エイジス(4659)に関するメモ(2)

noteにこの会社についてのタグが既にあったので、それを検索してみたら以下の記述が見つかった。

2016年にブラック企業として行政指導。

ほう、そんな歴史が。ちょっと検索すると

厚生労働省千葉労働局は19日、最長で月約197時間の違法な時間外労働をさせていたとして、千葉市の棚卸し業務代行会社「エイジス」(ジャスダック上場)を是正指導したと発表した。

なるほど、事実としてあったのね。この問題があった期の有価証券報告書をチェック。

平成28年5月19日付にて千葉労働局長より、長時間労働について是正指導を受けました。その後、指導内容を真摯に受け止め、長時間労働を撲滅すべく労働時間管理の徹底、業務量の平準化および業務の効率化を最優先課題として取り組んでまいりました。その結果、是正指導を受けた平成28年5月以降、1カ月当たり100時間を超える時間外・休日労働を行った従業員は当会計年度末現在まで継続して0名となり、労働環境改善に向けた成果は継続的に得られております。
業績面につきましては、売上高は長時間労働対応として繁忙時期における業務の受注を調整いたしましたが、その一部については閑散時期への移行ができたこともあり、前年同水準となりました。利益面においては、「収
益力強化」を中期課題と位置づけ、前期より取り組んでまいりました。重点施策である棚卸閑散期の業容拡大および生産性の改善については、いずれも前期に続き着実に成果が表れました。

一定程度は、解決しているようだ。

あと、ICタグで棚卸業務ってなくなるんでないの?という疑問はあるにはある。それについては毎年の有価証券報告書の「事業のリスク」で毎年どう触れられているかを追ってみよう。

2017.03 有報

現在、流通小売業界においてICタグ導入によるさまざまな効果が議論されており、その導入については一部衣料品チェーンおよびコンビニエンスストアにおいて、実装実験の段階に入っております。現時点では、技術および費用の面等から、流通小売業全体への普及にはもうしばらく時間がかかることが予想されます。しかし、それらの各種課題が解決された場合、実地棚卸業務の方法等に影響を与える可能性があります。

2018.03 有報

現在、流通小売業界においてICタグ導入によるさまざまな効果が議論されており、その導入については一部衣料品チェーン、コンビニエンスストアおよびドラッグストアにおいて、実装実験の段階に入っております。現時点では、技術および費用の面等から、流通小売業全体への普及にはもうしばらく時間がかかることが予想されます。しかし、それらの各種課題が解決された場合、実地棚卸業務の方法等に影響を与える可能性があります。

2019.03 有報

前年と同じ文章が繰り返されている。

2020.03 有報

 現在、流通小売業界においてRFIDや画像認識技術の導入によるさまざまな効果が議論されており、その導入については一部衣料品チェーン、コンビニエンスストアおよびドラッグストアにおいて、実証実験の段階に入っております。現時点では、技術および費用の面等から、流通小売業全体への普及にはもうしばらく時間がかかることが予想されます。しかし、それらの各種課題が解決された場合、実地棚卸業務の方法等に影響を与える可能性があります。

「ICタグ」が、「RFIDや画像認識技術」に文言が変わっただけで、基本的には前年と同じである。棚卸業務のIT技術による革新には時間がかかっているのかなあ。でも昨年10月にはこんなテレビが放送されていたのを見つけたんで、結構エイジスにとってはインパクトがあるのだろうか。

映像を見ると、陳列商品分のスマートマットを置かないといけないようなので、大規模小売店では現実性があるのかどうかはちょっといま即断できない。ただ、面白そうな商品ではある。


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