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Luupはミッションにコミットする、プロフェッショナルな集団であり続けたい

「街じゅうを「駅前化」するインフラをつくる」というミッションを掲げ、電動マイクロモビリティのシェアリング事業を展開するLuup。将来的には電動・小型・一人乗りのマイクロモビリティを包括的に取り扱い、ファースト・ラストワンマイルの移動手段を確立し、全ての人が自由に移動できる未来を目指しています。現在は首都圏と関西圏を中心に、小型電動アシスト自転車と電動キックボードを展開しており、現在650ヶ所以上のポートが設置され、1000台以上の電動マイクロモビリティが街じゅうを走っています。

今回は、LuupのCHRO(最高人事責任者)を務める前川明俊に、Luupは一体どんな組織体制でサービスを運営しているのかを聞いてみたいと思います!

前川明俊 
CHRO兼アライアンス責任者
新卒で株式会社リクルートに入社。営業、事業企画を経験したのち人事領域の責任者を歴任。その後ポート株式会社にて人事担当執行役員、株式会社オクト(現、株式会社アンドパッド)にて、経営管理、カスタマーサポート・カスタマーサクセスの組織化を推進したのち、リクルートに再入社。国内事業会社を再度統合するPJTの立ち上げメンバーとして各種案件を推進。エンジェル投資家としての顔も持つ。

プロフェッショナルが、そのミッション実現のために邁進できる制度

ー前川さんはいつからLuupに関わり始めたのですか?

2020年の9月からです。CHROとしてジョインすることを決めたうえで、前職もあったため業務委託でスタート、少しずつ関わる時間を増やしていきました。私が印象的だったのは、オファーやり取り時の岡井の言葉です。彼は「組織は上から作らねばならない」「ミッションの実現のためには非連続な組織の成長と、少数精鋭の体制が必要になる。だから柔軟性の高い組織を作る必要があると思っている」と言い切りました。そして「だからこそ経営メンバーに人事が必要で、その綱引きのできる人を探している」と。このフェーズで人事の重要性をしっかり認識していることへの関心と、「前川さんが通用しなければちゃんと追い出すからさ」というやり取りそのものがミッションファーストだなと思い、ジョインすることにしました。

ーそんな背景があったのですね。今は組織としてかなり洗練されている気がしますが、前川さんはジョイン後何から着手したのですか?

私に期待されていたことは、組織の基盤を整備することでした。具体的には評価制度の整備からですね。その準備を進めたのが、2020年の10月から12月です。

社員を「評価」するのであれば、会社として社員一人ひとりにどんな期待をしているのか、どんな処遇をするのかという「等級」を明確にし、だからこの金額の「報酬」をお支払いするんだ、というように、「評価」「等級」「報酬」がしっかりと連動する必要が出てくると考えました。

下の図は、2021年1月にメンバーに向けた説明をしたときに使ったものです。

ーなぜこのような考え方になったのでしょうか?


この制度の背景にあるのは、Luupはどこまでもミッションの実現のために存在しているという考え方があるためです。Luupのミッションに共感してくれているプロフェッショナルが、そのミッション実現のために邁進できるような体制を考えた結果です。



ーその他にはどんな制度を整えたのですか?

スタートアップなのでお金も余裕も正直ありません。ただできるところから着実にはじめていこうと考え、フルフレックス勤務にしています。Luupのフルフレックス勤務制度は、コアタイムも定めてないんですよ。

例えば事業推進(営業)は、お客様に合わせると朝の8時半頃から稼働するのがちょうどよくて、終業は19時だと少し遅いくらいです。でも例えばエンジニアはそれぞれが集中する時間帯にコードを書くのがベストですよね。朝8時が集中する人もいれば、夜型の人もいます。それに、オペレーションチームのバッテリー交換対応は夜勤をお願いすることもあります。

ー確かに、いろんな職種の人がいますもんね。

制度内容を決める議論の中で「12時〜14時を全員コアタイムに設定する」という意見も上がったのですが、それぞれ担当役員の責任で、各職種が最適なパフォーマンスが出るようマネジメントするという前提で、制度としては最小化しようという意思決定をしました。

ー報酬と職位についても、こだわったポイントはありますか?

Luupでは、一人ひとりの業務遂行上の責任を等級で定義しています。エントリーレベルが1、数字が大きくなるほどミッション実現のためのインパクト・責任が大きく、当然難易度が上がるという考え方です。
また、等級と職位は別のものだと考えていて、例えば等級5のいちメンバーがいても良いとしていますし、等級2のグループマネージャーがいてもいいと考えています。

ー等級は業務遂行上の責任、職位はあくまでも役割ということですね。

職位はバッジでしかない、ということはよく話しているように思います。ミッションに共感してくれるプロフェッショナルが爆速で仕事ができるよう体制整備をすることにこだわり、結果として制度の完璧さよりも運用の幅を持たせることで組織運営を行っています。この制度がスタートしたのが、2021年1月のことです。

組織は可変。変化に対応し成果を出すために

ー実際に運用していく中で、どんな変化がありましたか?

