エイジス(4659)に関するメモ(1)

何をやっている会社か。四季報オンラインより。

【特色】棚卸代行で国内断トツ。地域FC等と連携し全国展開。海外棚卸代行、国内店舗サポート拡大

そんな会社聞いたこともない、という人も多かろう。自分もその一人だった。ジャスダック市場上場で、毎日の出来高も少ないので話題になることはほとんどない。しかし、同社の業績と財務の履歴を見て目をむいた。

株探より。

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売上規模はこの25年で7倍に。ROEはだいたい毎年二桁あり、営業利益率6期連続二けたの見込み。赤字の年度はない。売上280億あれば来年4月の東証市場区分変更でスタンダードには区分されそうな会社ではある(流動性で引っ掛かるかもしれないが)

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自己資本も20年で約10倍に伸び、自己資本比率は年々よくなり今期の3/4四半期が終わった段階で 82.6% と鉄板の安全度。有利子負債もない。

何をやっている会社か同社の公式ウェブを見に行くことにした。

当社は1978年に日本で初めて棚卸ビジネスを立ち上げました。

社歴は結構あるんだ。

当社は現在、日本のみならずアジア各国の小売業を中心に約2,500社のお客様にサービスを提供しております。 主力の国内棚卸サービスではおかげさまで70%を超えるシェアをいただいておりますが、絶えず新しい技術の開発に取組み、オペレーションを進化させ続け、生産性の向上と業務品質の向上に努めて

40年やってきて、BtoBビジネスで2500の客先を持ち、国内シェア70%。普通に凄くないか?

また、海外棚卸サービスにおいては、アジア主要各国・地域に進出しており、事業の拡大を一層加速させております。

国内シェアが70%なら、もう伸びしろは少ないんじゃないかというのに対する答えがこれである。海外棚卸サービスも手掛けているんだ。

「日本を代表する棚卸のエイジスからアジアを代表するリテイルサポートのエイジスグループ」というvision

Ullet で有価証券報告書の「対処すべき課題」を見る

経営の基本方針は

「お客様に棚卸のプロフェッショナルとして最高レベルの棚卸サービスを提供する」を基本方針としてまいりました。またグループ経営理念として「Mission」および「Values」を定め、エイジスグループとしてチェーンストアの発展と豊かな社会の実現に貢献していく

目標とする経営指標

従前より、売上高および営業利益の拡大を第一の目標にしてまいりました。今後もチェーンストアの発展に貢献する高い品質のサービスを提供するための開発投資を行いながら、売上高および営業利益を意識した経営を進めていく考え
連結営業利益率については、前期水準以上を目標としてまいります。経営の効率性を測る指標であるROA(総資産利益率)やROE(自己資本利益率)についても、現在の水準からの更なる向上を図っていく所存

海外ビジネスについては

海外棚卸サービスについては、国内棚卸サービスと同等のテクノロジーの活用を進め、さらに当社が定める統一の管理数値を用いて作業品質および生産性の向上に努めてまいります。これにより、海外におけるエイジスブランドを確立し、各国内資企業などの顧客先を拡充することにより、売上・利益の拡大及び収益体制の強化を図ってまいり

非の打ちどころがない会社と感じているのは私だけだろうか。足りないのはIRだけかもしれない。

年足を見よう

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10年で最安値495円から9倍になっているか。さぞ割高な PER なんだろうと思ったら、まだザラ場だけど、

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PER =10.2倍だそうだ。102倍じゃないよ。10.2倍だ。割安じゃね?

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