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家で見た黒い人影の調査(23/2/5)

ごくまれに、家の中で「黒い人影を見た」という話が怪談話なんかでも取り上げられますね。基本的には何かの見間違い、勘違いだと思います。でも時として、それは何かよくないことの前触れとして現れることもあるのです。

今回の依頼は、家の庭先で子供の影を見たという方からのものです。

庭先で見た子供の影

家族の住んでいる実家で奇妙な人影を見た、という人が私のDMに訪れました。その方はどこかあっけらかんとはしていましたが、会話の端々にいささか不安そうな雰囲気が垣間見えるお方でした。

とりあえず、影の話をしなければ話は始まりません。どのような影でしたか? と聞いてみると……。

影だけの子供を複数回庭先で見たと話をしていて、あまりいい雰囲気を感じなかった、とのこと。少しお話を伺うと、どうやらこの方は感受性が強く、そういった勘に優れるのだとか。

依頼内容としてはその家の調査と、もしあまりいい影響がないならその場所からの退却をお願いしたい、というものでした。
その方にはお子さんがいらっしゃり、たまに遊びに来ることもあるとのことで心配していらっしゃったそうです。庭先で遊んでいると、その子の周りに現れることもあったとか……。
 
こういったものは見間違いも多いので、まずは私が手を加えるべきものか否かを確認する必要があります。なので早速、その家の写真をもらい霊視することといたしました。

霊視の結果

すると、確かに家の中に不思議な気配が二つあることが分かりました。おそらく子供くらいの背格好、一方はいささかとげとげしていて、もう一方はびくびくとした様子。
 
どうやら、とげとげとした方がびくびくとした方を守っているようです。経緯は分かりませんが、その場所に住んでいるご様子。ただ、警戒心が強いがゆえに住んでいる人たちにあまりいい影響を与えないことも一目見て分かりました。
これは仲裁する必要がありそうです。

黒い影への対処

まず私は、自分が敵でないこと、出来れば手助けをしたいということを伝えました。人によってはすぐさま追い出して祓ってしまう、という方法をとる方もいらっしゃるようですが、平和的解決が望める時はそちらを優先したほうがいいですからね。

はじめは怪訝そうなお二人でしたが、しかし私の話を受け入れてくれたようで、心を開いてくれました。
そして私は提案しました。

「この土地の代わりの場所を見つけるから、ここから離れてはもらえないだろうか」

と。
もちろんこれは人で言うところの強制退去みたいなものなので、強く反感を抱かれるのも仕方がありません。ただ、私が用意できるのは人が住める場所ではなく、霊たちが穏やかに過ごせる場所なのです。

少し抵抗はあったようですが、お話を続け交渉を行い、そうして二人は素直に従ってくれました。子供の影ということで、やはり素直な心を宿してくれていたようです。

私は約束通り、その子たちの住む代わりの場所を用意し、案内させていただきました。

真の原因究明

その話を依頼人様にさせていただきますと、依頼人様は胸をなでおろしたご様子でした。心配事がなくなってよかった、という様子を見せていただけたのはうれしかったです。
 
が。

仕事をしている中で気づいたことを、私は依頼人様にお話ししました。
 
「もしかしたら、この土地の性質がそういったものを引き寄せているかもしれない」
 
と。

実際、悪いものを引き寄せる役割を持った土地は存在します。その土地そのものの良し悪しというより、そういう性質というべきでしょうか。例えるなら破棄物処理場のような感覚。生活や文明には必ず必要な施設であるけれど、鼻つまみ扱いされることの多い場所ですね。

なので、先ほど別の場所に移ってもらったお二人とはまた別に、他の方が訪れるやもしれません。そこで、私は土地を管理する霊体と交渉することを提案しました。

やはり放置しておく弊害が大きいかもということで、依頼人様も「是非」とのことで返事をいただきました。
 
なので、さっそく土地神様とお話をさせていただきました。

土地神との交渉

お話を開始してみると、どことなく気怠そうな様子の方がお返事をしてくれました。いろいろなものを面倒くさがりそうな性質ではあるけれど、でも誠意のある方なのかな? と見ていて感じました。

その方に、私はお願いをしました。

「この場所にだけは、人に悪い影響を及ぼしそうな霊体をあまり近寄せないでほしい」
 
と。

いささか渋る声も聞こえました。が、それも当然のこと。人に例えるなら、「一室だけ模様替えを勝手にさせてほしい」というようなものです。どんな人でも当然抵抗を抱くでしょう。
しかし、交渉の末最終的には聞き入れていただくことができました。

後日報告

お仕事が終わった後、依頼人様に実家の写真を見てもらうと、「全体的に明るくなった」との言葉をいただけました。今まで暗い雰囲気だった木造建築でしたが、確かにほのかにライトアップされているような、そんなイメージを抱きました。

後日、依頼人様に現在の御実家の様子を聞いてみると、
「住んでいた家族の様子がとても明るくなった」
「今まではあまり家にいたがらない様子だったけれど、安心して家にいるように思える」
と前向きなフィードバックをいただけました。今現在、ご家族様の調子もよさそうです。

もしも家で不思議な影を見たとか、変な気配がする、体調不良がどうしても治らない、ということがもし本当にあったなら……。場合によっては私の出番かもしれません。
 
その時は、ぜひとも私のtwitterDMにて、お声掛けください。🐺✨


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