カエル博士のなんでもない日常 こだわり

カエルの研究で学位をとった駆け出し研究者である僕が、好きな研究だけを続けられるほど甘くない厳しい研究の世界で必死に生きていく日常を記録するための日記です。研究者がどんなことを感じて日々生きているかをありのままに書いていこうと思います。

研究者はこだわりが強いと思う。

今のプロジェクトにはいろんな分野の研究者が集まっていろんな企画をしているわけだが、一つの企画を進めるにもお互いの意見が衝突することもある。それぞれやっぱり自分の考え方やこだわりというのがあって、衝突することは仕方ないことである。

ただこの衝突するって部分、けっこうマジな感じで衝突する。たぶん一般の人が思っている以上にすごい勢いで衝突しているように思う。

仲が良いとか悪いとか関係なく、自分はなぜそう思うのかとか、どういう理屈なのかとか、真正面からぶつけ合うのだ。けっこう語気が荒くなる事もあって、知り合いに「仲悪いの?」と言われたりもしたこともある。そんな衝突が終わった後にケロッとして仲良く笑顔で雑談してたりするという不思議なことも起こる。

それはなぜかと自分なりに考えていて、研究者のサガなんだろうなぁと思ってしまった。なぜなら研究者は自分の研究に関して、いろんなコメントや指摘をもらってそれに論理をもって応戦するという訓練をひたすら行っている生き物だからだ。議論が大好きな我々は多少の言い合いになることが普通であり、それ自体にそんなに悪い印象は持っていない。

ただ、熱い議論や論理の応酬が、ときどき行き過ぎてしまうことがある。僕はどうにも自分の中で納得できないとき、とことんまで議論しようと思ってしまうことがある。熱くなりすぎてしまうのだ。ゼミのコメントとかでもムキになって猛反論してしまったりすることもある。

自分の熱くなりすぎる悪い癖を反省しながら、もっと冷静にできるように、大人の研究者になっていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?