2021年4月電動キックボードの実証実験がスタートしたことは大きかったです。電動小型アシスト自転車に加えて電動キックボードが増え、各業務の複雑さが増していきました。経営陣の中でも、ファイナンス・広報・ロビイングを引き続き代表の岡井が見ていくことは難しくなっていましたし、ハードウェア・ソフトウェア・IoT・マーケティング…とプロダクトの全てを当時担当していた松本が一人ですべて見ることも難しすぎる状態になっていました。

Luupにはサービスを運営していく上で重要な役割であるフィールドオペレーションやカスタマーサポートのメンバーが数多くいて、社内には多くの職種が存在します。そのような組織を、いかにスピードを落とさず業務遂行ができる体制にしていくか?ということを考えた結果、管理職が階層的に連なる「ピラミッド型組織」ではなく、最適な綱引きが行えるように重要テーマごとにシニアマネジャーを設置し配下メンバーを管理する「文鎮型組織」を採用していくことになりました。

ー文鎮型組織となると、職位はすごく少ないんですか?

はい。11月時点で8部署体制ですが、職位はメンバーと課長と部長だけです。Luupの考え方として、「戦略実行のための組織はいつでも可変である」というものがあります。2021年6月に第一案を社内に共有しましたが、実は1ヶ月で組織体制を見直しました。

ー1ヶ月で!スピード感のある意思決定ですね。

現在も8部署体制は変わっていないですが、専門性をいかんなく発揮できるよう、少しグループの数が増えつつあります。
当社はハードウェアがあること、街じゅうでリアルなオペレーションがあることが面白さであり難しさでもあります。そこでIoTを含むソフトウェアをCTOの岡田に引き続き任せるも、ハードウェアとPMをCPOが担当し、サービスオペレーションは独立させることにしました。また事業運営や社内の生産性向上など、データ部門は横断的に業務を遂行してもらうことになるので松本がCDSOになっています。

コーポレートも、私が人事を見ていますがそれ以外はCFOの向山が担当しており、代表の岡井も引き続きロビイングや知財を管掌しています。さらに広域にエリア展開をしていくためにも組織の増強が急ぎ必要な事業推進組織を私が兼務している、という状態ですね。

ーLuupのミッションを実現するために、フェーズが変わるごとに柔軟に組織を変化させているんですね。Luupの組織へのこだわりはありますか?

Luupのメンバーは「ミッションに共感してくれるプロフェッショナル」ばかりですが、プロフェッショナルという部分を非常に重要視しているんです。極端な言い方ですが、雇用形態も正社員ばかりにこだわる必要はないと思っています。

ー珍しい考え方ですよね。

語弊があることを承知のうえで、日本は企業が個人を会社に縛り付ける工夫が長く磨かれてきたのかなと思っています。どんどん少なくなってきていると思いますが年功序列や終身雇用などがわかりやすいですね。でも当然世の中は早く・深く変化しているので、今の時代に合わない考え方もあると考えています。

Luupのミッションに共感して全力を尽くそうという風土や仕組みがあることで求心力を最大化し、他方事業のフェーズが変わり続ける中で社外含めた自分のキャリアを模索していくことが当然だという遠心力の確保、この両軸がある組織が強い組織なのではないかと考えています。

そういえばオファー面談時に岡井が言っていましたが、少子高齢化で労働人口が減っていく時代において、個人を特定の会社に縛り付けることは罪じゃないか、と。フェーズごとに最高の仲間が集まり、いきいきと働ける、という組織を作っていきたいなと思っています。

ーまさに「ミッションファースト」で「ミッションに共感するプロフェッショナル」が集まる組織の考え方ですね!

そんな風に社内外の皆さんに伝わっていれば嬉しいですね。もう本当に「ミッションが全て」だと思っているので、メンバーそれぞれがどの雇用形態かとか、メンバーの年齢などでカテゴライズすることなく、全員がミッションに向き合っています。

私もこういう条件がそろえばCHRO・アライアンス責任者を降りるということを決めています。我々が掲げるミッションの実現は決して簡単ではないですが、ドライすぎるカルチャーでもなく、専門性をもって支え合える関係なんじゃないかなと思っています。ご興味を持っていただけた方とお会いできることを楽しみにしています。

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