞子さまは一通りお礼を述べた後、早速結婚騒動について語り始めます。というより時間のほとんどはこれに費やされました。

ここで飛び出す最初の重大な発言は、眞子さまがこの結婚について

「自分たちの心を大切に守りながら生きていくために、必要な選択でした」

と語ったことです。

いやはや……およそ自分の結婚の理由を、あるいは結婚そのものをこんな風に説明する女性を、私は見たことがありません。

なんと彼女はこの結婚の本質を、まるでのっぴきならない危険からの緊急避難のような、そんな風に表現しました。眞子さまが複雑性PTSDに診断されたとの報道が、思わず脳裏をよぎります。同じようにこの瞬間、会見を見ていた日本中の多くの人が不穏な空気をかぎ取ったことでしょう。

とくにこの発言の「自分たちの心を大切に守りながら」というフレーズは、全く同じ言い回しでのちほど繰り返されることになります(この記事の最後に注目してください)。

眞子さまが意図的にこの言い回しを使ったのは間違いないので、極めて重要な思いが込められているということです。

繰り返しになりますが、皇族だった方がこれほど感情をこめた言葉を語るのは、近年では上皇陛下が生前退位の意思を語ったビデオレター以来だと私は感じました。

■小室さんの「愛しております」は、眞子さまへの告白ではない

この発言、

「自分たちの心を大切に守りながら生きていくために、必要な選択でした」

の直後、大きな見せ場がやってきます。文字通り"即座"に小室さんが

「私は眞子さんを愛しております」

と重ねるように言うのです。ここはじつにドラマチックな”絵”になりました。

このタイミングは、まさに狙いすましたような間を感じさせるものなので、機会があればぜひ皆さんも見直していただきたいと思います。

この「愛しております」は、小室さんが会見の場で新妻に告白したわけではもちろんなく、事前に眞子さまも認識、承認していたわけです。

つまり最初に指摘したとおり「二人は一心同体」だと繰り返すこの会見のテーマを強調するための言葉だったということ。この「愛しております」でさえも、眞子さまの強い意思表明の一つなのだろうと思います。

それは別にのろけているわけじゃなく、二人を引き裂こうとした日本人のダークサイド、闇のフォースへ立ち向かうため。

徹頭徹尾この会見は、ニッポンダークサイドと眞子さま夫妻の孤独な闘いなのだと、強く感じさせられます。

■さらなる爆弾発言が続く

この会見は午後に行われた、つまりこの時点ではもう眞子さまは皇族ではなくなっているという点も重要です。

「本日まで、私が公に発言する機会は限られてきました」

と彼女が口に出したあとは、それはもう爆弾発言のオンパレードになります。だいたいこの発言じたいがほとんど事件のようなものです。"今日の午前までは皇族だったので、自由に発言すらできなかった"と暴露しているようなものですので……。

そんな暴露大会の、いよいよクライマックスが次の発言です。

■小室さんの留学の前倒しをお願いしていた、その真の意味とは

なんと眞子さまは、小室さんの留学を前倒しして、海外生活の拠点を早く作ってほしいと、そういう事をお願いしていたというのです。

これがまたとんでもない爆弾発言で、これではまるで、彼女は日本を出たかった、それも一刻も早く離れたかった、そのために鬼早で結婚したかったと言っているようなものです。誰が聞いてもそういう解釈しかできないところがキョーレツです。

しかもその理由は、すでに会見の最初に答え合わせが終わっています。覚えているでしょうか?

「自分たちの心を大切に守りながら生きていくために」

ですね。

これ、裏返せば、このまま日本にいては「自分たちの心を大切に守りながら生きていく」事が出来なかったということじゃないですか。

彼女に心無い言葉を投げかけていたすべての人たち。ニッポンダークサイドに、この悲痛な叫びは果たして伝わったでしょうか。相手は内親王殿下だった人ですよ? そこまで追い詰めた事をどう感じているのか、一度聞いてみたいものです。

ここから眞子さまはニッポンダークサイドへの批判を矢継ぎ早に展開しますが、このときの表情はそれまでとは違っていました。

そこには抑制が効いた中にも、この場でこの発言をすることの重さを理解している者ならではの覚悟と凛としたたたずまい、そして強さを感じさせるものがあったのです。私は、なんと美しい姿だろうと思わず目を奪われました。

■ラストに待ち受けていた、衝撃の一言

何度も驚かされた約10分間。そのラストシーンは、まさに衝撃の結婚会見にふさわしい感動的な言葉によって幕を閉じます。

忍耐強くて、責任感が強くて、内には確固たる愛と強さを秘めた我が国の(じつに型破りで格好いい)プリンセスは、自身の結婚会見であろうことか、(結婚とはもはやほとんど関係ない)この日本社会に対する問題提起をする離れ業を見せたのです。それは彼女の悲痛な実体験から紡ぎだされた厚みある言葉であり、日本人のもっともどす黒い部分を、決して気品を失わずに指摘した、まさに離れ業だったと思います。

そんなわけで最後の最後に眞子さまは(自身と同じように)この日本で生きにくさを感じるすべての弱き人たちに寄り添い、カメラの向こうでみている全国民に対して、力強く温かいメッセージを発しました。

それについて、私がいまさら解説するのは野暮というものでしょう。眞子さまの言葉(あの言い回しもちゃんと入っています)を引用し、そして幸福な結婚生活を願い、この記事を終えることにします。


「今、心を守りながら生きることに困難を感じ、傷ついている方がたくさんいらっしゃると思います。周囲の人の温かい助けや支えによって、より多くの人が心を大切に守りながら生きていける社会となることを心から願っております」

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追記
この記事の続編はこちら
https://note.com/maedayuichi/n/n73018cc0f471


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